眠りから覚めて
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――知らない天井だ――
まぁ、獣王国で知ってる天井なんて聡さんの屋敷しかないんだけどさ。
倦怠感がある体をベッドから起こし、辺りを見渡す。
ベッドは上質な物で、この世界では珍しく羽毛布団を使っている。
部屋の調度品は派手さはないものの、壁に掛けられている絵は見事だ。
絵心がない俺でも壮大さが感じる滝が描かれている。こういう場所に行ってみたいものだ。
よく見ると、部屋には皿や壺などの割れ物がないな。
こういう部屋にはよく置かれているものなんだが、絵や木彫りの彫刻しかない。
日の光はさほど高くはなく、ステータス画面で見る時間では 丁度朝ぐらいだ
窓の外を見るために立ち上がろうとすると、丁度ドアが開かれた。
ドアの先には、アデルが水差しと桶、タオルを手に持ったまま立ちすくんでいた。
アデルは目を見開き、口を半開きにしたまま固まっていた。
「お、アデル。おは」
「っ〜〜〜! マサキっ!!」
俺の言葉を遮るようにアデルが俺に向かって抱き着いてきた。水差しと桶、タオルが宙を舞う。
「おおぅ!?」
セーフっ! 何とか水差しを受け止めることが出来た。
「あ。す、すまない……。しかし、マサキ。身体は何ともないか?」
「身体? あ〜……少しだるい程度だな。他は何ともないな。そういえば、ここは何処なんだ?」
「ああ、ここは王宮だ。全く……、あの時は大変だったんだぞ」
アデルが寝ている間の事を色々と説明してくれた。
どうやら、俺はあの最後の一撃の後、MPを使い切って気絶し、地面に激突してしまったそうだ。
あの戦いは多くの人達が見ており、落ちた俺の下に大勢の人が群がってきた。
その中には俺の装備を狙った悪党もいて、ドサクサに紛れて俺のレヴァーテインを手に持った瞬間に炎に包まれてしまったそうだ。
その時にレヴァーテインは陽炎のように消えてしまい、盗もうとした狼藉者は川の中に飛び込み、全身火傷の重傷を負い、その場にいた冒険者や町の人達の手によって捕まった。
アデルも直に到着するが、俺はMP切れで意識を失ったまま目を覚まさず、〈魔力供給〉を使っても目を覚まさなかったようだ。
俺を安静に寝かせる場所として、用意されたのが王宮の一室だそうだ。
この部屋は外客が宿泊する為の部屋で、この部屋に泊まる事が出来るのは4大公爵か、他国の重鎮、王族クラスしか宿泊は許されないとの事だ。
この部屋を進めたのは、どうやら王子であるシリウスらしい。
獣王国の王、獣王も俺が泊まる事に異存はなく、俺だけでなくアデルやヨーコ、秋葉など全員が、王宮内の別の部屋に泊まり、住み込みで俺が目覚めるのを待っていたらしい。
「大体、何日くらい寝てたんだ?」
「一週間だ」
「一週間!?」
そんなに長く眠り続けてたのか。通りで身体が怠いわけだ。少し身体を動かせば、体の節々が少し硬く痛い。眠り続けたせいで筋肉が固まっているのだろう。
「そんなに眠り続けてたのか……魔力切れってそこまで長く眠るものなのか?」
「いや、普通は魔力が回復次第、意識を取り戻すものなのだが……」
「俺の時は眠ったままだった」
「ああ。この事に関しては魔法に詳しいヨーコや、獣王国の宮廷魔術師、宮廷医師、ヨルムンガルド様でも原因がわからず、首を傾げていた。だが……良かった……起きて……」
アデルは涙ぐみながら、俺にしがみつく。
泣き止むまで頭を撫でてやり、アデルはしばらくするとそっと離れた。
「……ぐすっ……はぁ。マサキが起きたことを皆に伝えてくる」
「ああ。頼むよ」
アデルは部屋から出ると速足で通路をかけていく。
水差しからコップに水を注ぎ、乾いた喉を潤す。
そういえば、タオルと桶があったということは……俺の身体を拭くつもりだったのだろうか。……もしかして、寝てる間、ずっと身体を拭かれてたのだろうか……。
うわぁ……今更ながらだがすげぇ恥ずかしい!
