表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
月の輝く異世界で僕は生きる  作者: べにいろ
試練の塔
1/3

プロローグ

ゆったりと書きますよ‼

プロローグ


何も感じない・・・

目の前には魔物と呼ばれる生き物の大群。

後ろは断崖絶壁。


客観的には絶体絶命の場面なのだろうけど、僕は何も感じない。


「さっきからお前さん達ギャーギャーうるさいよ。」


その一言で、目の前の大群は静かになる。


今の僕の装備は、長年使ってきた長剣あいぼうに魔法発動母体の指輪。

それに対し敵は恐らく50体は居るんだろう。


「じゃあ行くか・・・『黒く深く根付く』。」

僕の長剣を持つ右腕に黒い茨の刺青いれずみが浮かぶ。


「まずは一撃。」


腕を振るうだけで目の前の魔物が吹き飛ぶ。

数は10体纏めてだ。


魔物は死ねば、魔石と何処かしらの部位が残る。


「これだけで怖気付いたのか?はっ!アマちゃんだね。」



それから僕の蹂躙が始まり、僕の前には大量の魔石と素材だけが残る。


「あれから、1年か・・・早いのか、遅いのか。他の皆は何処まで届いたのかな?」


――1年前


「ん・・・ここは?」


目を覚ませば、森の中だった。

僕の服装は、パーカにジーパン。

他に言う事は、同じ状況を読めない同類達が20人いた。


「ここ何処だよ?」

「うん・・・ここは・・・」

「うーん・・・駄目だ。名前以外、何も思い出せん!」


そう、僕も『神堂しんどう 仁』って名前と16歳ってのしか覚えてない。

僕が何者で、どんな人間だったのかもだ。


「起きましたね?」


僕等のいる中央が光ると、金髪の綺麗な女性が立っていた。


誰?というよりも、今のどうやったんだろう?


「あんた、誰や?」

「ふふ、ここの世界の神です。ここから質問出来ないように『口にチャックしましょう』ね?」


神?がそういうと、言葉を言ったはずなのに発せられていない。

何これ!これって、命令されただけだよね?


「さて、今の状況を言いますね?」


うん。僕も状況が把握できないから丁度良かったかな。

でも、この神?は何したのか本当に気になるな・・・

僕も出来るかな?


(『あなたの命令をかき消す』)

(合格です。あ、言葉は出さないように。)


へ?これどうなってんの?頭に声が聞こえる。


(それは、もうすぐ分かります。取り合えず、私の説明を聞いていてくださいね?)

(あ、はい。)


「まず、ここは『試練の塔』と呼ばれています。この塔は10層からなります。

次に、あなた方の置かれている状況は、私の管理している世界『ルーンハーツ』に召喚されたのです。ですが、流石に今のあなた方の身体能力や魔力値では『ルーンハーツ』の平均より下のため、向こうではすぐに死ぬでしょう。」


うーん・・・召喚?でもそんな事言われても今より前の記憶が無いんだから実感がわかないんだよね。


「今、あなた方の記憶が無いのは、召喚の魔法陣にそのような効果を与えるように書き加えられてるからです。本来ならば、記憶は失うことはないのですが・・・なにか起こっているようですね。」


つまりは、僕等を呼んだ奴が意図的にしたのか。

何のために?考えられるのは、記憶が無いので操りやすいとかかな?


「では、『ルーンハーツ』について説明しましょう。

まず、簡単に言えば、剣と魔法の世界で魔物が溢れて、魔王が居る。そんな世界です。

人以外に獣人やエルフ、ドワーフと言った種族が共存していますね。

あ、ちなみにあなた方が呼ばれた原因は、魔物が人類達の生存区域を押し始めた事による対抗策で、勇者として呼ばれたようです。」


魔法。何だろう・・・何か、懐かしい?

てか、魔物って。それ確実に生死の問題になってるよね?


「で、これで最後になりますが、『試練の塔』と私は言いました。

この塔はまだ『ルーンハーツ』ではありません。この塔に『生死』と言うものがありません。死んだら、『ルーンハーツ』に送られる。ここには魔物がいます。1層昇るごとにあなた方の記憶や特典として、身体能力の強化と装備、魔法の知識を得られます。つまり、この塔であなた方のこれからの人生が決まるのですよ。装備はあなた方の腰の袋『無限袋』に入れています。その袋が無料で差し上げるので気にしないでください。では、頑張ってください。『転移』。」


神?が『転移』と言うと僕以外が消えた。

何で僕1人?


「もう、喋って構いませんよ?」

「あー、コホン!えっと初めまして?神堂 仁です。」


取り合えず挨拶は大切?な気がする。僕の無い記憶が訴えているような感じがする。


「ふふ、律儀ですね。先程も言いましたが、神様やってます。『アリーテル』です。」

「アリーテル様ですね。で、僕1人残してどうしたんですか?」


「いえ、その・・・ジンが『魔法』を使った唯一1人なので、ご褒美です。はい、これが『魔法の知識・・・・・』です。」


アリーテルが言った瞬間、魔法の事が急に頭に入って来た。


「これ、面白いですね・・・『火よ出て来て』。」


僕が人差し指を立てて、『この世界に頼んだ』ら小さい火が灯った。


「ふふ、早速『世界に干渉』しましたね。後は『自身の干渉』だけです。これは、追々頑張ってくださいね。さて、これで私の用事は終わりました。この塔の最上層で待ってますよ?」

「ま、待って!・・・あー行っちゃったか・・・ま、頑張ろう!」


この塔って、時間どうなるんだろう?かなり気になるな?



――1ヶ月後


あれから僕は1人で1層を歩く。

偶に遭遇する、緑の小人と戦っては、動物を見つけて罠で捕まえてその肉を『魔法』で焼いて食べてはと繰り返す。


「うーん。そろそろ、2層に上がるかな?長剣の扱いにも慣れたし、他の人達がどうなってるのかも気になるし・・・」


1層から2層に上がるには、多分奥にある扉の中に入らないといけない。

さて、そろそろ行きますか?


こうして、僕のこの『試練の塔』での本当の冒険が始まる。


こんな、ワードどう?みたいなのがあればどうぞφ(..)カキカキお願いしますo(^o^)o


こらからもよろしくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