表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/30

18

やっとヤンデレが出ます。

ただし、愛の対象は主人公ではありませんが。

邪魔にならない場所に駐車し、気配を感じた方向に走る。幸いにも人はおらず、化け物の気配の傍にも二人分の人の気配しかないので、その二人をどうにかすれば救助と隠蔽は間に合うはず。距離は…まだ遠い!

いっそ全力でいや駄目だ衝撃波が出る!ここ一応住宅街だからな!なんか閑散としてるし空家も多いが。

むしろその方が人目も少なくてやりやすいな。なんて考えてたら着きそうだ。二人とも気配はそこまで弱くなってない。意外と粘っているのか?

ん、ここは…路地裏か。なるほど、人をこっそり襲うのには最適か。周囲の家も都合のいいことに電気がついていない。留守か寝ているかのどちらかだろう。

さて、今回の化け物は…黒いスライムかあ。何気に初めて見るタイプだ。気配や感情量からしてせいぜいムカデ以上首なし熊以下だとは思うが、油断はしないで行こう。

そういえば二人は?よし、見た感じ五体満足で無傷らしい。しかしかなり息が上がっている。逃げ続けた果てにここに追い詰められたのだろうか、スライムが路地を塞ぐように立ち、おそらくカップルかなんかであろう男女二人の男の方が、袋小路に追い込まれながらも女の方を守るように立ちふさがっている。

カッコイイな。足ガクガクだけど、この状況で彼女を守ろうとできるのは凄いと思う。

なんて考えている場合じゃないな、さっさと倒そう。まずは一撃──あっ死んだ!やっぱ弱いな!たぶん能力も何も無いぞこれ。ただ突進しかできないタイプだ。

こいつの素材は何に使えるんだ?ビンに詰めれば回収はできるだろうけど、ムカデの外骨格のように役立つものが思いつかない。こんな黒いゼリー状の何かなんてねえ。

とりあえず、証拠隠滅のために回収し、何が何だか分かって無さそうな二人に声をかけた。

できればこの二人にも吸収させて手伝ってもらいたいところだが、見たところ中学生くらいか。なぜこの時間に出歩いているかは置いといて、さすがにその年齢の子に戦わせるのはちょっと抵抗がある。とりあえず、聞くだけ聞こうか。伊藤さんと同じでマトモそうだし、中学生に超能力なんて持たせたら力に酔ってなんかやらかすのではないかという問題も回避できるだろう。

「怪我はありませんか?」

「へ?は、はい」

「…」

ああ、懐かしいなこの展開。人数差はあれど、伊藤さんの時もまさにこんな感じだったなぁ。

あれ、女の子の方めっちゃ引っ付いてない?オナモミ?そして男の子の方は気にせず普通に返事をしている。どういう事?オナモミ女に慣れてんの?

ちょっと感情を視うわなんだこれひっど!?なんだこの重く粘つくような「愛」「思慕」は!?リアルヤンデレはただの害悪では?男の方は歳不相応に落ち着いているのに。この年齢でプラトニック系の恋愛観はSSRだぞ。いやLR?まあいい。彼の恋路は前途多難に違いないが、そんなことより説明と勧誘が先だ。

さて、仲間になるにしても便利な能力に覚醒してくれるといいんだが。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