変なところで羞恥に悶えていると、話を聞きつけた皆がやってくる。
それからが大変だった、ヨーコは飛び込んで俺がベッドの角で頭を打ち、意識を飛ばしかけるわ(《無敵》はつけっぱなしだったから飛ぶことはなく、多少の痛みで済んだ)、そんなヨーコを秋葉が正座までさせてこっ酷く叱りつけたり。
飛びつきたくなる気持ちも判らなくはないので、ヨーコの尻尾と耳がへにょんと伏せたところで秋葉をなだめることに。
秋葉を撫でていたら、次はネメアーにシーザー、二人の闘獅子がやってきた。
ネメアーの恰好は新調したのか真新しい神官の服を着ている。ただ普通の神官服と違うのは、袖が短く、裾の方にも動きやすいようにスリットが入ってる。
ズボンも頑丈な革製に代わっている。あれはダマスクリザードの皮か。
シーザーも囚われていた時のボロボロな服から、騎士らしい頑丈な鎧と、新品当然の赤いマントを付けていた。
「マサキ君、どうやら目が覚めたようだな」
「心配かけてすまなかったな。もう大丈夫だ」
「だが、しばらくはここに休むといい。陛下の許可も貰ってある」
陛下の……獣王の許可まであるなら、ここで断るのも失礼か。
まぁ、いつまでも聡さんの屋敷に厄介になるのも心苦しいし、ここはシーザーの言葉に甘えておこう。
鈍った身体も治す必要あるしな。ここなら相手には困らないだろう。
「そういえば、他の皆は?」
フェンとアリス、司にレヴィアの姿が見えない。
特にフェンは、地下での事があるから余計気になる。
「ああ、司なら街の方で歌っているぞ」
あぁ、なるほど。歌ね。全く司らしい。
司は趣味で歌い手をしており、某動画サイトでもボーカロイドの曲やアニメ、ドラマの歌などを幅広く歌い投稿している。
以前、オフ会で聞かせてもらった時は生で聞く歌声に痺れたものだ。特に突撃○○ハートはよかった。
「私も聞いたが、実に楽しそうに歌っていたな」
「しかも上手かったですよね」
「うむ。某も歌詞などは全く判らぬが、聞いているだけで力が湧いてくる感じがした」
「讃美歌とも違う独特な歌だった。街の人達にも好評でしたね」
今回の騒動により多くの被害が出てしまった獣王国。
城は守り切ることが出来たものの、街中の被害は甚大だった。
家族や同僚を失った人達は悲しみに明け暮れ、一時期は暗く沈んでいた。
それを払拭したのは司だ。
司は国中を元気づけようと、『ルーム』から『ミュージックボックス』という音楽を鳴らす家具を引っ張り出し、国の許可の下、野外コンサートを開いたそうだ。
音楽は国境を超えるというが、世界観も超えるようだ。
聞きなれない音楽に、獣人達は最初困惑していたが、思わず動きたくなるような歌や元気が出るような歌、獣人の本能を揺さぶる様な熱い歌などを披露し今では大盛況のようだ。
司らしいやり方だ。変わらないというのは変わるより大変だが、こういう所も変わっていなくて嬉しく思う。
「おー! やっとおきたんだー!」
「おぉ、マサキ。ようやく目が覚めたか。長らく目が覚めんで心配しておったぞ」
「マサキお兄さん……良かったです」
続けてやってきたのがアリスにレヴィアとフェン、そしてその後ろには仙人のように長い髭を蓄えた老人と、王冠をかぶり赤い毛皮のマントを羽織った竜の姿を持つ獣人。
竜人の数は少なく、今では三人しかいない。そのうちの一人はシリウスで、あと一人はその妹君で八歳。
ならこの人は最後の一人、獣王ヴォルガンフ。
まさか王様が直々に現れるとは思ってなかったので、慌ててベッドから降りようとすると、ヴォルガンフ王がそれを手で制する。
「そのままでよい。病み上がりのお主に押しかけてきたのは儂の方だ」
