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「分からねえ」
「異変、なのかな。わからない。でも、変な声が聞こえるの。私を呼ぶ声が」
「誰かが霊夢を呼んでるんじゃねえのか?」
「それが、幻想郷の人じゃないのよ」
「ちょっと私が見回りに行ってやるよ。」
「ええ、わかったわ。」
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side???
「おい、お前誰だ?」
知らない人が私を覗く。私はその姿に見覚えなどなかった。金髪にメイド服、黒白の魔女帽。なんてファンタジーみたいだ、と感じた。
「あなたは・・・?」
私が聞くと彼女は答える。
「私は霧雨魔理沙。普通の魔法使いだぜ。」
女の子なのになんてしゃべり方・・・。というかなんでこんなところに?
「ここは、どこ・・・?」
彼女はあきれたように私を見る。一息ついて私の質問に答える。
「ここは幻想郷なんだぜ。というかそもそもお前、幻想郷の奴じゃないよな。どこから来たんだ?」
私、は。誰?何?どこから来たの?
・・・分からない。私は何のためにここに来たのかさえも分からない。ただひとつわかるのはー・・・。