それはきっと朝露のせい
まるで私の気持ちね、と
真っ白な朝靄を見つめてる
朝靄に
消え行く背中を
見送って
頬が濡れるは
朝露のせい
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離れていくわけじゃない
これが最後なわけじゃない
そう分かってる
そう信じてる
けれど確かなものじゃない
「必ず」訪れる未来じゃない
そう思ってる
そう疑ってる
疑ってるのは不確かな未来
信じているのは確かな気持
あなたの心を信じてる
訪れる未来を信じれずにいる
あなたを隠す朝靄が
そのままあなたをどこか遠くへ
連れ去っていってしまいそうだから
あなたの背中に飛び込んで
「行かないで」って言えたらいいのに
あなたのその手をぎゅっと握って
「一緒に行こう」って言えたらいいのに
ここに帰るためだから
明日を迎えるためだから
そう分かってる
そう信じてる
確かな未来にするために
不安にならないでいるために
だから、いま頬を流れていくのは
きっと朝露に濡れたせい
あなたを連れて行くのではなく
あなたを守ってくれるよう
祈るぐらいはいいでしょう
願うぐらいはいいでしょう
頬を伝った温もりが
この朝靄にも伝わるのなら