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ライブ

少々忙しく、修正作業が遅れています。感想は一つ一つ見てますので返信、修正は少しお待ちください。

 大道芸の後、俺とヨーコは適当な露店で食べ物を見繕い、腹を満たした。

 獣王国の味付けは大味というか味が濃い。果実や野菜を煮込んだと思われるソースが掛かった品も多い。

 そういえば、アタミで焼きそばを焼いて居た時、懐かしい味がすると言われたが食べて納得。

 醤油ベースと言う違いはあるが、確かにこの味の濃さは同じだわ。

 タレをたっぷりと塗られた肉厚なキノコは美味かった。肉に近い触感で、肉が苦手な蟲人族に人気の食材だとさ。

 これならカラっと天ぷらにしても美味いかもしれないな。味がシイタケに近いし、干したらいい出汁も取れそうだ。

 

「さってと、腹ごしらえも済んだし、司の所にいこうか」

「ええ。あ、ねぇねぇ、あれ食べていい?」

「まだ食べるか……まぁ、いいけどさ。その果物を二つ下さい」

「あいよ、二フランだね」


 二人分の果物を屋台から購入し、片方をヨーコに手渡す。

 見た目はブドウのようだ。一つの房に多くの果実が実っており、一粒の大きさがブドウと同じくらいだ。

 一粒もぎ取り、食べてみるとシャクリと音が鳴り、リンゴの様な触感だ。

 日本のリンゴに比べると甘味は少ないが、あれは長い品種改良を重ねた結果によるものだから、比べるものじゃないな。

 これはこれで、食べやすく、程よい酸味が口の中をさっぱさせてくれる。脂っこい物や味が濃い物の後には良いな。

 種が入っているのが少々難点だが、この種を持って帰ったら春香が喜ぶかな?

 しっかりとしたお土産は別に用意するとして、色々な種や苗も買い込んでおくか。

 春香の喜ぶ顔が目に浮かぶ。あぁ、しかし……秋葉の事もしっかりと伝えないといけないなぁ。

 なんて伝えればいいんだ。付き合う……以上の事をしてる気がするし、ここはストレートに妻に迎えることにした。とでもいえばいいんだろうか……この辺りは秋葉と相談しよう。

