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第116話 ルーチン

 ダンジョンの攻略も終えたことで、別の生活の流れができてくる。


 大体朝起きるとパーティーメンバーで型の練習の後に手合わせ。

 周囲では義父さんにラウラにタロス、ベルタにアランにボー、カリンにラムにロム兄弟も現れる。


 向こうの屋敷は大丈夫なんだろうか?

 とはいえ、あの屋敷ほとんど使ってないな。


 赤いユニコーンのメンバーでの手合わせは、屋敷で行うと衝撃波などで色々壊れてしまうのでメルヌ側に移動して平原で行う。

 俺たちが現れると、コカトリスとフォレストカウたちはできるだけ離れていく。


 まあ、巻き添えは食いたくないだろうからなあ。


 俺はクリス、リードラ、アイナ、マールの相手を一人でする。

 俺と四人は汗をかいたあと、オウルに戻り皆で風呂に入り、お互いに体を洗う。

 髪を乾かすのも俺の仕事らしい。

 クリスの金髪。

 リードラ純白の髪とマールの銀髪。

 アイナのエメラルドグリーン。

 まあ、ドライヤーをイメージした魔法で天使の輪がくっきり見えるような髪を梳くのも嫌ではない。

 

 そして朝食。

 新鮮な野菜に、あっさりではあるがコクのある出汁の効いたスープ。

 パンに卵系の料理。

 フィナの手作り朝食が相変わらず美味しい。


 その後、義父さんに呼ばれれば執務室で政務の勉強。


 検地されてないのには驚いた。

 過去の実績から一戸ごとにどの位の量の小麦を納めると決まっているらしい。


 エリスの勉強を見てやることもある。

 義父さん曰く『エリスのやる気が違う』らしい。

 セバスさんに呼ばれれば、礼儀作法の勉強。

 と言っても、儀式だった部分だけであとは今まででいいらしい。

 あと、貴族の名前を覚えるように言われた。

 特に自分より位の高い貴族のことを覚えるように強調される。


 今後の付き合いもあるんだろうねぇ。

 

 昼食のあと何も無ければ、ゴロゴロってところ……。

 アイナかエリスがコタツに俺が居るのを見つけると、胡坐の上に座りたがる。

 そう言えば、俺も子供のころオヤジの胡坐に座っていた気がする。、

 昼はたまにロルフ商会に行って菓子の話などをする。

 そろそろ材料的には、チーズを作りたいところだ。

 フレッシュチーズにカマンベール、ゴルゴンゾーラ、ゴーダ。

 猫とネズミが仲良く喧嘩するアニメにでてきたハードタイプもいいかなぁ。

 和食系の食べ物もそろそろ欲しい。

 探りを入れるがわからないようだ。

 しかし、最近裏技を見つけた……と言うか今までも使っていた。。

 それを使って探そう。


 再び夕食を食べ、少し酒を飲む。

 最近はエールがお気に入り。

 銘柄によって味が違うのも有る。

 冷えたエールは我が家のマイブームである。

 スーパーなドライや恵比寿なビール、ラガーなビールに、黒いラベルなビール、プレミアムなモルツも懐かしいが……。

 その後、ほろ酔いで機嫌よく風呂に入る。


 前に一度、クリスにフィナ、イングリッドで湯船に入ってきた。

 イングリッドがニコッと笑う。

 俺は苦笑いで、

「王女様が良いのかね?」

 と聞いてみた。

 すると、

「私はもう決めていますから。

 ほら、この背にある翼。

 王家の印なんですよ。

 魔族は魔神と人が交わって産まれたと言われています。

 そして、その魔神の血が濃い者の背にだけコウモリのような翼ができるのです。

 そして、この翼を見せていいのは夫だけ。

 見せた者と結婚するというのが我々魔族王家の習わし」

 頬を染めながらイングリッドが言う。

「俺は知らなかったんだが……」

「わざと見せたのですよ。

 既成事実です……。

 これで、お父様もお兄様も何も言えませんから。

 手付きになればもっといいのですが……」


 また外堀が気付かないうちに埋まる。

 別に嫌いなわけでもないし逃げるつもりもないが、急かされるようでちょっと……。

 女性側では近づいてる感があっていいのかもしれないがね。


「クリスティーナ様からマサヨシ様の技量をお聞きすると……私がお付きから学んだものよりも数段上でした。

 お持ちの物もクリスティーナ様が見たことが無いほどだったとか……。

 事が終わった後動けなかったとも聞いています」

 あこがれるように言うイングリッド。


 それはここで言うことじゃないと思うんだが……。

 それに、そんなに夢見るようなものなのか?

 俺は男だからわからん。


 ジロリとクリスを見ると、吹けない口笛を吹くふりをして誤魔化す。

「まあ、そりゃな、するなら気持ちいい方がいいだろ?

 それに、ビクビクしながらするよりは、イングリッドの父ちゃんに許可を貰ってからかなぁ……」

「そう言えば御前試合に父が来ると言う手紙が来ました。

 よろしくお願いしますね」

 イングリッドの顔が笑っていた。


 うー、親への挨拶を考えたら、一番ハードルが高そうだよな。

 あっ、それよりも難しそうなのがクリスか……。


 夜は再び義父さんから執務室で政務を教わり後は寝るだけ。

 一日一人の予定。

 まあ、求められれば応じる。

 疲れている者も居るので頭を撫でて寝かせてしまうことも多々ある。

 別に何もしなくても良いと思う。

 どうしても最初に子が欲しいと頑張るクリスに、繋がりを感じることが嬉しいというリードラ。

 アイナとフィナ、たまにイングリッドが俺を抱き枕にして、カリーネはエリスの弟か妹を作ると言って常に求める。

 マールは受けかと思えば自分から動いて奉仕をする。

 ラウラは……まあ、鍛えられた体に十分に女性とわかるシルエット。

 男社会で生きてきたせいで、その辺は何も知らない。

 言えば頬を赤く染めて言われた事を行う。

 初々しさに悪戯をしたくなる感じ。


 今更ながら変わったなぁ。

 でもこれが俺の一日の流れ(ルーチン)


読んでいただきありがとうございます。

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