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ヤンキーくんの日常  作者: クロガネ。
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15分後


開始のブザーが鳴る

「…今動いたら死ぬなこれ」

ブザーが鳴った瞬間大広間にいた全生徒が物凄い勢いで出ていく


波に飲まれたら最後

死しかない


その時だった


「…ッ!!」

たまたま眺めていた方向で案の定もみくちゃにされ転んだ1年がうずくまっていた

その波をかき分け手を伸ばす


「おい、お前大丈夫か?ほら、立て」

手を差し出すとその1年はおずおずを手を伸ばしてきた

その手を掴み立ち上がらせる


……こいつデカくね

うずくまっていた時は小さく見えたのに立ち上がらせると俺より身長が高かった


コイツ絶対180あるな

俺175だぞ

なんでもみくちゃにされたんだ


「…すみませんありがとうございます」

「ああ、気にすんなよ。つかお前身長は?」

「…身長、ですか?183です」

「…デカッ」


183って…デカくね

あとなんだ、見た目は黒髪に目が片方前髪で隠れている

髪はそこまで長くはない普通

あと……メガネかけてるなこいつ

一見根暗って感じ


「よく言われます」

「まあ…言うだろうな目立つし」

「…俺目立ちますか」

「身長たけーし」

どさくさに紛れてメガネを外してみる

「あ、メガネ取るとなかなかイケメンじゃね?」

「…ほんとですか?」

じゃあコンタクトにしようかな…ボソッと言った言葉に朝姫は気付かない

「そうだお前さ、生徒会のどこがいいと思う?」

「…生徒会さんのいい所…俺は特に何も感じません」

「おお、同士。さいこーだなお前。あ、名前は?俺は葛葉 朝樹」

「風見 蓮太郎といいます。…朝樹さんって呼んでもいいですか?」

「好きに呼べよ。」

「ッ!ありがとうございます」


それからちらっと世間話をして蓮太郎と別れた朝姫


朝姫には今まで友達が居なかった

ずっと1人だったし、人付き合いが苦手な朝姫自身も他人と関わろうとしなかった

だから後輩だけど蓮太郎が初めての友達のようなもの


その時だった

後ろから突然声がして後ろを振り向く朝姫

「君は確か…」

振り向くとそこに居たのは生徒会副会長の………あー、誰だっけ…


「不知火 冬夜。今誰だっけ…っていう顔してたから」


俺の頭の中が読めるのだろうか

副会長こえーな


てか逃げなくていいのか


「副会長…?っすよね。逃げなくていいんすか」

「そうそう、副会長の不知火だよ。うーん、何だか朝樹くんの周りには誰も寄ろうとしないみたいだからね。安全」


俺を安全地帯にするな


しかし副会長の言う通りである

中学上がってからというもの……今は高二だが

全く人が寄らなくなった

その理由は

オーラが怖い

近づくのが怖い

顔が怖い

常にイライラしてる


のが原因らしい

自分はそんなに怖いのだろうか…と一時期悩んだが気楽なので今はなんとも思っていない


てか今ナチュラルに俺の名前呼んだな副会長

別にどうこう言う訳では無いが


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