?話 名もなき男?の日常!?
本編のシリアス展開に耐えられなくなった作者の暴走作品です。ただのストーカーの話です。不快だと思う人は注意して下さい。お願いします。※本編と全く関係ないです。
一目惚れです。簾穣寺=トゥルーマ=トワという女の子を見て、ビビっときてしまったんです!
道行く彼女を見た瞬間に、天使が舞い降りたのかと思った。その後は、授業に行くのもやめて、迷わず彼女の後ろから付いて行く。
もちろんこっそりと!
それからというもの、彼女の情報収集をしまくった。小学校時代から大人しい性格の子で、あだ名は、“大和撫子”というらしい。ふむふむ。
双眼鏡を使い、学校でお昼中のトワたんを見る。
おっほー! よく見えるぞ! 双眼鏡を作った奴、グッジョブっすよ!
トワたんは女の子なのに、胡坐をかいて、ご飯を食べている。
大和撫子……? ぎゃ、ギャップ萌えっす!
っていうーかスカートがもう少しで、みえ――――ブッー!!
鼻血が出て、前が見えなくなった。
無念じゃ……
トワたんが、歩く道はゴミを避け、小石を避ける毎日。
この道をトワたんが歩くとは。ハア、ハア。
トワたんの家は神社、回りは茂みで隠れる場所が多い。
ひっそりと木陰に隠れること、忍者の如し!
「ぎゃああああぁぁ!!」
俺の悲鳴ではない。この声は、俺の同志もどきA]の声だ。あの鬼畜美人神主にやられたらしい。上手く隠れられない奴は、ヤられる。
全く阿呆な男だ!
トワたんが神主と話をしている。
「ノリトさん、さっき悲鳴が聞こえませんでした?」
「ふふふ、気のせいですよ」
気のせいじゃありません! そいつは鬼畜ですよ、離れてぇ!
そう思っていると、トワたんがいなくなった。
「さぁて、変態のお方、出てきたほうが身のためですよ」
ギクッ!!
出てったほうがいいのか!? おどおどしていると、ガサガサと音がする。見ると、同志もどきBが出っていたらしい。
お前いたのかよ!
「ぐわあぁぁぁ!」
あわわわわ! 口から心臓が出てくるかと思った。
出なくて良かった!
壮絶な最後を迎えた同志もどきBに敬礼!
抜き足、差し足で逃げていると――――
ぎゃはっ!
顔の横に弓が刺さっていたよ、はい。それを見てダッシュで逃げる。
ちっ、逃がしましたか……という美人神主の声が聞こえた気がする。
次の日も、ゴミ拾いと小石拾いに精をだす。
これが俺の、ストーカーの献身。