第三話 強制入学
氷夜の属性は本当に二つだけなのでしょうか?
俺は今とあるところにいる。
「校長。カノンです。」
「ああ、君か。入りたまえ。」
「失礼します。」
「なんで俺まで・・・・・?」
カノンがこっちを見て呆れた顔をしている。
「なんでって・・・・。あんたが学校内の敷地にいたんだから当然でしょ・・・。」
え・・・・?
「まあいいわ。行くわよ。」
まあ・・。
適当にあしらわれて連れて行かれた。
「お主か?学園に無断で侵入していたのは?」
無断で侵入って言われてもなぁ・・・・。
入りたくて入ったんじゃなくてここに落とされただけだし・・・・。
まあこんな事言っても信じてもらえないことは分かりきってるんだけどな。
「まぁ、一応・・・。」
「どういうことか分かっているのか?」
カノンがまた呆れた顔してる。
「校長。こいつにはここに来る直前の記憶がないようです。」
えぇっ!?なんてことを言ってくれるんだ。
まぁ、嘘じゃないけど。
「それは真か?」
「はい。」
「む・・・・・・・・。」
何か考えていらっしゃる。
「お主・・・。このままこの学園に入学せんか?」
うんうん。
入学・・・・・っておい!
なんでやねん!
「ヒョウは魔法も使えるみたいですし問題ないでしょう。」
お前もか!カノン!
「よし。決まりじゃな。」
俺の意思は介入できないらしい。
・・・・・・嗚呼。
俺、哀れ・・・・・・。
「じゃあ。入学試験が必要ですね。」
「そうじゃな。」
入学試験?なにそれ?
「今からアリーナへ向かってもらう。」
「今日は授業もあるから、静かに移動すること。いいわね?」
「は、はぁ~。」
授業があるのにカノンがなんでここにいるのかはあえて触れないでおく。
俺は(強制的に)移動させられた。
いや・・・この場合、引きずられたと言ったほうが妥当か・・・?
アリーナに到着した。
「ここで試験を行うわ。」
「あの爺さんは?」
「校長はあそこよ。」
カノンが指差した場所は解説席のようになっているところだった。
中でにこにこしながら手を振っていた。
あいつもいつか神と同様にしめてやる。
「俺は何をすればいいんだ?」
「簡単よ。あんたが使える最大の魔法をあの校長のいる席に向かって行使すればいいのよ。」
「えぇっ!?」
「大丈夫よ。あのガラスは魔力でコーティングされているから。」
なら安心。
ん?これなら合法的にあの爺を攻撃できる。
好都合だな。
「これは天の怒り。其はこの世の理を打ち抜くもの。その一撃は竜をも塵へと返すだろう。《雷神の咆哮》!」
「完全詠唱!?確かに本気でって言ったけど!!」
えっ?何かまずい事でも?
「あのガラス中級までには耐えられるけど上級以上は無理よ!」
「早く言えよ!」
もう間に合わない!
その時爺のいたところが光った。
「《神聖なる鉄壁の光!!》」
その光に当たった瞬間力が拮抗する。
そして双方の力が霧散したとき中から爺が出てきた。
「校長!」
「文句なしの合格じゃ。(この野郎あぶねぇな!殺す気かよ!)」
「ありがとうございます。」
「わしは校長の光鋼じゃ。」
「俺はヒョウヤ。ヒョウヤ・ホトギ。」
俺の入学は無事に確定したようだ。
ただ、周りが騒がしいなと思ったら、生徒がいっぱい出てきてる。
俺は見せ物じゃねぇぞ・・・。
「とりあえず合格おめでとう。ヒョウ。」
こうして俺の学園生活が始まった。
作:やっちまったな。
氷:てめぇのせいだろ・・・。
二人は氷夜の服についた牛丼を見ている。
作:いやいや・・・・。
カ:ここにいたのね・・・!
光:お主らは・・・・!
氷:おいっ!逃げるぞ!
作:おうっ!
カ:《灼熱の弾丸》!
作:ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!
作者はログアウトしました。
氷:畜生っ!
光&カ:さあ!帰るぞ(わよ)。
氷:ここは俺の負けか・・・・・。
カ:次回から学園の生活でーす。