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部活動は青春の半分をしめる

「ここだよな?」

無意識に声が出る。地図を見て階段を上がって下がって大量の部活の勧誘と怒号の中を通り、絵の中をくぐった先にあった扉を見る。

「探検部」と手書きされた看板が飾ってある。

地図を見て確認する、地図と言ってもただの紙ではなく魔道具だ。目的地まで光の線が導いてくれる。

魔法使いっぽくて、楽しい。まだ一つも魔法を教わっていないが。


部室に入る前にこの部活についておさらいしよう。

探検部 部員は9人 六年生のこの学校では、かなりの少人数だ。

部活内容は学校にあるダンジョンを探検するらしい、学校にダンジョンがあるのはおかしいという真っ当な意見もあるだろう。私も部活内容を聞いた時、夢奈に質問した・


「それはね、この学校はもともと大事な聖地の上に建てられたんだって、だけど聖地から漏れ出る魔力で学校と聖地の間がおかしくなっちゃってそこをダンジョンって呼んでるの。」


「そんなとこ探検して危なくないの?」


「さぁ、一人行方不明になったらいいけど、他に危ない話は聞かないよ」


(十分、危ないじゃないか!!)



それでも中二病を発症しかけている私には探検部という名のロマンには耐えられなかった。それに、入るかどうかは見学してからでも良いし、一旦体験してから考えるのもいい。

勇気を出して扉を開けようとドアノブに手をかけようとした時だった、

「やべっ、出遅れた、行くぞノルマ一人だ。あれ、この扉こんなに硬かったか?」

「そんなことなかったけど、って誰か挟んでるよ!!」


熱烈な歓迎を受けた私はそのまま部室へと入っていった。


「ごめんね、怪我してない?大丈夫」

私を挟まなっかた方の人が言う。金髪の髪に茶色の目、日属性か金属性だろう。ネクタイが青色ということは三年生だろうか。

この学校では、分かりやすくネクタイの色で学年が分かる。一年生は黄色だ。


「ごめんな、ところで水属性だよね」

「そ、そうですけど」

私を挟んだ方が言う、白髪に水色の目、目の色は水属性っぽいが断言できない。金髪の人と同学年だろう。

先程の人と違い全然悪びれていないが。


「親が属性について厳しくない?」

「そ、そうだと思いますけど」

淡々と質問されていく。お母さんを思い浮かべても属性について厳しかった記憶はない。元気だろうか。

少しだけホームシックになっていると


「よし、一旦合格だ。入部おめでとう」

「いや、まだ見学もしてませんが」

「そうだよ、勝手に決めちゃだめだよ」


こうして私の部活見学が始まった。

もう。この部活に対して不信感のほうが大きいが…


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