「そ、そうですか」
だが、流石にベッドの上で王族と対面は居心地が悪い。その事をシーザーが察してくれたらしく、ひとまず全員、ソファーや椅子に座ることに。
立って歩こうとすると、思ったより身体が固まっていたのか少しふらつき、アデルと秋葉の手を借りて座る。いかんなぁ……。これは後で厳しめにリハビリしないと。
「あ……足が……!」
一番座るのに時間が掛かったのは、ずっと正座していたヨーコだったがな。
全員が座り、猫耳メイドさんがお茶を運んでくる。お茶がおいしく、空腹に染み渡る。
妖精のアリスにはお猪口っぽい器に蜂蜜が入っている。
一息ついて、ヴォルガンフ王が口を開く。
「さて、トウドウ伯よ。此度の件、獣王国の危機どころか、ヨルムンガルド様を救って頂き誠に感謝する」
ヴォルガンフ王は深々と頭を下げる。王が頭を下げる事態にシーザーが慌てている。
「陛下!」
「よいのだ。国を救ってくれた恩人に対し、ここで頭を下げられぬ様ではご先祖様に顔向けが出来ぬ。それにこれは公の場ではないからな」
まさかそこまで言うとは思わなかった。
基本的に王族が頭を下げるという事はありえないことだ。
自らの頭を差し出すという事は生殺与奪を相手にゆだねる事にも繋がる。
他の貴族達の目がないにせよ、この非公式な場でも頭を下げるという行為はそれほどまでに驚くべき出来事だ。
政治にさほど詳しくないフェンはきょとんとしているが、他は全員目を見開いて驚いていた。
「わ、判りましたから、頭を上げてください。お願いします。それに俺達はレヴィアの頼みでヨルムンガルド様を助けに来たので、礼ならレヴィア……あー、リヴァイアサンにお願いします」
「その話はヨルムンガルド様から聞いておる、既にリヴァイアサン様には多大な感謝と共に、儂らが叶えられる望みの物を与えている」
「うむ。あれはこの国にしかないからのぅ。無理言ってすまんの」
「いえ、あれで宜しければ。希少な物ですが民の命には代えられませんからな」
あれっていったい何なんだろうか。レヴィアに聞いてみるが、後での秘密と言われた。
俺達の褒賞の方だが、俺が純粋な冒険者だったら勲章に貴重な武具で済むが、獣王には既に俺が貴族というのがばれている。
情報の出先はリデアさんだ。あの人も今、獣王国にいるらしい。
兎に角、今は俺に渡す褒賞の方は上層部の方で協議中。後々に追って褒賞を渡してくれるようだ。
褒賞の中でこんなことも出てきた。まぁ、貴族の通例通りというかなんというか……。
「トウドウ伯爵よ。何なら儂の娘を嫁でもよいのだが。リューネというが、実にいい子だぞ」
「非常に申し訳ないのですが……流石に無理ですよ。もう三人嫁さんがいますので」
聞けば八歳だと。俺はロリコンじゃないので全力でお断りした。
それにこれ以上、嫁さんを増やすつもりは全くない。
「うむ、そうか。なら、仕方ないか。冗談はさておいて、続けてトウドウ伯には謝らなければならないことがある」
あ、やっぱり冗談だったか。もしくはダメ元程度だったのだろう。
しかし、謝る事って何だろうか。首を傾げていると、部屋の外に居た側近らしき獣人が細長い物を包んで持ってきた。
獣王がそれを受け取り、机の上に広げる。
そこに現れたのは、真っ二つに折れた『ロストドミニオン』の姿だった。
「窮地の事態だったとはいえ、お主に武器を使い潰させてしまった。こちらの方で直そうとしたのだが……、聞けばオリハルコンで出来た希少武具だとか。王家直属の鍛冶師でも修復は無理と言われてしまった。誠に済まない……!!」
そう言って獣王は再び頭を下げるが、いやいや待ってくれ!
