表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

同胞

作者: 名無し

私の三人目の子は障害を持って生まれた


生後二ヶ月頃にはハッキリと診断が下されていた

地域の療育施設に生後半年で通い始めた


同じように障害を持つお子さんがいる親にはわかると思うが

障害児を産むと様々なサポートが入る

親や子を見守り手を差し伸べる助けなのは重々承知している


しかし、それは同時にとても煩わしい

語弊があるかもしれないが、親にとっては()()()()()ものでもある


当時、上の二人は小学校低学年と幼稚園児だった

まだ全然手が離れていない時期

その状況で末っ子の療育を問答無用で押しつけられ、正直パンクしていた


前置きが長くなってしまったが

ここで言いたいことは、療育のあり方についてではない

それはまたの機会にするとして


無理矢理参加させられる(たぐ)いのセミナー(言い方)の、先輩の障害児の親御さんのスピーチで印象に残っている話がある


その方のお子さんの通っていた名門私立幼稚園でのエピソードだった


名だたるエリート幼稚園の内情は酷いもので

障害児に対する扱いは、先生も他の親御さんもその親子への態度はクソだったが、それでも中には味方をしてくれる親御さんもいて

スピーチをしていた先輩お母さんは、辛辣な人たちではなく、味方をしてくれる人たちにフォーカスする生き方を決めた、という話だった


理解のない人々に嘆いていてもストレスになるだけだから

受け入れてくれる優しい世界に目を向けることで生きやすくなる、と


その時は、ひでぇ幼稚園だなと思ったくらいだったが、今になるといい話をしてくれていたなと理解できる


障害のある子どもを持って、ネガティブにフォーカスして不幸に生きるか

光や愛の方を向いて幸せに生きるか

それは、自分が選ぶことができる


障害児の話はひとつの例であり、全ての物事に共通した考え方である

光を見るか、影を見るか

いつだって何だって自分次第


不幸の中に幸せもあるし、幸せの中の不幸もある

起きる出来事に一喜一憂しないで、心は自由自在


どんな時も何があっても幸せでいられる

人生のどん底でも、笑える

心次第、考え方ひとつで変えられる


現実を変えたければ、心を変えるだけ

自分でできる

心を変えれば現実が変わるのは真実だ

宇宙の真実


そのスピーチは聞いてすぐ忙しさで忘れてしまっていたが

私は、ずっと末っ子や上の子たちと幸せに過ごしてきた

今も、毎日末っ子と過ごす日々は貴重で、かけがえのない幸せを私に与えてくれる


今日もいい日だ

もうすぐ夏休み

のんびりしよう



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