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友人のゆめにっき

作者: 誰かの友人

今日、僕の友人が送り付けてきた怪文書をそのままお送りいたします。

11/15 舞台はアメリカ

 バスでどこかに行ってたりすることから観光っぽく感じたが同じ学生みたいな顔ぶれが沢山あったことから海外研修の別の世界だと思われる。そこのガイドにいろいろ聞いていたけれど、途中で閉じ込められていたことが発覚。

 向こうに殺す気はないけど焦りを感じた俺たちは脱出を試みる。(隣にいた顔も名前もよくわからんやつと一緒に)そして上手いことギミックを解き明かし、脱出に成功するのである。どうやら脱出成功者の中で「資格」持ち(特定の条件でクリアした者)は脱出後にすぐさま別の場所に連行された。

 まるでテーマパークのアトラクションみたいに視界はグルグル回り、重力がどうなっているのかわからなくなるような感覚だった。(ワープしたんだ。)

 そして無駄にデカいモニターと高さ調節まで出来てフィット感が凄いソファに座らされた。ゲームを起動したのだろう。

 ゲームが起動した瞬間、意識はゲームの中だった。タイトルも出ずにいきなりだったから理解するまでに時間がかかった。

 どうやらサバイバルアクションホラーパズルゲームに入り込んでしまったらしい。

 そこは3階まではありそうな敷地の広い家(賃貸なのかな?)で平和で豊かな暮らしをしていたはずの住人を突如空が黒くなり、謎の力によって凶暴化する。犬も目が光りこちらに噛みつきにくる。

 私は慌てて周りに武器がないか探してみる。あるのだ。黄色くアウトラインが光る「拾え」と言わんばかりに落ちていた。

 木の棒、角材、木製バット(2本)...これらは耐久力があるみたいだな。最小限の撲殺で前に進もうと決めた。

 そして部屋を出る前に床にもアウトライン強調表示がされていた。UIまではなくともそれがクリアのための条件だと認識し、ひとまず時間経過に応じて凶暴化する住人と犬を避けつつ部屋から庭に出た。犬に噛まれた。リアルな痛みだった。少し体力が削れる感覚だ。血を流しながら必死に振り払い、その犬を蹴散らす。庭を左の方に進むと小屋みたいな場所があった。そこにはマトモな人がいて、何故かトンカチと釘、アウトライン強調表示されていた床に貼るベニヤ板のような物をくれた。

 しんどいけど元にいた部屋に戻る。すると先程凶暴化して撲殺したはずの住人がキョトンとした表情で立っていた。

 ミッションの経過によって凶暴化した住人達が元に戻るらしい。一瞬殴りそうになったことを詫びつつ、この世界がどうなっているのか説明しようとしたが理解されなかった。仕方がないので自由にさせておいてベニヤ板を打ち付ける。

 すると廃墟のように見た目が変わっていた部屋が一新された。荒廃した世界の住人と住宅を復活させる事が目的なのかもしれない。

 内装が綺麗になったが外はまだ凶暴化した者が歩き回っていた。次のアウトライン強調表示を探すと先程作った床に2つのパネルをはめるようだ。再び先程の小屋に向かう。

 敵が増えたようで壊れかけのバットで最小限に撲殺し前に進む。犬が少なくなったのは不幸中の幸いだった。

 小屋に着くとまた同じマトモな人からパネルを2つもらった。

 青と赤の色が微妙に入ったパネルだった。

 部屋に戻るとパネルをはめる所に青と赤の色のカーペットが周りに敷かれていた。

 どうやらこれに色を合わせるらしいがパネルの色と大きさと向きがどうしてあわない。

 だがそのパネルは薄い層に分かれていて、めくると色が変えられるようになっていた。

 ここでパズルかよ...と思いつつ時間も押しているので仕方がなく進める。復活させた住人の3人のうち2人ははしゃいで階段を登って別の階に行ってしまったが、1人は真面目な顔をして手伝ってくれた。

 意外にも焦りが窮地に達しており、なかなか合わせられない。そして2人の登って行った階段から悲鳴と建物が揺れる音を感じた。

 全てが終わると悟った時、何故か直感でメニューを開けた。セーブだ。すぐさまセーブをして何とかしようと思ったが、そこでゲームの中、そして夢の中、さらに寝すぎて現実時間では11時を回っていることに気がついた私は意識を取り戻して目を開ける。

 もうその世界には戻れなくなった。

 その代わり今回の夢日記のような壮大で意味不明な世界を記す記憶だけが残った。

友人がまた何か見れば更新するかもしれません。(多分しない)。

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