「霊夢、ってわかる?」
side???
『霊夢』という名前。私はこの名前を求めていた。なぜだかわからないけど、それはどうしても大切なことに感じた。
「魔理沙、さん?」
「魔理沙でいいんだぜ。」
「じゃあ、魔理沙。霊夢って人ここにいる?」
「霊夢がここにいることは当たり前なんだぜ。それを知らないってことはやっぱり幻想郷のやつじゃないんだぜ。でもそんなお前がなんで霊夢のことを知っているんだぜ?」
「それは・・・」
わからない。なんで霊夢を知っているかなんてわかってないけど。なんとなく、だよ。
そう、なんとなく。
「いるなら連れてってもらえない?」
「言われなくてもそうするんだぜ。」
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side霊夢
トントン、ノックオンが聞こえる。
「霊夢?魔理沙だぜ。」
「ああ、いいわよ。入って・・・。」
魔理沙と知らない人が私の家に入ってくる。
ガラガラガラ・・・
「呼んでたやつかはわからねえけど突然ここに来たやつはいたんだぜ。なんか霊夢のことを知っていたんだぜ。」
「そう・・・」
私のことを知っている・・・?なんで、私を?
人間の世界は私たちの存在を知る人なんていない。ここに来た人以外はね。でもこの人は私のことを知っていた・・・?
「というかその前に名前を付けたほうがいいんだぜ。ここでしばらく過ごすんだからないと不便なんだぜ。」
「ピアリーライアント。」
「は?」
「彼女の、名前よ。」
「霊夢、自覚しろ。お前にはネーミングセンスがない。」
何よ、魔理沙だってないじゃない。
「というか苗字はどうすんだ?霧雨でいいか?」
「なんで魔理沙と同じなのよ。博麗に決まってるでしょ。」
「あの~、」
「「あなた(お前)はどっちがいい(んだぜ)?」」
「私はまずここの人たちに挨拶を・・・」
「そうね、それが一番かも。」
魔理沙、むくれないでよ。
「まずはどこから行くんだぜ?紅魔館か?」
確かにあそこの人たちからってのはいいわね。人数も多いし。
「そうしましょう。」
今回はセリフが多くなってしまいました。
不快でしたら、ご指摘お願いします。