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Dear 狂愛  作者: みの
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5話 女友達ゲットだぜ!

 

 放課後は、ほとんどの生徒は帰宅したり、部活に行ったりでいなくなった。たまたま隣の席に座っている女の子がいたので話しかけてみる。


「ねえ?今日のテストは難しかったよね?」


「はっ、はい!そうですね、トワさん」


「私の名前……」


「ふぇ?トワさんの苗字って長いから……あ!ご、ごめんなさい!私ったら失礼なことを言ってしまいましたね」


「いいえ! 名前で呼んでもらえると嬉しい。私の苗字が長いのは、本当のことだし。今日のテストは、名前書くだけで、時間が終わるかと思ったわ!」


 私の名前……ゲームの時はカタカナで名前をいれるのが私流。Dearというゲームは主人公ヒロインの苗字は固定されているのでデフォルトのままだが。

 製作者は厨二病か!と思うほど苗字が長い。思い出すのにも時間がかかり、冗談じゃなく、本気で名前書いてテストが終わりそうだった。

 私の本当の苗字は佐藤だから! 日本人で1番多い苗字で書くのも簡単! 名前は覚えやすい。1つだけ欠点があるけどね! “佐藤さん”と呼ばれても、どの佐藤さんですかって、なるところとか。


「トワさんって、意外に面白い人なんですね」


 その後、話が弾み、2時間位して別れた。彼女は瀬戸せと 可憐かれんちゃんで、最近、近所に引っ越してきたらしい。名前のように可愛らしい彼女は、控えめで優しい性格。“のほほん”という言葉は彼女のためにある!みたいな子だった。


 やったー! 初めての友達ゲット!


 このゲームで友達というイレギュラーな存在を作ってしまったことに、後悔することになるのはずっと先の話だ。


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