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原罪の女王(クイーン・オブ・プライマル・シン)  作者: 原田広


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夜明け

しかし、その激痛と混乱の最中、彼女の腹の底から、今まで感じたことのない微かな、しかし確かな鼓動が伝わってきた。

その鼓動は、真祖の重い思念とは全く違う、純粋で、温かい、新しい生命のサインだった。

白雪姫は、震える手でお腹に触れた。彼女を蘇らせた王子の、あの「毒の口づけ」は、単なる吸血鬼化の呪いではなかった。それは、真祖の血を引く者だけが持つ、闇と光の血を融合させる「受胎の儀式」でもあったのだ。

七つの王を狩り、真祖の魂を吸収した今、彼女の体は、闇の頂点である真祖の力を受け継ぐと同時に、新たな生命を育む器となっていた。

彼女は、銀の短剣を取り落とした。その手には、世界を滅ぼす真祖の力と、世界を繋ぐ新しい命の温もりが宿っている。

白雪姫の紅い瞳から、もう涙は流れなかった。彼女は立ち上がった。

彼女の贖罪の旅は終わった。だが、真祖の力を宿した母としての旅が、今、始まったのだ。

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