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ラストダンジョンに登場する雑魚モンスター『ヘルライダー』になっていた。魔王のお手伝いをすることになった  作者: 愛原ひかな


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魔王城の外に出よう


 西に行けば王都ハウルクエリス、東に行くと大海原。


 魔王城の外の世界はどんなものかと期待していたが、王都まではまさかの陸続き。

 俺はヘルライダーとして、魔王ヨミルを背中に乗せトコトコと足音をたてながら森の中を進んでいた。


「魔王城は昔から結界によって人の視界に入らないようになっていまして、勇者パーティーが言っていた城内への侵入手順の理解は出来るのですが……不自然な点がありまして……」

「四天王のことか?」


「はい。私が二百五十四年間眠っていた間に、四天王という存在が魔王城に何かしらの細工がなされたのは確実ですね」


「二百五十四年前だったら、どうしたら魔王城に入れたんだ?」


「世界各地にある、それぞれ属性を司る六つの時計塔があって、時計塔の最上階にあるダンジョンコアを砕いてから二十四時間以内にダンジョンコアの欠片六属性分を一カ所に集めてからドワーフの工房で片手剣にして、魔王城の前にある結界に六ミリほど突き刺すと結界がひとつ十二時間解けて第一関門のクリアとなって、第二関門は魔族の血縁を持つものが結界に触れることでクリアとなり、これではじめて冒険者が魔王城に入れる仕組みとなっていました」


「昔の手順は長そうだが……現在の四天王を倒して証を手に入れるになってからは、魔王城に入りやすくなったといえるのか」


「簡単に言ってしまえば、そうですね。幸いにも魔王城の中にいる大型モンスターが健在していたので、大きな深刻に至っておりませんでしたが……まさかギルドが敵として絡んでくる時代とは、私の口元がとても苦いですね」


「昔は違ったのか?」


「ええ、昔のギルドマスターは魔族の血縁があるものしかなれなかったので、魔族とギルドの仲が割と良好関係にあったけど」


 時代は変わってしまった。


 この世界について、殆どのことが分かっていない俺にも理解できた。


「そういえば、ナギを魔王城に置いてきて良かったのか?」

「あの赤色短髪のヒーラーさんね、彼女に掛けられた魔法についても詳しく調べておきたいから、しばらくはそのままにしますよ」


「衣食住はどうするんだ?」

「今のところ小部屋に閉じこもらせておくつもりよ」

「そうか……」


 俺はこれ以上、ヨミルに必要はなさそうだった。

 ナギのことは、ひとまず活かす方向でいるのだろう。

 

 冒険者パーティーの生き残りとして、駒にしてみるのが魔王らしいと思ったが、堂々と胸を張りながら何か我儘のように命令する子供っぽいヨミルの想像をすると何だか笑えてきた。


 実際にはそこまで子供っぽい命令はしないだろうけど。

 ヨミルのことだ。心の奥底ではそれなりに期待しておく。


 トコトコ、トコトコと。

 王都ハウルクエリスに到着するまで、俺はただひたすら走っていた。


お読みいただき、ありがとうございます。

面白いと思いましたら、感想やブックマークをよろしくお願いします。


愛原ひかなの代表作

「ダンジョンで遊ぼう!! ~VRゲームの世界ですが、冒険者にいきなり襲われるのは嫌なので楽しくダンジョンを作りたいと思います」

小説家になろうでも連載しておりますので、こちらも何卒よろしくお願いします

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