十二月
結局また、テスト勝負は僕が勝った。ただ前期の中間テスト時より、ヒカリの点数が上がったと聞い
た。
ので、僕は戦利品と点数アップのお礼として、コンビニの肉まんを彼女からおごってもらった。ありがたく、遠慮なく食べさせていただいた、おいしかった。
テストが終わった十二月上旬。いっそう冷え込みがひどくなってきた。吐き出す息が雲のように染まって昇るのが、当たり前になった時期。黒い手袋と白のマフラーが登下校の相棒になった。
学校はテストが終わったこともあいまって、一気に冬休みモードになっている。実際、残りの登校日数は両手で足りるほどしかない。
クラスでは年賀状交換のためか、住所の交換をしている女子がちらほらと見受けられるようになっていた。
マフラーを巻き手袋をつけ、校舎から出る。吹き付ける冷たい風が、頬を叩いていく。
「さっむ……」
小さくつぶやき、坂を下る。同級生やら先輩やらがごった返す通学路は、制服をきた生徒で埋め尽くされていた。
駅前の階段を上るとき、携帯が震えた。短いバイブで自己主張をしたのち、静かになる。
――メールかな。
改札を通りホームに降りて、いつもの定位置に並んでから携帯を開いた。
案の定それはメールで、差出人はヒカリから。件名には「あそぼ!」と一言。
やってきた電車に乗り込んで、あいていた座席に滑り込んで、携帯を確認する。
メールの内容は「クリスマスに遊びにいこう!」というもので、イルミネーションがきれいなところを見つけたから、その付近を歩いて回ろうという誘いだった。
すぐに了承の返事を送り、ふと疑問に思う。
――クリスマスなのに、いいのかな?
クリスマスは家族や親戚と静かに、年末年始は友人たちと騒がしく……というのは、欧米の価値観だったか。キリスト教の価値観だったか。どっちだったかな。
ヒカリは、教会のみんなと過ごさなくていいのだろうか。誘ってくれるということは大丈夫だってこと? 僕は少し、気にしすぎなのかな。というか了承したのだし、今更ぐだぐだ考えても仕方がない気がする。
それでも、気になってしまうものは気にしてしまうわけで。
携帯を閉じてポケットにしまう。顔を上げると、中吊り広告にワタルの姿があるのに気が付いた。雑誌の広告だろうか。すました顔でこちらに笑みをむけてくる弟に、なんとなく腹が立つ。
と、小さく歓声を上げる、同じ学校の女生徒たちを見つけた。彼女たちは中吊り広告で微笑んでいる弟に、熱い視線を送っている。今にも携帯を取り出して、撮影でも始めそうだ。
……なんだかなあ。
そっと女生徒たちから、目をそらす。
ワタルを見て騒ぐ人は、あいつの本性を知らないんだな、可哀想に。どこかで性悪な部分を露見させてしまえばいい。――彼がそんなミスを犯すとは、到底思えないけれど。
帰宅し挨拶もそこそこに、自室にむかう。制服から私服に着替え一息ついてから、さて課題に取り掛かろうかと思ったときだ。
携帯が短く数度震えた。メールを受信したようだ。手にとってメールを開けば、差出人の名前はヒカリになっていた。
「よかった、遊べるの楽しみだよ。せっかくのクリスマスだし、お互いプレゼント用意して交換しない? きっと楽しいよ!」
――メールの内容は要約すると、そんな感じ。
了承の意と楽しみにしていること、待ち合わせなどの細かいことは日が近くなったら改めて話したいことなどを書いて、返信する。
ディスプレイに映し出された「送信完了」の文字を見届けて、ふうと息を吐き出した。
今度こそ課題をやろうと、シャーペンを手に取りノートと授業プリントを取り出して、はたと手が止まる。
「……プレゼントって、なにを贈ればいいんだろう」
――今更になって、とんでもないことを了承してしまった気がする。
