表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
三匹のおネエ ~おネエ達の異世界生活~  作者: ジェード
第Ⅱ章 人里に出た三匹
67/157

064 ヴェイドとの戦い 中編

引き続きヴェイド戦です。

 穴に入ろうとした瞬間に水魔法の攻撃が迫る。

 穴を満たして流れ落ちてくる水流を見て正面からぶつかるのは得策じゃないと判断した私は、結界で穴を閉じると間隔を開けてもう一つ結界を張り、思いっきり空魔法の風の力を右手に集めると、それを結界に押し付けてやったわ。

 水は初めの結界で蓋をされているところに、空気鉄砲の要領で空気圧で押し出してやったの。

 見た目的にはトコロテン式といっても良いかしら。

 あらやだ、トコロテンとか私が触れると違う意味になりそうで嫌だわ。


 え、違う意味は何だって?

 ……それを私に言わせる?

 血の涙を流すわよ!


 私はトランスルーを唱えると、結界で足場を作って一気に駆け上がると外に出たわ。

 外ではボロボロになりながらもインディがヴェイドと格闘している姿が見えたの。

 私は無言でヴェイドの横っ腹をぶん殴ってやったわ。



「ぐほぉ!!!」



 ヴェイドがもろに決まったパンチに顔を歪ませて後退する。

 私は素早くインディに駆け寄り、彼にポーションを振りかけてやったわ。

 飲ませるよりは効果が薄いけれど、多少でも早く効果を得るには振りかけた方が早いから。

 


「キョーコ、すまない」

「いいのよ。十分頑張ったわ。後は私に任せて」



 それにしても、なんでパン一になっただけでこんなに動きが違うのかしら。

 服を着ていたら動けない呪いでも背負っていたのかしら。

 それとも某格闘漫画じゃないけれど、重い物を背負って筋力強化とかそういうネタだったの!?

 いずれにせよ、これはまずそうね。

 私は魔法を解除して姿を現したわ。透明のままだとインディを狙われ続けてしまうから、この状況では姿を見せてでも注意を引くしかないもの。



「瞬間移動だと、どうなっている」



 唐突に現れた私を彼はそう感じているのね。

 まぁ、それならそれでいいけれど。



「今度は私が相手よ」

「ほぉ、人間風情がか。何処までやれるか楽しみだ」



 ヴェイドが拳を繰り出して迫る。

 私は予め周囲に張り巡らせておいた足場を頼りに跳躍する瞬間、スピンアイスを右手の指先から5本発射した。放たれたスピンアイスはヴェイドの左手でいとも簡単に払いのけられる。そして、次の足場に着地したときには私の目前に来ていた。



「うぐっ」



 とっさに腕でガードしたけど、強烈なパンチ力で私の体ごと後方へ押し出される。足場も無い空に放り投げられたところに、さらに奴が追撃でパンチをしてくるけれど、今度は全く受け身も取れないところに攻撃を仕掛けられて強かに腹に打ち据えられたわ。

 


「ぐはぁああ!!」



 強い!

 強過ぎ!

 こんなのを相手にインディは戦っていたの!?


 ちょっとー、私は中年のおネエであって格闘漫画の主人公じゃないんだから、こんなの耐えるおネエとか非常識極まりないでしょう!って、それどころじゃない。このままじゃ地面に激突!

 私はすぐに空魔法で足場を作ると、それを起点に風魔法で上昇気流を作りホバリングさせて着地。そして、以前見たケリーが使っていたあのえげつない魔法を試してみたわ。

 そこにヴェイドが迫る。



「ギョエアアアア!!!!」



 ヴェイドは自身の勢いに重力を合わせて一気に私を叩き落とす腹積もりだったのでしょうけれど、その勢いが仇となって私に迫る手前で血しぶきを上げてトコロテン式に肉片に変わったわ。……ごめんなさい。あまり出したくなかったんだけれど、このネタ引っ張っちゃったわ。テヘ。

 私の前には笠になる様に結界を張っていたから、落ちてくる肉片は掛からずに流れ落ちて行った。

 流石にやったかしら。

 


「キョーコ!後ろだ!!!」

「え!?きゃぁ!?!」



 インディの声が聞こえたと思ったら、後ろからガッチリと掴まれていた。

 

 なんで?


 肉片になったはずのヴェイドが無傷の状態で背後に現れたかと思うと、私をガッチリとホールドしたわ。ちょっと、某有名コメディアンの後ろネタでピンチとか誰得!?

 


「……流石にあの攻撃は肝を冷やしたが、生憎私は流動することが出来るからな。事なきを得た。しかし、こうなってはお前も何も出来まい」



 流動生物とかそんな反則有りかしら。

 ……まぁ、自分のあの魔法も十分卑怯なチート技だとは思うけれど、このままではまずいわね。



「な!?」



 私は周囲に張り巡らせていた結界の領域を長方形に伸ばして弾き飛ばした。

 もろに打ち付けられた奴の体は私の体をホールドしきれず、手が千切れて吹っ飛ばされていったわ。私は体に残った手を払いのけると、それらを結界に閉じ込め燃やし尽くした。

 この手の生物は復活した時に合体されても困るからね。


 

「ぐぅ、小癪な。ならば、これならばどうだ」



 吹き飛ばされたヴェイドは上空で姿勢を立て直すと、無数の水球に分裂して私に襲い掛かる。

 先程インディとの戦いの時に見せた様に、水球が鋭い針状に変形して攻撃を仕掛けてきたの。咄嗟に周囲を結界で閉じて防御したけれど、相手側の威力が強くて結界にひびが入る。



「えぇ!?」

「未知の力を使うようだが、私の体はどんなものでも貫いて見せよう」



 ヴェイドは言葉通りに全方位からの波状攻撃で結界の耐久力を落とし、ついに結界は耐えられずガラス片の様にバラバラになって消えてしまった。

 そして、私の四肢を貫く。



「ぐぅっ!!!」

インディと交代したキョーコですが、相手の攻撃にまともに対応するのは無理。

というわけで卑怯っぽい魔法を使ってみたのですが、相手も対応してきます。


続きます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