 世の中の男は相手側の家族にどうやって挨拶してるんだろうな。元の世界ではその手前で終わってしまったから判らん……。


 司のいるコンサート会場というか、舞台は割とすぐに見つかった。

 何せ、大音量で聞きなれた音楽が流れているからな。

 これは『ルーム』の家具の一つ、『ミュージックボックス』や『ライブセット』を使った演奏だ。

『ミュージックボックス』には、『ブリタニアオンライン』のBGMやOP曲、その他にはコラボした作品の音楽が多数収録されている。

『ライブセット』は、ギターやドラム、ピアノ等がセットになったレア家具だ。こっちの方は俺も持っていない。

 司は詩人と言う職業柄、音楽無しでも歌えるんだが有るのと無いのではやはり大きな差が出る。

 音から察するに、『ライブセット』を使った生演奏のようだな。

 まさかこっちの世界でメンバー集めたのか? 一から育てるとなると相当時間が掛かるだろうに……司も凄いな。

ノリの良い大音量で流される音楽は、街の人をも元気づけている。

トントンカントン、と音楽のリズムに合わせて釘を打っているのは壊れた家屋を直している大工の面々だ。

ロックな音楽は血気盛んな獣人達の性に合っているらしい。


「こっちから聞こえるな。ヨーコ、人が増えてきたから手を離さないようにな」

「うんっ♪」


 手を差し出したら、腕ごと抱き着かれた。

 ヨーコの柔らかな身体を腕に感じつつ、足を進めると歌声と音楽がはっきりと聞こえてきた。

 今流れている音楽は、某SF歌アニメの7の方の歌だ。

こう題名通りハートに来る歌で、聞いているだけで元気が出る。

 ヨーコと共に音に導かれるまま進むと、獣王国の端にある大広場に出た。


「うわっ!? マサキあれ見て!」

「おいおい……こりゃ予想以上だな」


 そこでは、即興で作られたと思われる舞台が作られ、その上で司が仲間と思わしきメンバーと共にノリノリで歌っていた。

 ギターを担当しているのがエルフ、ドラムはドワーフ、ピアノは何と二人の妖精族が協力してやっており、司は勿論ボーカルだ。

 ライブには先ほどの大道芸とは比べ物にならない程の大勢の観客が集まり、司の歌声と未知の音楽を楽しんでいた。

 獣王国はお国柄か、芸術文化がさほど発展していない。

 なんたって身体能力に長けた獣人が多い国だ、自然と脳筋が増える。

 エルフも知識はあっても魔法に偏った魔法型脳筋の二つに分かれているんだよ。

 辛うじてドワーフ族位が鍛冶や工芸と言う分野で発展している。城にあった工芸品の殆どがドワーフ性か、輸入品だ。

 歌に関しては全くと言っていいほど手つかず。

 歌もある事はあるが、大体は部族ごとに伝わる数え歌や伝承を元にした歌や踊りが殆ど。楽器に関しても笛や太鼓が主流だ。

 なので、こういった数多の観客に聞かせるコンサートと言うのは、彼らにとっては新鮮に感じるだろう。

 ランド大陸の方では劇場で歌姫によるコンサートが頻繁に行われているが、ここまでの人数が集まる事はないだろう。


「さぁ! 次の曲いっくでー!!」


「「「おおぉぉぉーーーー!!」

 

 ノリに乗った司はどうやら次の曲に移るようだ。

 司の手にはマイクが握られている。何故マイクが? と思うがこれは、れっきとした武器なんだ。

『マイク』と言う杖の『希少武具アーティファクト』で、詩人専用装備だ。

 入手は詩人限定クエストの報酬なのでそう難しくはなく、それでいて高性能なので、詩人にとっては長く愛用する武器の一つだ。特殊能力として〈歌の効果上昇〉〈歌の範囲拡大〉が付いている。

 この〈歌の範囲拡大〉が本来のマイクと同じように大声量を生み出しているのだろう。

 詩人はあんまり鍛えてないので俺は『マイク』は持っていない。まぁ、代わりに《システムメッセージ》と言った反則じみた能力はあるがな。

 今度の歌はどんなのかと楽しみにしてると、ちらっと司の目線が俺と合う。

 そしてニカっと良い笑顔で笑いかけ、次の音楽が流れる。


「おいおい、これ歌って大丈夫なのか」


 司が次に歌う歌は、光の巨人シリーズのOP曲で、男らしさと、戦士の気持ちが凝縮された歌だ。

 司が俺をちらっと見て笑ったのには、その歌詞に俺の二つ名の二文字が入っているからだろう。


「んー、私は凄く良い歌だと思うけど、何かマズいの?」

「あーマズいというか……見たら判るというか」

「へぇ……? あ」


 ヨーコもピンと来たらしい。

 この歌、熱すぎるんだよ。運動会にはぴったりの音楽だが、熱過ぎて燃え尽きないか心配になるほどだ。

 この熱さで歌に乗せられた・・・・・獣人達の何人かは失神し、担架で運ばれる。

 歌と言う文化を知らなかった連中だ。自分のペースを保てずに歌に飲み込まれたのだろう。

 熱を上げ過ぎて、燃え尽きる人が増える増える。

 それを見越して、救急の手配も怠らないのが司らしいところだ。手抜かりがない。


「お、おい! いきなり倒れてどうした!? 大丈夫か!?」

「はい、ちょっと通してくださいー! この人の知り合いですか? 暑さでやられたようですので、救急小屋に運びますよ」

「お、おう」


 その運ぶ人達が目に入るが、アレ秋葉じゃないか?