少し考えてから、ワタルにアドバイスをもらうことにした。モデルの仕事をしているだけあってセンスはいいし、面白いものを知っているかもしれない。
一瞬脳裏を駆け巡る、電車の中吊り広告。すました顔で、馬鹿にされそうだ。すぐに首を振って、考えを追い払う。
多分ワタルは、今の時間はまだ仕事をしていたはずだ。
さて。待ち人が帰るまでに、課題を終わらせるとするか。
◇ ◆ ◇
どこからか流れてくるクリスマスソング。夕暮れの雲は紅く染まり、遠くに見える空のふちには、夜の色が見て取れた。道行く人は家に帰るのかどこかにむかうのか、せかせかとうつむき加減に歩いて行く。
その人波に乗って、僕も駆け足で目的地に急いでいた。
まさか、電車が遅延してしまうとは思わなかった。ヒカリにはすでに遅れることを連絡したけれど、これだけ寒い中で待っていてもらうのは気がひける。
駅から離れしばらく駆けていくと、高い高いクリスマスツリーを見つけた。てっぺんには真っ白な天使が飾られている。ここらへんでは珍しい飾り付け。
僕はすぐさまツリーの根本に近づく。するとそこには茶色のロングコートを着た彼女が、ぼんやりとツリーを見上げているのが目に入った。真っ先に彼女のもとに駆け寄る。
「ヒカリ!」
振り返ったヒカリは僕の姿を認めると、ぱぁっと嬉しそうに笑みを浮かべた。
僕のほうはといえば、ここまでずっと走っていたせいですっかり息が上がってしまっていた。吐き出す息は真っ白で、呼吸がしづらい。
「ごめ、ごめん……。待たせたね」
「ううん、今きたところだから」
「嘘だ、頬すごい、赤くなってる、じゃないか」
ヒカリの頬先は、冷えてすっかり真っ赤になってしまっている。やはり長いあいだ、外で待たせてしまったようだ。
僕が息を整えようと数度深く呼吸をしていると、控えめに彼女が笑い出した。
どうしたのかと尋ねれば「ちょっとしたことなんだけどね、」と前置きして、うれしそうに続ける。
「デート三回目にして、ようやくお決まりのやり取りができたなーって思って。立ち位置逆なのが、ちょっと悔しいけどさ」
「ああ、なるほど」
そう言われれば、水族館に行くときも、彼女の家に行くときも、待ち合わせのときに行なうやり取りに不満そうにしていたっけ。
走ったせいでずれた白いマフラーを巻き直す。
タイミングをはかったように彼女が「行こっか」と笑う。どちらともなく手を取って、歩き出した。
ヒカリが言うにはここからしばらく歩いていった先にある小道が、すごくきれいなのだそうだ。その小道は住宅街に近いせいか人通りが少なく、静かなのだと言っていた。
「真っ先にメール送って教えたの、カケルだけなんだよ」
その言葉に、うれしくなると同時に少し気恥ずかしくなった。
歩いていくと駅前の騒がしさが少しずつ引くように、静かになっていく。
様々な店が並び目を楽しませてくれるショッピングモールを抜けて、小さな病院やコンビニが並ぶ道を抜ける。
そうしていくと徐々に大きなマンションが目に付くようになっていった。――目的の住宅街に入ったようだ。
「あ、ここここ。そこのあいだの道だよ」
つないでいないほうの手で、ヒカリはある方向を指差した。
彼女の指先に視線をむけると、青々とした生垣が主張をしてる小道があった。
常緑樹なのだろう生垣は、小さな青い葉を風にそよそよと揺らしている。道のほうも赤や橙といった鮮やかな石で舗装されており、暮れかけ周囲が暗くなっているのも相まって、見知らぬ不思議の国にでも続いていそうな雰囲気があった。
「まだ点いてないかー」
「そうだね」
空を見上げる。もう星がちらちらと瞬き始めていた。
「でもきっともうすぐ点くんじゃないかな。暗くなってきているし」
期待からヒカリはうっすらと笑みを浮かべると、僕の手を引っ張り小道へいざなってくる。
