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学園生活

隣に座った少女をチラリと見る、色艶の良い紫の髪が見える

(月属性なのか?、それにしても顔立ちが整っている。数年後には美人になるだろうな)

顔というのは残酷なものである。ちなみに私は中の中である。

隣に座った生徒に話しかけるか否か迷う内に開会式が始まった。






「水野さんは部活決めたの?」

時間はかなり経って一日後、始業式や自己紹介を終えた後。隣に座った少女は同室だった。


ここで我が学校の寮制度について説明しよう。授業棟の隣には住居練が有る。男女で場所が変わり、学年で階数が変わる。我々一年生は二階だ。人数は学年によって変わり一年生はだいたい四人だ。


今話しかけたのが始業式の美少女“星川 夢奈”予想通り月属性だった。内面については優しそうとしか言えない。


「そんなにじっと見てどうしたの?」

薄紫の瞳が不思議そうにこちらを見る。


「いや、なんでもない。えっと星川さんは何にするの?」

まだまだ距離を掴めない私はまだ会話に少し悩む。

「私は料理部かな、まだ悩み中?」

その問いに私はこくりと頷く。六年生のこの学校において部活は重要だ。しかしなかなか決心がつかない。

「運動部にしない?楽しそうだよ」

ぴょんっと二段ベットから飛び降りてきたのは同室の

”火神 明良“である。下の名前はメラと読むらしい。なかなかに難しい。名前の通り火属性である。元気な陽キャと言うことしか分からない。正直怖い。


「火神さんは何にするの?」

「うちは陸上部かな、悩んでるなら一緒にやろ」

ずいっと顔を近づけられると共にコミュ力の違いを分からされる。


「運動は苦手じゃないけど、そこまで好きじゃないかな」

「そっか、よもぎは?」

急に話を振られて面倒くさそうに本から顔があがる。

「薬草研究部」

ただ一言言って再び本の世界へと戻っていった。彼女の名前は”春花 蓬“下の名前はよもぎと読むらしい。

先程とはまた違う難しさだ。本が好きなようでずっと読んでいるが常に話しにくい雰囲気をまとっている。先程と違う理由で少し怖い。


「薬草研究部はどうなの?」

と夢奈が聞く。

「姉が居るからちょっと」

「兄弟いると入りにくいよね」

夢奈にも兄弟がいるのだろうか聞くか迷うが部活を決めるのが最前事項だ。


運動部に入ると練習が大変なのは身に染みている。

となると残りは文化部だが。

「料理部って魚料理中心だったりする?」

「えっと、さすがに」

困惑した顔で見つめられた気がするが気にせず考えにふける。

音楽には興味ないし、魔法生物部は気になるが危険と聞くと勇気が必要だ。ぐるぐると思考を回転させる。


「探検部とかどう?」

「探検部?」


思わず聞き返す。

この時聞き返さずに他の部活に入れば、あんな危険な目には合わなかっただろう。後悔しても、もう遅いが


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