 その傍らにはアデルも見つけた。

 司に呼ばれたと言っていたが、救急の手が足りなかったのか。

 確かに秋葉なら救急セットも持っているし、素人知識だが現代医療の知識もある。

 アデルは再び空を飛び、会場内を飛び回っている。

 アデルが空から体調を崩した人を見つけ、救急スタッフに連絡しているようだ。

 二人の手が欲しいのはそういう事か。

 ヨーコの場合は水魔法による回復魔法が使えるからな。

 警備の連中も大変な様子で、熱に浮かされて前に前にと出る観客を必死に盾で押し返している。

 サビの部分に入ると、熱狂も最高潮に上る。


“言ってほしかったのはその言葉じゃない。”

”本当に欲しかった言葉は“

“君は、英雄ヒーローになれる。”


 司ではない、渋い声。これはドラムを担当しているドワーフ族の声だ。彼から歌詞には無い、別のアニメの台詞の一つが紡がれる。

 ヒーローの憧れる少年が、ヒーローを目指す物語。

 それは、この世界でも同じで、少年が、英雄譚に出るような冒険者を目指す事と同じだ。


「ねぇ。マサキ」

「ん、どうした?」

「私、歌って初めて、凄いって思った。私が知ってる歌って、大体が有名な冒険者か騎士の話なの。腕がいい詩人の場合は、臨場感にあふれた語りになるけど……この歌はそういうのとは全然違う。上手く言葉に出せないけど、冒険者の本能と言うべきかしら。それを引き出す歌。こんな歌初めてっ! 凄い凄い!!」


 ヨーコは俺達の中で一番長く冒険者をやっている。だからこそ、この歌に心を揺さぶられたのだろう。

 数人の失神者を出しつつも、ライブは中止せず、最後まで歌い切ると、会場を埋め尽くさんばかりの拍手が巻き起こった。




 その日のライブはそれで終わりで、俺とヨーコは司の下を訪ねた。

 当然と言えば当然ながら警備の人に止められたが、俺が来たという事を伝えると、司自らが来て控室に通してもらった。

 司は汗に濡れていたが、あんな大声量で歌った後でも体力有り余っているようだ。

 他のライブメンバーも無事ライブを終えた安堵感と達成感で、全員笑みを浮かべている。


「いやー、差し入れ助かるわー♪ これでビールがあったら最高なんやけど。なな、マサやんの『ルーム』には『ビールサーバー』あったやろ、一杯だけでええからだしてくれへん?」

「出さん。それに昼間から飲もうとするなよ」

「にはははっ。冗談や冗談。それにしても、久しぶりに食べるマサやんのパイは美味いわー」

「気に入ってくれて何よりだ。アップルパイ、好きだったろ」

「うちらがオフ会したの大分前やったのに、覚えとってくれたんか。嬉しいわぁ」


 司に差し入れとして、リンゴジュースにグレープジュース、新しくここで手に入れたマスカットマトもジュースにし、更にはシロップで甘く煮詰めたリンゴのコンポートを使ったアップルパイも差し入れで作った。リンゴのコンポート自体は作り置きしておいたのが『アイテムボックス』の中にあったので、控室に向かう前にちょっと『ルーム』でアップルパイを作ったんだ。

 実家からリンゴが大量に送られてきたので、オフ会も近いし土産に作ってみたんだが、皆に好評で。その中で司が一番美味しそうに食べていたのが印象に残っていたんだ。

 本格的に作るとなると、三十分から一時間位かかるが、加熱だけ〈加熱短縮〉という調理時間を短縮するスキルを使った。これは名前の通り、加熱時間を短縮することが出来るスキルだ。

 このスキルは〈調理〉のスキル内で『調理補助』という分類に分けられる。

 これらは〈調理〉のエフェクト中に〈熟成〉や、〈加熱短縮〉〈冷却〉など、料理に適したスキルを使うとボーナスが付く。

 この世界では、スキル名に応じた効果で、時間も短縮されるので重宝している。


「マサやんの料理の腕も相変わらずやなー。流石うち達のギルドで料理番をしてただけあるわ」

「まさかここで役に立つとは思わなかったけどな。ほら、アデルと秋葉もお疲れさまだ」


 控室にはアデル達もいた。

 二人とも俺達が来たら驚くかな、と思っていたがアデルに空から俺達の姿を見られていたらしく、俺の顔を見ると嬉しそうに微笑んでいた。どうやら、待っていたようだ。

 アデルと秋葉にもお手製のジュースと特製アップルパイを渡す。

 アデルはグレープジュースが好みで、秋葉はリンゴジュースが好みだが、合わせるのがアップルパイとなるとカフェオレの方が良いだろう。

 ジュースとカフェオレにも〈冷却〉を使っているのでキンキンに冷えている。暑いときには最高だろう。

 