これは俺も予想外だし、折れるとは思ってなかったから不慮の事故のようなものだ。
それに俺の持論としては。
「こいつを思ってるなら、謝らないでください。確かに、こいつは使い慣れた剣でしたが、折れる事無く、次代に生きるのもいいのですが、それでは平和になった時、いずれ剣としての役割は失うでしょう。戦いの中で生まれ、戦いの中で死ねた。剣としてそれはそれで本望だと思います」
「そう……か。それもそうだな」
刀とかいい例だ。群雄割拠の時代に生まれ、武士の象徴として何百年も戦ってきた。だが、銃の出現、更に天下統一と言う戦いの場すら奪われた刀は大半が飾り物になり果ててしまった。武士階級なら持ってる人はいるが、それでも振るう機会は皆無だっただろう。
時代を残すのもいいが、武器としては戦いの果てに果てる。というのもまた武器の本望だと思っている。勿論、雑な使い方で潰すのは論外として。
恐らくロストドミニオンクラスの武器じゃないと、レヴァーテインの火力には耐えきれなかったと思う。頑丈だけが取り柄のデュランダルならいけるかもしれないが、これだとあの攻撃力を出せなかっただろう。
それに、獣王は直せなかったと思っているようだが、これで諦める俺ではないからな。
「ひとまず、こいつはこのまま受け取らせてもらいます。今はまだ可能性程度ですが……鍛冶技能に特化した異世界人が居れば修復できるかもしれませんし」
「ふむ、なるほど……確かに、異世界人の能力は特出している。可能性でいえばあり得るか……」
俺も鍛冶スキルは高く、オリハルコンの素材までなら何とか加工出来るんだが、修復になると更に高位のスキルレベルじゃないと無理だ。
この広い世界で出会えるかわからないが、可能性はゼロじゃない。最悪、俺がスキルレベルを上げて直せばいい。……何年かかるか判らないけどな。今までの鍛冶で相当槌を振るってるんだが0.1しかスキルレベルが上がっていない。道のりは果てしなく遠い。
「さて、あと一つ。お主に伝えるべき大事な話がある。この娘……フェンの事だ」
「フェンの?」
「うむ、この娘だが……」
獣王から告げられた事実、それはフェンが謀略や流行病など度重なる不幸が重なり、昔に絶滅したはずのフェンリル族の末裔だという事だった。
白銀の毛並みは獣人の希少種族の一つ、銀狼族に似ているが、フェンの毛並みはそれよりも白く輝いているのが証拠の一つだそうだ。
「何かの間違いでは?」
「銀狼族の変異種と片づけることもできたが、確固たる証拠があるのだ」
「それは儂から説明しよう」
今までずっと後ろで沈黙していた一人の老人が湯飲みを置き、俺に視線を向ける。そういえばこの人だけカップじゃなくて湯飲みだったな。
「貴方は?」
「ほっほっほ。儂じゃよ、お主に命を救われた三龍が一。ヨルムンガルドじゃ。この姿は儂の分体が人の姿を象っておるものだ」
ヨルムンガルドか。見た目通りの爺さんでなんかしっくりくる。
レヴィアの時が衝撃的だったから、ヨルムンガルドが人化したとしても特に驚きはしないな。
むしろ納得だな。獣王と一緒に来るという事は獣王国の重鎮か、それに連なるお偉いさんだ。正解はお偉いさんどころかこの国の事実上トップだったというわけだが。
「そこな娘がフェンリル族の末裔という証拠じゃがの、フェンよ。教えた通りの変化をしてみせよ」
「あ……はい。んっ……」
今まで黙っていたフェンが、椅子から立ち上がり身体を震わせるとフェンの周りの空気が一変する。
