第一章 始まり
始投稿になります、まだまだ不慣れですが完結まで書く予定なのでよろしくお願いします。
投稿は書けるときにしていこうと思います。
目覚めるとそこは広大な高原であった
「ここは……どこだ?」俺、大澤 一は、大いに困惑した、さっきまで朝の通勤をしていたはずである、早朝ということもあり猛烈な睡魔に耐えていたが、酒に酔ったわけでもあるまいし、こんな所で寝転がるなど断じてない、ゲームでも寝落ちはしたことがないのだ、困惑しつつ必死に記憶を辿っていると、どこからか聞き覚えのない声が聞こえてきた
「私の声が聞こえますか? 今、貴方の心に問いかけています」「あ、はい……」このままでは、どうしようもないのでとりあえずその声に耳を傾ける
「私のことは、好きにお呼びください、今貴方に伝えるべきことだけを伝えます、まず貴方は寝ぼけたまま赤信号を渡り車にはねられて死亡しました」
あら大変、やはり朝5時からの通勤は体に堪えていたか……
「そして、死んだ貴方をこの世界に導いたのがこの私です」理解した、つまりここが噂に聞く〔異世界〕ってやつか「理解してくれたようなので、本題に入ります。今この世界は、少しづつですが魔王の支配下になろうとしています、ですので……」
「魔王を討伐して、世界を救えと?」「はい!?」ふぅーー、俺はごろんと、緑のじゅうたんに仰向けで寝転がる「なぁ、天の声さんよ」「は、はい……」「俺に、勝算はありそうか?」「それなんですが・・・・」急に口ごもるなよ、不安になるだろ……
「こういうことは、正直に言った方がいいですね、はじめさん貴方の戦力は、元の世界からほとんど変化していません」と、申されますと? 「俺は、一般男性程度の実力で異世界のヤバイ奴らと戦わなくてはいけないのか!?」 「理論上はそうなりますね」
「冗談じゃないね!」「そ、そんなぁ……」逆になぜ、わかりました! 喜んで! のような返答が返ってくると思ったのか? 仮に承諾を得られたとして、瞬殺されるのは、目に見えているだろう。「さ、最初はたくさんの力を授ける予定だったんですよ……でも授ける前に転生させちゃったものでして、ほぼほぼ元の世界のままここに連れてきてしまいました、申し訳ないです」謝られても、無いものはないのだ。しかし、天の声のセリフに一つひっかかる言葉がある「今、ほぼほぼと言ったな? 何か変わっていることでもあるのか?」「そ、それは……ですね」天の声は言い出そうか迷っているようだ。「うぅ……仕方ありません、転生のミスは私の責任ですし、一筋の希望でもあれば考えが変わる可能性もあるでしょう。ですが、これは秘密事項、 言わば隠しステータスのお話です。私から聞いたなんて絶対言わないでくださいね」そして、天の声は、こう告げた
「貴方の中でただ1つのステータスが突然変異をしています。理由はわかりません、貴方の運命力というステータスが信じられないくらい高いのです!」「運命力? うんのよさとかラッキー度とかそういうことか」
「少し違います、うんのよさは、そのままの意味でまぐれで攻撃が当たったとか、100G拾ったとか、そういうことですが運命力が高いと、喉が乾いた時に都合よく飲み水が見つかったり、敵と戦ってる最中に、強い人が通りかかったりします」
「違いがわからん! 」「言ってしまえば、使いたいときに運を使えるようなことです。うんのよさが高くても運命力が低いと肝心な時に運が味方をしてくれなくなります。もう一度言いますが、これは隠しステータスなのでくれぐれもこの事は他言しないようにしてください」
なるほど、少し興味は出てきたな、「貴方の冒険は楽しいものになる、これだけは自信を持って言えます。」なんだか上手くのせられている気がするが……「わかったよ、その代わり、期待はするんじゃねーぞ」「承諾してくれるのですね、ありがとうございます、貴方の冒険に幸が……おっと運命の導きがあらんことを」
「それで、俺はまずどうすればいい?」
「私に聞くより成り行きに任せた方がいいかと、それと、私とはその時が来るまで話せなくなります。ご了承ください」
「わかった、それじゃあ俺は行く」
「行ってらっしゃい」声しか聞こえないが手を振ってる姿が見えたような気がした
こうして、一般男性による、他力本願な異世界ストーリーが幕を開けたのだった
「あ、生前持っていた鞄の中に使える道具とか、食料とか、入れときましたからー」「なんで話をまとめたタイミングで言うかなぁーー!?」
このたびは、私の小説を読んでいただき、誠にありがとうございます。
誤字、脱字、おかしな改行などありましたら、指摘してくださると、幸いです。
私の書きたい物語で一人でも多くの人が楽しんでくれますように