誘われるがままに小道に入れば、コンクリートの歩道を歩いていたときと足音が変わった気がした。
こつこつと高らかに靴音を鳴らすヒカリと、遠慮がちに足音を殺す僕。
小道の両脇には高いマンションが並んでおり、空は狭い。生垣のむこうにはワイヤーであまれているらしいトナカイやらソリやらツリーやらのオブジェが、点々と並んでいた。
「ねえ、ヒカリ」
「ん、なあに?」
「ここ、どっちかのマンションの私有地じゃないの? 勝手に入っていいのかな」
生垣はよく手入れされており乱れが無いし、石畳の道から雑草も生えていない。ただの小道なら、ああいった季節のオブジェなんか置かないだろう。
ヒカリは僕の問いかけに、からからと声をあげて笑った。
「平気だよ。近所の人に聞いたんだけど、ここ遊歩道みたいな場所なんだって。だからいろんな人が通ってるし、心配ないよ」
「……そうなんだ」
「実際はここを挟んでるどっちかのマンションが管理してるんだろうけど、さっきも言ったようにいろんな人が使ってるみたいだからさ」
だから、平気。
ヒカリはにこりと微笑むと、僕の手を離し、気ままに前を歩き始めた。
寒くなった手を閉じたり開いたりと数度動かしてから、彼女の後ろについて行く。
黄昏時を通り過ぎ、すっかり闇が色濃くなった頃。ぱっと両脇の生け垣に光が灯った。
バターを溶かしたような柔らかな灯り。それは淡く明滅を繰り返して、遊歩道を宵闇に浮かび上がらせる。
鮮やかな色をした石畳は、柔らかな光に照らされて、先ほどとは違った魅力を放ち始めた。また、むこうの方に見えるトナカイのオブジェも、光をまとっている。トナカイは鼻の部分だけ真っ赤な灯りが使われており、すぐに彼が、そりの先頭を走るルドルフなのだと分かった。
数歩先を歩いていたヒカリが、感嘆の声をあげる。それから道の真ん中に立ち、ぐるりと回ってみせる。光る道の上を、あっちにいったりこっちにいったりと歩き回る。
その様子はとても楽しそうで。淡く光る生け垣を愛でていたかと思えば、トナカイのオブジェに声を上げて喜んだり、石畳の色がきれいだとはしゃいだり。
一通り見て回って満足したのか、ヒカリが僕の隣に戻ってきた。そして浮かべていた笑みを一層深くし、「どう?」と聞いてくる。
「どう……?」
「ここ! イルミネーションはいかがかねって話だよ!」
「ああ、うん。すごくきれいだと思う」
僕の答えに満足したのか、彼女は大きく胸を張って、「私が見つけたんだから当然です」なんて言い放った。
改めて周囲を見回す。
小道を挟んでいるマンションには、灯りが点いていなかった。暗い、という訳ではない。どうやら両方とも壁らしい。廊下の明かりも室内の灯りも、この小道には差し込んでこない。
空を見上げる。マンションの隙間からのぞく空には、きらきらと星が輝いている。都会で明るいせいか満天の星空……というわけには行かないが、ひとつひとつの星明かりは澄んでいて、優しく見えた。
視線を前に戻す。ヒカリは僕が景色を見始めたのを悟ったのか、さっさとひとりで楽しんでいた。茶色のコートが離れていくのが見える。僕も慌ててその背を追った。
青々としていた生け垣は、光る葉をつけた生け垣に変わっている。明滅を繰り返し、柔らかく、それでいて暖かい空気をつくりだしていた。ヒカリの足音が小道に響き、僕の耳に戻ってくる。
「ゆっくり眺めてみて、いかがですかねカケルくんや」
「うん、すごく、いいと思う」
彼女が振り返る。それと同時に、髪がふわっとはねた気がした。
「さっきの感想より、今のがうれしいかな」
今度はふわりと、笑みを見せるヒカリ。
胸を張る、なんて動作より、その笑みのほうがずっとずっと、うれしそうに見えた。
足を速め、ヒカリの隣に並ぶ。ヒカリも、僕が並ぶと歩調を合わせてくれた。
「プレゼント、今渡してもいい?」
