同胞
私の三人目の子は障害を持って生まれた
生後二ヶ月頃にはハッキリと診断が下されていた
地域の療育施設に生後半年で通い始めた
同じように障害を持つお子さんがいる親にはわかると思うが
障害児を産むと様々なサポートが入る
親や子を見守り手を差し伸べる助けなのは重々承知している
しかし、それは同時にとても煩わしい
語弊があるかもしれないが、親にとっては負担になるものでもある
当時、上の二人は小学校低学年と幼稚園児だった
まだ全然手が離れていない時期
その状況で末っ子の療育を問答無用で押しつけられ、正直パンクしていた
前置きが長くなってしまったが
ここで言いたいことは、療育のあり方についてではない
それはまたの機会にするとして
無理矢理参加させられる類いのセミナー(言い方)の、先輩の障害児の親御さんのスピーチで印象に残っている話がある
その方のお子さんの通っていた名門私立幼稚園でのエピソードだった
名だたるエリート幼稚園の内情は酷いもので
障害児に対する扱いは、先生も他の親御さんもその親子への態度はクソだったが、それでも中には味方をしてくれる親御さんもいて
スピーチをしていた先輩お母さんは、辛辣な人たちではなく、味方をしてくれる人たちにフォーカスする生き方を決めた、という話だった
理解のない人々に嘆いていてもストレスになるだけだから
受け入れてくれる優しい世界に目を向けることで生きやすくなる、と
その時は、ひでぇ幼稚園だなと思ったくらいだったが、今になるといい話をしてくれていたなと理解できる
障害のある子どもを持って、ネガティブにフォーカスして不幸に生きるか
光や愛の方を向いて幸せに生きるか
それは、自分が選ぶことができる
障害児の話はひとつの例であり、全ての物事に共通した考え方である
光を見るか、影を見るか
いつだって何だって自分次第
不幸の中に幸せもあるし、幸せの中の不幸もある
起きる出来事に一喜一憂しないで、心は自由自在
どんな時も何があっても幸せでいられる
人生のどん底でも、笑える
心次第、考え方ひとつで変えられる
現実を変えたければ、心を変えるだけ
自分でできる
心を変えれば現実が変わるのは真実だ
宇宙の真実
そのスピーチは聞いてすぐ忙しさで忘れてしまっていたが
私は、ずっと末っ子や上の子たちと幸せに過ごしてきた
今も、毎日末っ子と過ごす日々は貴重で、かけがえのない幸せを私に与えてくれる
今日もいい日だ
もうすぐ夏休み
のんびりしよう