1.同じ血を流す
初めまして、寿司まみれと申します。
これで小説は4本目ですが、このような内容は初めてなので、お見苦しいかもしれませんが、良ければ是非ご閲覧下さい。
荒れた砂地の戦場に鬨の声が響き、剣と盾がぶつかり合う甲高い音が鳴り響く。
数分も経たない内に場に響く音に、負傷者の叫び声やうめき声が混ざる。
槍で一突きされた者、槌で骨を砕かれた者や、砲弾で手足を吹き飛ばされた者、五体満足で戦っている兵士たちも、返り血で赤黒く染まっている。
そんな阿鼻叫喚の戦場で、黒い装備のアデリア王国側から突如として歓声が上がる。
逆に赤い装飾の鎧を身に纏ったウリダン国側の兵士たちの顔には、決死の表情が浮かぶ。
国境の紛争地帯に置いて、アデリアに希望を、ウリダンに恐怖を齎す存在、若干20歳という若さでアデリア国王から「二つ名」を授かった黒髪の少年が現れたのだ。
与えられた二つ名は、「一騎当千」
その力は、推して知るべし。
世界暦582年最高の剣士と呼ばれた「鴉」の子、アルバート・グラウディウス
この物語の主人公、その人である。
最後まで閲覧頂いてありがとうございます。
暫くはハイペースで投稿させていただきます。