【今日も王様は玉座で考え悩む】
今回はダンジョンの外の話です。
とある王国の城内で玉座に座り頭を抱え悩む一人がいる。
以前、この王国は山があり、川が流れ、大地が肥え、海へ向かう。
人々は平和に暮らし、それはそれは平和だった。
しかし、ある日の事それは起こった。
大地が裂け、そこにあった物も者も全て飲み込みこんでダンジョンが生まれた。
ダンジョンが生まれた直後は王国兵3万を現地に送ったが行方不明。
変わりに帰って来たのはダンジョン周囲に蔓延る《何か》だった。
その《何か》は辺り生物を襲い、あらゆる生物を食らった。
襲われたモノは《何か》と同類に堕ちていた。
そのとほぼ同時期に異国から魔力を消費し、魔法を使う《魔導士》が我が王国に来た。
「魔導士」曰く、
・ダンジョンは突如として出現するもの。
・ダンジョン内部は複雑怪奇であり、モンスターと呼ばれる魔法生物が生息している。
・モンスターは生き物が魔力を取り込んだ姿であり、大変危険であること。
・ダンジョンを攻略すればダンジョンは消滅する。
と。
王様は悩んだ、この者を信じるに値するか。或いは…
だから王様は《魔導士》の力を試したいとダンジョンに向かわせた。
《魔導士》はその力を持ってダンジョンの周りを巨大な結界を張り、モンスターが流出することを防ぎました。
これにより、王国は一時的にモンスターの被害が激減をした。
その間に勇敢な者たちを《冒険者》として集い、ダンジョン攻略に向かわせた。
あるモノは金銀財宝を手に入れ、あるモノはダンジョンで力尽き、あるモノはモンスターへと変わり果てた。
ダンジョン攻略の成果は確かにある…
だが、その一方でダンジョンが存在する限り、この王国は痩せこけていくのだ。
山は枯れ、川は汚れ、大地は痩せこけ、海は荒れる。
だから王様は願うのだ。早くダンジョンを攻略してくれ、我が王国の危機を救ってくれと。
王様は頭を抱え、ただ救いの事を考えるしかなかった。
えー、次は少女を…えぇ、少女を出しますとも!
このままではタイトル詐欺も甚だしいですので…
次はちゃんと掃除をします。