事故したら右腕に足毛が生えるようになった
私は今年の5月4日の深夜に事故を起こしました。
ちょっとマヌケな事故なので詳細は省きますが、右腕の肉を肘辺りから8㎝幅で長さ20㎝程を失いました。関節の骨もちょっと見えていたらしいですが、幸いにも折れてはおらず、他の怪我は左手の指が抉れた位のものでしたので車の事故ならばラッキーな方でしょう。
30日程入院して、今は家でのリハビリに励んでおります。
これはそんな私の入院生活の1部分です。
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まずは救急車で運ばれる辺りから話しましょうか。
救急車で運ばれている間、私は終始「お金ないんですけど大丈夫ですかね?」みたいな事を言っていた記憶があります。結構な怪我で血もダバダバ出ているのに、痛いよりもお金の心配をする私を救急隊員の方、その後の病院スタッフの皆様は苦笑しながら見ていたのを覚えています。あの時はスイマセンデシタ。
入院費の方は結果だけを言えば保険で何とかなりました。車に乗る人はマジで任意保険入っとけよ。
病院に運ばれた後はそのまま手術になり、全身麻酔でグッスリしました。
全身麻酔って凄いですよね。先生が「麻酔入れるから眠くなりますよ」と言った数秒後にグッスリでした。あれは凄い。
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手術が終わった私が最初に入れられたのは個室でした。
何でも相部屋が埋まっているのだとか。個室のお値段1泊10800円なり。
保険関係がどうなっているのか覚えていなかった私は、個室のお値段に恐怖したのを覚えています。その部屋はテレビが見放題だったので少しでも元を取ろうとずっとテレビを付けていました。(相部屋だとテレビカードが必要。1000円で約16時間見れます)
部屋にはトイレも備え付けられていたので個室にいた4日間は外に出ませんでしたね。正に引きこもりです。
次に移された部屋は4人部屋でした。
私が入った部屋には他にさわやか系が2人と横綱系が1人いました。
仮に横綱さん、釣り人さん、ケーキさんとしておきましょう。
この中で横綱さんは私が4人部屋に移った次の日に退院していきました。
サヨナラ、横綱さん。
ケーキさんは結婚していて、子供もいるイケメンです。
奥さんとかはチラとも見ていませんが多分美人だと思います。(ケーキさんは家族が来るとカーテンを閉めるので顔見れんかった)
彼はケーキとか週末に作っちゃう系男子のようで、かなりモテ力が高そうです。
話題も豊富でした。これがリア充というやつか。
釣り人さんも優しく、話が上手い人でした。
釣りとゴルフが趣味なんだとか。漫画とかの話もこっちに合わせてくれました。
いい意味で大人な人だったなぁ。
こちらの方からもリア充臭がプンプンしてましたね!
看護師さんたちも美人が多く、担当してくれているリハビリの先生も美人です。
私は入院生活が楽しくて仕方がなくなりました。
しかし、私の地獄はこれからだったのです。
4人部屋に移って1週間ほどが経ったある日、私は仕上げの手術をすることが決まりました。私の右腕は未だ人工皮膚を貼っただけの状態で、今度はそこに太ももの皮膚と肉を移植するとの事です。
長い闘いが始まりました。時間にすると8時間を超える大手術です。
まぁ、私は全身麻酔で寝てただけなんで良く分かんないんですけどね。
何だかんだあって手術が終わり、目が覚めるとそこは最初に入った個室でした。
部屋の温度をコントロールして、手術した箇所の血管を縮めないようにする為に必要だから仕方なしの個室らしいです。そのせいか今回の部屋料金は4人部屋価格でした。(テレビは見放題じゃない)
ここからが地獄の始まりです。
まず、尻が痛い。長時間同じ体制での手術だったせいで変なことになったらしいです。今に思えば右足の太ももから大きく皮膚と肉が無くなったせいもあるのかもしれませんね。
因みに太ももは寄せて縫い合わせただけみたいです。おかげで私の右足はスリムになりました。
あと部屋が単純に暑かった。温度は27度設定で固定。偶に何故か換気扇が止まってる時がある。
あれは何だったんだろう。嫌がらせか何かですかね?
何度も言うけどけどマジで尻が痛かった。
この痛みは1週間続き、夜も殆ど眠れない状態になりました。
痛み止めも全く効かず(座薬から注射まで試しました)これ発狂するんじゃね?と本気で思いました。看護師のみなさんが頑張って色々試してくれたけど、全く効果なかったなぁ……
この痛みはその後も軽く残ります。具体的に言うと退院してからも少し違和感があるくらい。
あとはトイレの問題もありました。
2度目の手術が終わった私は1週間はベッドから下りるのすら禁止でした。
ウンコは我慢できますが、点滴で強制的に水分を補給される私は小便を我慢すると膀胱があれして爆発します。
最初こそ私のムスコに管が通されて自動的に下の桶に流される仕様だったのですが、何故かムスコが反抗して管を通さずにベッドに小便を吐き出してしまい、その後は何とか頼み込んで尿瓶にしてもらいました。
美人看護師にムスコを出してもらって尿瓶にセットしてもらうという(両手が使えないから不可抗力だよ!)ラッキーハプニングもありましたが尻が痛くてそれどころではありませんでしたね。
小便問題はこれで解決ですがウンコになると話が変わってきます。
なまじ我慢出来るから、恥ずかしさが勝っちゃうんですよね。結局1週間我慢して軽い便秘になりました。最後の方ではウンコを出したい欲求が強すぎて一時的に尻の痛みを忘れましたからね。ベッドから解放されて初めてウンコした時はウンコしたい欲求の割に全く出てこなくてビビったなぁ。
ほかにもいろいろな事があって、今では私も退院してリハビリをしています。
右腕には足毛が生え続けることになりましたが元気です。この話もリハビリの一環として書かせていただきました。
車は本当に恐ろしいものです。私の場合は単独事故で、自分の責任で自分だけの怪我で済みましたが、そうでない場合も多くあると思います。
車の運転には皆さまも注意した方が良いですよ!