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プロローグ
始めは微妙な恋愛ですが、後半は濃い恋愛でドロドロになる予定です。物語の途中で主人公は時々、死にかけます。コメディ色も入ってます。それが嫌な方は、ご注意下さい。
「今度は絶対、間違えない!」
男の声が、白い空間に響き渡る。
「お前を、守りきってみせるから」
その声は、決意と後悔に満ちていた。
「戻ってきてくれ……」
突然現れた0と1の数字が、羅列して男を包み、侵食していった。
男の身体が透けていく。男は目前の少女に、必死に手を伸ばすが届かない。
「愛している……世界の誰より」
男が消えた空間に、1人の少女が立っている。
「誰か、彼を愛して」
祈るように紡がれた彼女の言葉は、誰の耳にも届くことなく、消えていった。
小説初心者です。よろしくお願いします。