「ありがとうございます。ん、冷たくて美味しい……」

「助かる。この暑さで参っていた所だったんだ」


 二人とも美味しそうに飲み物を飲み、タオルで汗を拭う。

 二人とも今日は暑さに適した装いで、薄手のシャツ、縁が広い帽子に首にタオル、ズボンに安全靴、腰のベルトには水が入った水筒と、何処かの聖地巡礼に匹敵する即売会で見かける装備にそっくりだなおい。

 秋葉は普段からよく見るが、ラフな姿は良く似合っている。

 スポーツ系少女と言った感じだ。年齢を考えると……俺の命や色んなものが危うくなるので、考えるのは止めよう。うん。

 しかし、出かけたついでに司のコンサートに来たが珍しいものを見たな。


「な、何だマサキ。じっと私を見て」

「いや、アデルのそんなラフな姿って初めて見たなぁっと思って」

「あぁ……普段着ではあまり肌を出さないからな。しかし、この暑さだとそうも言ってられない。最初はツカサに強引にこの服装を押し付けられたんだが、会場を飛び回っていてその理由が良く分かった。普段の服装だと暑過ぎて直ぐに倒れてしまいそうだ。正直、この服装で良かったと思う」

「にはは、せやろー。経験者のいう事は素直に聞くもんやでー。せやろ、皆」


 ライブメンバーもアデルと秋葉以外のスタッフ達も、全員深く頷いていた。

 彼らは全員司の知り合いのようで、司の無事を知った彼らは獣王国に集まったらしい。


「多分、司からは聞いていると思うが、昔、彼女の仲間だった正樹だ。色々と司がお世話になってます」

「何でうちが世話されてる前提なん!?」

「だって、司。料理始め家事壊滅じゃないか」

「ぐっ。言い返したいけど言い返せへん……!」


 以前、司の家の近くでオフ会をしたときに、二次会をしたんだが司が酔っ払い、まともに歩けなくなった時があったんだ。流石にそのまま放置なんてことは出来ないので、同じギルメンの女性メンバーと一緒に酔っぱらった司を家にまで送り届けた事があったんだが、ええまぁ。

 家事壊滅という事もあって家の中は悲惨な状況だった。

 ベッドに寝かす前に掃除をすることになるなんて予想外過ぎるわ。しかもGまでいるし! 

 ギルメンも泣き叫ぶわ散々だった記憶がある。最低限の所まで掃除してから、ギルメンをホテルまで送り届けて、俺も予約を取ってる別のホテルに帰った後は死んだように寝てたな。


「くくくっははは! ツカサ、よく見られてるじゃないか」


 俺達の話を聞いていた、ドラム担当のドワーフ族の男性が椅子から飛び降りる。


「俺はフロドってんだ。アンタの話は聞いてるぜ。ツカサを助けてくれたんだってな。俺達の大事な仲間を助けてくれて、ありがとうよ。槌が握れなくなった俺に、音楽の道と言う新しい生き方を教えてくれたツカサはかけがえのない恩人なんだ。本当に、本当にありがとう」


 フロドは俺の手を握り、深く頭を下げる。

 彼の腕には深い傷跡が見えた。

 恐らくはこれが原因で槌を振るえなくなったのだろう。

 鍛冶とは違うが同じ叩くという表現で自分を示すドラムは、ドワーフ族である彼にあっているのかもしれない。

 それから他のライブメンバーからも次々と頭を下げられた。

 ギター担当のエルフ族の女性はリュージュと言って、エルフ族に生まれながらも魔力を全く持たずに生まれたせいで、呪われ子として疎まれてきた経歴を持つ。彼女も司に救われた一人だ。

 妖精族の二人、ポロン、パランの二人は面白そうという理由で司に着いてきたらしい。

 アリスも同じだったな……もしかして妖精族ってこんなのばかりか?

