第四話 模擬戦!
いきなり模擬戦です。
主人公に拒否権はないので悪しからず。
「ヒョウヤはカノンと同じクラスに入るのじゃ。」
勝手にほいほいと決められていく俺のこれからの生活など・・・・。
もう抗議の意味がない事がわかったのでしない。
「というわけで今から教室行くわよ!」
「なにが、というわけで!だよ。」
俺は無理やり連れてこられた。
今はカノンが先生に状況を説明している。
「入っていいわよ。」
カノンの声だ・・・・。
どうするよ俺?
今逃げる事も出来るぞ。
ただそれを実行したら後で俺の命があるかどうかが分からないが・・・・。
もういいや。
俺は教室のドアを開けて入った。
「こいつがヒョウヤよ!」
「ヒョウヤ・ホトギだ。よろしく。」
その後の俺はカノンの隣の席にされ、自己紹介を聞いていた。
一人クラスの端で黙っているやつもいてそいつは自己紹介しなかったが・・・・。
俺はそれについてカノンに問いかけてみた。
「あぁ、あいつ?」
俺は頷く。
「あいつはキャリー。キャリー・アルフ。」
キャリー・・・・。と復唱してみる。
「あいつもあんたと同じ。最近転入してきたばかりなの。」
「あんな静かにはならないでしょう。」
「何考えてんのか分かんないのよねぇ~。」
「そーだな。」
最後にカノンが前にたった。
「そして、私がカノン。ってもう知ってるわよね。」
そうだな。
最初に聞いたし。
「私は貴方のクラス、つまり2Aの担任のリミスです。よろしくね。」
「はい。先生。」
質問されるのを恐れていたが其れはなかった。
なぜなら・・・・・・。
「皆さん。新しく仲間も増えた事ですし、突然ですが模擬戦を行います。」
今のを聞いてよっしゃ!などの喜ぶ声やえぇっ!?という驚く声が聞こえてきた。
俺たちは競技場にやってきた。
っていうかここ、さっき俺が来たとこじゃん。
「順番決めるのも面倒なので適当にやります。」
こんな教師がいてもいいのか・・・・?
「はいじゃあ第一試合。」
もうはじめるらしい。
「じゃあ、ヒョウヤ!とセヴァン!」
いきなり俺かよ!?
「はじめ!」
「俺から行くぜ!」
相手がいきなり構える。
「それは世界を喰らう劫火なり・・・・・。」
「セヴァン!いきなりその魔法は駄目よ!」
クラスの女子一人が叫んだ。
ヤバイ魔法なのか・・・・。
それなら。
「詠唱ごと妨害してやる。」
俺は詠唱の構えに入る。
「《凍える風》!」
「詠唱破棄だと!?」
いきなり強烈な風が襲い相手の詠唱を中断させる。
今だな・・・・。
「《雷撃落とし》!」
その瞬間、何本もの光が降り注いだ。
「のわっ!」
ギリギリでよけたみたいだな。
まずは足を封じるか。
「其は凍てつく地獄なり・・・。すべてを凍りつかせ命を絶て・・・・・。」
「何だその詠唱は!」
「その力は神の動きをも封じるだろう・・・。《絶対氷域》・・・!」
すると、一瞬で競技場の床がすべて凍りついた。
セヴァンは動けずにいる。
俺はゆっくりと近づき、氷で作った剣を相手の額につけた。
「くっ・・・・。参った・・・・・。」
「第一試合、ヒョウヤの勝利!」
歓声が上がった。
俺は下がりカノンの横についた。
「どうだった?」
「やるじゃない。」
次の試合はあの少女、キャリー・アルフだ。
作:というわけで始まりましたよこのコーナー・・。
氷:どうした?いつになくテンションが低いじゃないか。
作:だってこのコーナーってどうせカノ・・・・・
カ:ヤッホー。
作:・・・ンやこーちょ・・・・・
光:お主らはいちいち逃げるんじゃないわい・・・!
作:うが来て邪魔される・・・。
氷:もう来てるし・・・。
作:だろ?
カ:なにブツブツ言ってんの?
光:そうじゃ。次回の予告をするんじゃ。
作:今日はここまで・・・。
氷:次回。いよいよあいつの実力が明らかに・・・・!