「今?」ヒカリの目がこちらにむく。「ここで?」
「うん、ここで。まずかったかな」
「あとでもったいつけて渡そうと思ったんだけどなー」
「あ、じゃあそうする?」
聞けばヒカリはくすくすと笑い、首を横に振る。
「いいよ、今やっちゃお。イルミネーションの中でとか、ロマンチックだし」
「……そうかな」
きれいだとは思うけれど、ただの電気の集まりじゃないか。
ぐっと言葉を飲み込んだが、ヒカリに伝わってしまったのかもしれない。彼女は「そーなのっ」と語気を荒くする。
「きらっきらできれいじゃん。その中で、恋人からプレゼントもらうんだよ? 素敵でしょ!」
「そう、かな……?」
「そーなの!」
「そっか」
よく分からないが、こだわりならばそれはそれでよしとしよう。
鞄をあさり、プレゼントの箱を探す。僕の動きに習ってか、彼女もまた、リュックに手を突っ込んで、なにかを探し始めた。
目当てのものが指先に触れたため、それを鞄から取りだした。プレゼントの箱にかかっているリボンを少し整えれば、ヒカリが「まーだぁ?」と声をかけてくる。どうやら彼女の用意は終わったようだった。
ヒカリの手に握られている箱は、正方形だった。淡い緑の箱に、柔らかな赤のリボンがかかっている。……クリスマスらしい配色だ。
僕の手には長細い形をした箱がひとつ。深い蒼に薄い青のリボンがかかっている。
「メリークリスマス!」
こちらの動きが止まったのを見計らい、彼女が箱を差し出してきた。僕はそれを受け取り、「ありがとう」と返す。
「僕からも。メリークリスマス」
青い箱を差し出せば、「ありがとー」と嬉しそうに受け取り、それを胸元に寄せる。ヒカリは、だらしないほどににへにへと笑っていた。
「顔、ひどいよ」
「えっ、ま、ひどいってひどい!」
隠すように自分の頬を触り出す動作に笑えば、彼女は眉間にしわをよせて「意地悪だなあ」とこぼした。
しかしすぐに彼女は手の中の箱をしげしげと眺め始める。そして僕のほうに視線を寄越した。
「ねえね、開けていいかな」
胸元に抱えていた箱を示しながら、ヒカリは言う。
「今、ここで……?」
「ダメかな、今すぐ見てみたいなって」
「だめじゃないけど……暗いから、なくさないようにね」
「そこまで子どもじゃないよ!?」
まだなにか続けようとする彼女に「開けないの?」と促せば、ヒカリの意識はすぐにプレゼントのほうに移っていった。
長細い箱にかかっているリボンを丁寧に解きながら、彼女はひたすらうれしそうににこにことしていた。そうして中から出てきたものを見るやいなや、目を丸くし、しげしげと眺め始める。
「……ネックレス?」
箱の中からネックレスを取り出すと、手のひらに広げて、ヒカリはじぃっとそれを見つめる。
銀のチェーンとクロスのトップがついた、シンプルなネックレス。彼女はそのネックレスをひとしきり眺めると、ほわりと笑みを浮かべた。
「可愛いねこれ。うれしいけど、ちょっと意外だった」
「意外?」
「なんかこう……ボールペンとかが入ってるのかなあって思って。カケルってプレゼントとかそういうの、無難なの選びそうだと思ってた」
「あー……」
言われて、確かにと思ってしまう。ワタルからアドバイスをもらう前は、ヒカリの言うとおり文具系にするつもりだった。が、彼の「はあ? なにそれあり得ない」の一言により、ネックレスに変わったのだ。
あのときワタルが浮かべていた可哀想なものを見るような目に心底むかついていたが、結果的にヒカリは喜んでいるみたいだし、よしとしようか。
「へへ、ありがとう。すっごいうれしい! カケルもそれ、開けてみてよ」
「プレゼント? 今開けるの?」
「うん今! きっとびっくりするよ」