 

 他のスタッフ達も、全員が何かしら司と縁がある人達ばかりらしい。

 度々獣王国でライブを開くこともあり、その時に手伝いをしてからの縁で手伝う人、ギルドの依頼で雇われた人、中には軍医が修羅場に慣れるために派遣された人もいるようだ。確かにこの暑さだと救急所は修羅場になるだろうし、訓練には最適だろう。


 俺が全員と挨拶をしていると、司は満足げにジュースを飲み干す。

「いやー、今回の歌も上手くいって良かったわ。これなら、本番も大丈夫やな」

「本番って……今日のは違うのか?」

「んー、最初はリハのつもりやったんやけどなー。何処からか情報漏れて、仕方なく即興でライブに仕立て上げたんよ。それで急遽、二人の手を借りたんや。本番はちゃんと人手確保しとるから安心してええで」

「その本番ってのはいつなんだ?」

「そりゃ、獣王祭や! うちの歌を獣王様が気に入ってくれてなー。演目の一つに入れてくれたんよ!」

 

そりゃ凄い。国の一大イベントでライブだなんてバンドにとっては夢の様な出来事だ。


「それで、マサやんは演目いくつかあるんやけど、どれに出るん?」

「演目って……何があるんだ?」

「え!? 知らへんの!?」

「そもそも病み上がりで今日、獣王祭が滞りなく開催されるという事を知ったからなぁ」

「あ〜……ごっつ無理しとったからなぁー。そりゃしゃあないわ。うちが見舞いに行った時もまだ寝とったし」


 あ、一度見舞いには来てたのか。


「まっ、演目によっては飛び入り参加も可能やし、気が向いたら参加したらええやろ。あ〜、でも闘技の演目に出るんやったら、事前登録せなあかんで。確か締め切りは今日やったはずやし」

「ふむ。色々あるんだなぁ」


 祭りは俺も大好きだ。日本にいた頃も地元の祭りには欠かさず参加してたし、仕事中でも休憩時間に抜け出して屋台だけでも満喫してたからな。


「まだしばらくは留まる予定だし、どれかに参加してもいいかもしれないな」


 良い所や参考になるところがあればアタミの祭りでも取り込んでみるの手だろう。


「な、ならマサキ。獣王祭、一緒に回らないか?」

「お祭りって私も好きなんですよ。ぜひ一緒に回りましょう。ヨーコさんは、抜け駆けしてデートしてたから抜きですね」

「ちょっちょっとー! そんな事言わないでよー! 私も一緒にいくってばー! ねぇ、アデルからも何とか言ってよ」

「ふふっ、さて、どうしようか」


 楽しそうにじゃれ合う三人を見て、皆でならより獣王祭も楽しめそうだ。

 祭りも一人より皆で楽しむ方が良いからな。

 俺は賑やかに騒ぐ司のライブメンバーと、アデル、ヨーコ、秋葉の三人を見ながら祭りの日を待ち遠しく思うのだった。


感想、評価ポイントを頂けると大変嬉しく、励みになるのでありがたいです。


今回はライブ話となりました。司も伊達に長年この世界で生きてません。それにしても、歌詞無しでの歌の表現は中々に難しいですね。

因みにあの二曲も、戦場で歌えばバフ効果です。戦場の歌もいいのですが、ガンパレードマーチだけはダメですね、撤退が出来ませんw

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最近はこちらの方も日曜更新で頑張ってます。 宜しければこちらの方も感想や評価諸々を下さると大変喜びます。 TSさせられた総帥の異世界征服!可愛いが正義! re:悪の組織の『異』世界征服記~可愛い総帥はお好きですか~
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