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この世界が私の舞台

作者: rianchef

私の名前はダンゼ・プレゼンタ、まぁ…どこにでもいる普通の女。他の人と違うことと言えば…幼い頃の病気で声が出せなくなっていることと…私には何か特殊な力があることぐらい…

声が出せない私ができることといえば限られている…今の私は………


男A「全くいつ見ても飽きねえなぁ!プレゼンタのダンスは!」

男B「しかも喋れない時から頑張ってるんだってな!泣かせてくれるじゃねえか!これ持っていきな!」

女A「全くウチの男連中ときたら…」

女B「まぁまぁ…かわいい孫みたいなもんだよ。それに可哀想だが真っ当な職につけるとは言い難いしね、ここで暮らしていけるならそれに越したことはないさね」

今の私はこの街でダンサーとして生計を立てている。貰えるものは物品半分、おひねり半分といったところだ。半々ならまだ生活ができる方なので今はこれで生活している。

そうして日々を過ごしていたのだが…

男A「すまねえ……まさか戦に俺達まで駆り出されることになるとはな…」

男B「これを持って逃げてくれ…何も巻き込まれることはねぇ!」

そうしてプレゼンタはこの街から去ることになってしまったのだった…

私としてはうまくやっていけるつもりだったが…外的な要因であれば仕方ない…これから厳しい生活になりそうだ…

そうしてプレゼンタは色々な国を周りその場その場でダンスを披露したり、時には好意で働かせて貰うこともできて生活そのものはなんとかなっていたのだが…

最近私の寄る国や街で不審な影を見るようになった…この影はあの街のこととは関係がないと思うが…何か胸騒ぎがしてならない

そうして場所を転々とする生活の中でたまたまとあるサーカス団の目に止まったことでプレゼンタはそこで暫くの間ダンサーとして雇われてみないかと団長さんに持ちかけられたので、プレゼンタはその持ちかけに了承してサーカス団に入ることになったのだった。

私がこのサーカス団に入ってからはあの不審な影の存在も消えたっぽいみたいで良かった。それにしてもこのサーカス団はとても居心地がいい。誰しもが私の喋れないことについて深く言及はしてこないし、私の踊りをいつも少し喧しいくらいではあるが褒めてくれる。私の心が決まったのなら…ずっとここにいてもいいのかも…

そうしてサーカス団の興行でまたしばらく転々としている間は前以上に良い生活を送ることができていた。そうしてある国でのサーカス団の興行準備中のことだった…

覆面の男「うお!?なんでぇ!いきなりセットが倒れてくるなんて!」

そこで私は見たものはあの時の不穏な影であり、やはり私についてきていたのだと確信しました。そこで私は相談…できるはずもありませんでした。私は声を失った時から自分を救えるのは自分しかいないと思うようになってしまっていたのです、明らかにおかしいと勘付いていても優しいサーカス団の皆に打ち明けることができませんでした…

そうして人を傷つけようとするこの不穏な影に悩やまされた私は徐々にパフォーマンスを落としていきます…しかしある時サーカス団にいる妙齢の女傑の方に勘づかれてしまいます…

神々しい女性「どうしたのさ…最近ダンスのキレが随分悪くなってるじゃないかい、何か悩み事があるなら相談しなさね?」

この時私は口を開こうとしたが…やはり口を閉じてしまった。しかしそれをこの女傑は見逃さなかった

神の女性「確かに人に頼りたくないということはあるのかもしれない…喋れないアンタならなおさらね。でもねうちのサーカス団はそんなにやわじゃないし、皆以外にも驚きの経歴を持ってたりする。アタシだって実は神さまだっていったら信じるかい?」

私は今まで人に頼るということができなかった…当然だ、声を出すことができれば伝わることはない。私は心の底ではどこか諦めていたんだった…でもこの人はそういうところもきっと全て見透かしている。


だからもう…いいのかなって


それから私はこの神さまに全てを伝えた、ひとしきり聞いた後…少し考えて言葉を発した

神の女性「それはもしかしたら影堕引体(フォーレン・ディブラ)かもしれないねぇ…アンタは昔喋れないことから満足にコミュニケーションを取れなかったけど、今はサーカス団に入ってうまくやれている。そういう人間を狙ってまたドン底に引き込んでその感情を喰らう…まぁバケモンみたいなもんさね、まぁ追い払うことはいくらでもできるよ」