フェンを包み込むように仄かな光が集まり、ふわりと髪と尻尾が浮かんで、銀色の毛並みが神々しく輝く。
少し浮かび上がったメイド服のスカートを「はわっ……!」と言って顔を赤くしながら抑えている姿が可愛らしい。
しかし、この姿は前に見たことがある。そう、土の大神殿の地下で起きたフェンの姿だ。
「この姿はの、古来よりフェンリル族だけに発現する力でな、〈神獣変化〉というスキルだ。初代獣王、ハティルスもこの力を持って狂獣アポイタカラを打ち滅ぼしておる。フェンよ、もうよいぞ。負担を掛けて済まぬな」
「……っ……はぁ……は……はい」
変身を解いたフェンは少し疲れた様子を見せ、アデルがフェンを支えながらソファーに座らせた。
確かに、あの時のフェンの動きは凄まじいものがあった。鍛えてないフェンでさえあの速度を出せるのだ。それ相当の負担はあるようだが、こればかりは仕方がない。
アポイタカラはヨルムンガルドに匹敵するほどに巨大で、かなり凶悪な力を持っていたのだろう。
だが、多くの種族と戦い、鍛え抜かれた歴戦の勇者ハティルスが〈神獣変化〉を使えばアポイタカラに勝つのは不可能ではない筈だ。現に倒してるし。
「この話をしたのは他でもない。トウドウ伯よ、フェンを引き取らせてくれぬか? 獣王国にて何不自由ない生活をフェンに与えると三龍が一、ヨルムンガルドの名において叶えると宣言しよう。ウロボロスの信仰も辞めさせぬ」
「我が王家からも頼む。うちのバカ息子がフェン嬢を欲したようだが、それは別としてフェンリル族は我が王家にとっても祖というべき者達だ」
ヨルムンガルドに獣王がまっすぐな目で俺を見る。
理解はできる。今まで絶滅していたといわれるフェンリル族が見つかったのだ。なら、獣王国としても王家としても、フェンリル族は何としてでも保護すべき種族だ。
フェンは元々。獣王国出身だ。生まれ育った土地がいいのではないかと考えてしまう。それに『パヴァリア』との戦いもある。これからもっと奴らとの戦いは増すだろう。異世界人同士のぶつかり合いも増え、それにフェンを巻き込む可能性はかなり高い。
だが、それを決めるのは俺じゃない。
アデルに支えられているフェンを見ると、じっと俺の方を見ている。オロオロと動揺していないのは、予め話をされていたからだろう。
「フェンはどうしたい?」
「私……ですか?」
「ああ、俺としては……フェンの望む方で叶えてほしい。この国に残るか、それとも一緒にアタミに帰るか」
「……私……私は……」
フェンは戸惑いつつも、目を閉じじっと考える。
突然、こんな決断を迫るのは酷な事だとはわかっている。
俺がこうしたらいいんじゃないかと言ったら、フェンはそれに従うだろうし、それではダメだと俺は思う。可能な限りフェンの意思を尊重してやりたい。
残るにしても帰るにしてもだ。
そう長くはない沈黙が過ぎ、決心した様子で俺、ネメアー、アデル、ヨーコ、レヴィア、秋葉、獣王、ヨルムンガルド、そして自分の肩にいるアリスを見る。
「言っちゃいなよ。フェン!」
アリスはずっとそばにいたからか、何となくわかっているようだ。
「うん……。マサキお兄さん……獣王様……ヨルムンガルド様」
俺達を見渡し、ひと呼吸を置いて口を開く。
「私は……マサキお兄さん達と一緒に……帰ります。ごめんなさい」
感想、評価ポイントをくださると非常に励みになり、ありがたいです。
最近は出先での作業できるようにとWINタブレットを購入しました。
艦これアーケードの待ち時間に物凄く便利で作業が捗ります。




