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提案

「そうですね。まず、生まれたら両親はいませんでした。引き取られた場所は保健所などではなく、ジャックという暗殺者組織だったんですがそこまで怖くなくて……。3歳の時に普通の幼稚園に入れてもらいましたね。でも幼稚園など簡単すぎて飛び級。そこからホイホイと飛び級制度を使って、大学までいきました。そこから育ててくれたジャックの会長に暗殺者としての技術を叩き込まれましたね。あれは何度思い出しても、辛い思い出です。死んだ理由は混沌ノ女神様が現世の女の子に化けて、その混沌ノ女神様が交通事故でひかれそうになっていたところを助けて死にました。貴方に話せるのはこれぐらいでしょうかね」

「暗殺者か……」

「そうですけど、どうしましたか?」

「だから、敬語じゃなくてもいいのに……」


まあ、これは癖だから治らないだろう。そして、今の話は半分は嘘である。

まず、幼稚園児の頃から暗殺者としての技術は才能としてあったし、学んでもいた。最終的には新人に教えたりもしていた。

二つ目は、両親がいなかったこと。最初の頃はいたが、話せるようになったらジャックに預けられた。その頃のことはあまり覚えていないが父親は身長が高かったことと母親は綺麗だったことぐらいしか覚えてない。あとは俺が生まれた時に異常な程に喜んでいたことぐらいだろうか。こんな親は一般からして最低だと思うが、もう文句を言う本人達がいないのだから仕方がない。


「そしてもう一つ。君はこの世界でこれからどうするのかな?もし良かったら提案があるけど、どうする?」


勿論ここは便乗するしかない。そう決めてここに先に訪れたのだから。だが、俺が良いという前に涼介が話し始めた。


「聞いたところ、日本で飛び級制度を使うなんて全然聞いたことないし君はさぞかし天才なのだろう。そして、暗殺者としての才能も最高級なものでしょう。そんな君を見越して提案があるけど聞いてくれるよね?」


さっきとは打って変わって、圧倒的な覇気をこっちに向けてくる。自分からしたらそこまで怖くないが、普通の人だったら泣いていたのではないか。自分が生まれて初めての出来事。それは脅しだ。会長はノーカンとしてだが。

それはそうと、涼介さんはなにか焦っているように見えるのは気のせいだろうか。さっきまで、ニコニコしていた人が急に態度が変わるなど理由があるに決まっている。そのことを聞こうとしたが……


「冒険者には職位というものがあってね。最初は皆初級職にしか入れないんだけど、君は特別に上位職から始めさせてあげるし、優遇だってする。だから上位職の試験に受けてくれないかな。この通りだ」


それはそれは見事な土下座だった。王が一人のこの国に来て一日もたってない人にこんなことをしてもいいのだろうか?

冒険者。それは異世界に来たらやりたいことランキング上位、いや一位に入るぐらいだろう。別にやってもいいのだがそれには聞きたいことがいくつかあるな。


「聞きたいことがあります。私はめんど……ゴホンゴホン!スピーディーに活動したいので、その試験が遅ければまず無しで。そして、なぜそんなに焦っているのでしょうか?私にこんなにも優遇してくれる事も良く分からない。会って、すぐなのに。さらにその上位職とは何をやらなくてはいけないのですか?国のために何度も招集されることなどされたくありませんので」


そう聞くと返ってきたのはバカのような答え。


「焦っている……。見抜かれるとは私もまだまだ未熟みたいだ。まずは試験は三か月後だったが、明日にしようではないか。それと君に入ってもらいたいのは、上位職の中の王宮騎士クラスの瞬騎士という職なんだけど。その職位に中々入って来れるのが少ない訳なのです。このままでは廃止になってしまう恐れがあるので焦っているんです。この職位は裏では王宮暗殺者(ナイトアサシン)と呼ばれている。勧めた理由が分かったでしょう。最後に優遇する理由は君は底知れぬ力を持っていると僕の勘が告げているからさ。それと混沌ノ女神様の加護の能力もね。君は現時点ではスキルも解析系しか持ってないみたいだけど、試験にはスキルは関係ないんだ。それに隠蔽系は現時点で君が最強だろう?」


そう言って、涼介は進めてきた。

今週は忙しかったため遅れました。すみません。

来週からは週に二話は絶対に投稿するから許してください。

いつも言いますが、少し下にある評価の部分を押してくれるとありがたいです。

もしも新しく一人でも押してくれたら、来週は三話投稿を絶対します!

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