私はえもしれぬバケモノに脅かされている事実に腹が立ちそうになったが、むしろ逆にとっちめてやろうという気概になった。

神の女性「ん?自分自身でやるって?ふっ……いい顔になったじゃないかい、でも無理はしちゃいけないよどうしてもって時はアタシ達がいるからね」

そうして覚悟を決めた私は次の公演の時に罠を張ることにした、ヤツが絶対にくいつくような状況にしてその時を待った…

そうして公演の日…

私はわざとダンスをミスって怪我をしたように見せかけた、そうするとすぐに追いかけていた影は好機だとすぐにその姿を見せて私に近づいてきた。そのため観客には要らぬ心配をさせてしまったのは今でも心苦しい

団長「なんだこいつは!?すぐに追っ払ってやる!」

神の女性「やめな………あの子が自分でやるって言ってるんだもう少し見守ってやんな」

闇魔法の使い手「へぇ……姐さんがそういうこというの珍しいね」

私はすぐに影と対峙した、影は私も取り込もうと纏わりついてくる。私が対抗した方法は…


観客A「凄え……あの子、あの変な影と踊ってやがる…」

観客B「なんてことだ…あれはまさしく神の舞踊だ…」

観客C「だけどこのままずっと踊り続けるつもりか?」

団長「一体何をしようとしているんだプレゼンタは…」

神の女性「……凄いことだよ、あの子が今からやろうとしてることはね」

〜全てを打ち明けた後〜

神の女性「それで一体あいつに対してどうするつもりなんだい?」

私はこう答えた。アイツが私の(かげ)りを喰らい尽くすつもりなら、それを打ち払うくらいの光り輝く覚悟を見せるまでだって

神の女性「なるほど……確かに影の弱点は光、悪くない作戦かもしれないね。でもそれほどの光輝くものは……まぁいうまでもないさね」

〜そして現在に至る〜

観客A「すげぇ…あんなに踊ってるのにキレが全く落ちてねえ」

観客B「いいぞー!そんな影追っ払っちまえ!」

観客C「ちょっとずつ影は薄れていっている!いけるぞー!」

団長「凄えな…俺が誘ったときなんかより何倍にもうまくダンスを踊ってやがるな」

闇魔法の使い手「ほんといい出会いだったみたいだね、団長さん」

覆面の男「俺たちもうかうかしてられねえな!」

神の女性「全く…でもあの子のダンスはそれほどの力がある…あの子がそれに完全に気づいた今、何者だって敵じゃないさね」

そうして2時間踊り続けた頃…ついに影堕引体(フォーレン・ディブラ)が私の周りから完全に消滅していったのだった…この日の公演はとんでもないほどの報酬で幕を閉じることになった。


そうしてあの出来事から一年後…

団長「別に良かったんだぞ?あの勇者のパーティについていっても」

あの後、私の不思議なダンスの力の噂は色々な所に響き渡ることになった…

ある国の国王から…ある実業家から…あるところではさっきのような勇者のパーティから…いろんなところから招待を受けてはいるのだが

神の女性「でもここがいいんだろ、そんな顔してるさね」

そう言われた私はその神さまに膝枕をして貰う

闇魔法の使い手「すっかり懐かれましたね、まぁ姐さんなら納得ですが」

覆面の男「しかし凄えよな、今度は特定の人にワープできるダンスとはな」

団長「まあうちにいたいというならそれでもいいしまた別で何かしたい時は相談してくれ、それでいいんじゃないか」

そう言われた私はダンスを通して意思を伝える

私は私のやりたいようにやることにしたの、ここにいる私はダンサーとしての私、信用している人に渡した私に意思を伝える笛も私みたいなもの。何もここにずっといるわけじゃない、この世界が私の舞台なの。

神の女性「いいんじゃないかい?このサーカス団が帰ってくる家だと思ってくれてるみたいでいいじゃないかい」

そう言われた私は少し恥ずかしくて顔から湯気が出たみたいだった

そうして私のダンスステージはどんどんと彩られていく、私も世界も日々変わって良いものになっていくはずだ…


私は貴方にも新しい世界をプレゼントすることができただろうか…

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