きらきらと効果音が聞こえてきそうなほど期待に満ちた目をこちらにむけ、ヒカリは言う。目線の勢いに押されるがままにリボンを解いて見れば、中にはブレスレットが入っていた。
シルバーのチェーンに、銀のプレートがついている、二連になっているシンプルなブレスレット。しかしプレートにはクロスの形に穴が開いていて、なんだか色合いといいデザインといいまるで――。
「ね、なんかおそろいみたいじゃない?」
まるで僕の内心を見透かしたかのようにヒカリが言う。
「デザイン似てるし、色合いとかモチーフも一緒だしさ。なんだろね、以心伝心みたいなそういうあれかもしれない」
「どういうあれだろう……?」
「そこは空気で察して!」
「あ、はい」
未だ箱に収まっているブレスレット。手にとって、腕にはめてみた。手首から伝うシルバーのひやりとした温度に一瞬背筋があわだったけれど、それ以上に胸の奥のほうが暖かくなる。
「あ、ずるい私もつける!」
ヒカリがおぼつかない手つきでネックレスをつける。無事に留め具をして、満足そうに笑った。鎖骨のうえあたりにクロスが鎮座している。イルミネーションの明かりを反射し、きらりと光った。
「寒いしさ、どっかであったーかいココア飲みたい」
「ココア?」
「甘いの食べたくない?」
「普通にケーキとかでいいんじゃないのかな」
くだらない会話をしながら、手をつなぐ。
淡い光の道を歩きながら、どこの店に行こうか相談して、イルミネーションがきれいだとまたヒカリがはしゃぎ、僕がそれに4頷きながら聞く。
なんでもないこのやり取りが、うれしくて仕方なかった。
カフェにむかう道中、「あ、」とヒカリが声をあげる。なにかあったかと目線で促さば「年始の予定はもう決まってる?」と聞いてくる。
「年始? いや、特になかったはずだけど……」
「ほんと?」
「うん、本当」
「よかったぁ」ほっとしたように、ヒカリの表情が緩んだ。「カケルと初詣行きたいなって思って。どう?」
考えるよりも早く、頷いていた。年が明けてすぐ、彼女の顔を見れるのだ。断る理由などどこにもない。
僕が頷いたのを確かめて、ヒカリがふわりと微笑んだ。柔らかく、暖かな温度が宿ったものだった。
「松の内の中であいている日、メールで教えてね」
「え、っと……?」
「門松を飾ってる期間のこと。三が日は避けてくれるとうれしいな」
頷く。もう次の約束が楽しみになっている自分に気が付き、なんだか照れくさくなった。
僕たちはバター色の光に溢れた小道を抜けて、街の喧騒の中に戻っていく。
温かい紅茶とココアを飲みながら、のんびりできるお店を探そうと僕の手を引くヒカリ。僕は苦笑しながら彼女のあとについていく。
僕の手首に巻かれたブレスレットと彼女の胸元にあるペンダントがきらりとまたたいた。
◇ ◆ ◇
チャペルで賛美歌とか聴いてるのいやだってだけで、架くんを誘っちゃったけど、結果的にすごく楽しかった! 出かけた理由とか最後ほとんど忘れてて、一緒に歩くだけなのにめっちゃくちゃ楽しかったなー。
あとプレゼント! 洗礼を受けてないっていうのを覚えてたのか、クロスモチーフもらったときはびっくりしちゃった。教会の孤児院にいる人に、十字架贈っちゃう? っておかしくて。本人はそこまで考えてるのかよく分からないけど、一生懸命選んでくれたんだろなって思うとたまんない!
自分が選んだものを身に着けてもらえるっていうのも、想像してたよりもずっとずっとうれしかったなー。よく似合ってたし、大満足です。
その場ですぐ、次会う約束しちゃった。最近ちょっと浮かれすぎ? そんなことないよね、こんなもんだよね? すぐ会いたいなって思うの普通……だよね?
なんだかちょっと、恥ずかしくなってきちゃったな。
今日はこのまま寝よう、おやすみなさーい!
次の更新日は2/27です。よろしくお願いします。




