部活動体験記3
ネクタイの色が紫ということは5年生だろうか、制服でなかったら同級生と間違えるところだった。少し長い金髪をまとめ、幼さの残る顔立ちと同級生の男子ぐらいの身長だが、まったく親しみやすさを感じない、それどころかどこか学者や研究者のような近寄りがたい雰囲気がする。鋭い目と土色に汚れまくった白衣のせいだろうか
「鉱」だ
男性にしては少し高めの声でそれだけ言って部屋に帰ろうとする。
「下の名前と役職を言え」
もはや敬語の塊も残っていないが、なんとなくこの先輩の部活内の扱いが分かってきた。日神先輩の方が後輩のはずだか態度も身長も年上にしか見えない。
「息吹だ。一応副部長」
「よし、帰れ」
部屋に戻っていった。
「あの先輩は実態のある幽霊部員だと思ってればいいよ」
星野先輩がよくわからないアドバイスをくれる。ようするに気にするなと言うことだろう。
「一応説明しておくと、あの人が副部長なんだよ。だけどずっと錬金術の研究ばっかで」
「ずーっと、思っていたのですが何でこの部活にいるんですか?錬金術研究会があるでしょう」
不知火先輩が真っ当な質問をする。
「まぁ、色々あったんだよ。あの部屋は物置兼研究室だから理由もなく入るとろくなことがないから気おつけてね」
返事に困りはいともはぁとも言えない返事をする。
「よし、部活内容の説明をしよう。前回されたと思うけど念入りにね」
日神先輩が魔法で絵を空中に描きながら説明してくれる。
まとめると探検部で行うのは
ダンジョンの探索
ダンジョンの案内
ダンジョンの整備
の3つだ
「この内容でダンジョン部ではなくて探検部なのは意味があるんすか?」
星野先輩が元気に質問する
「知らなーい、先代の人に聞いて。割と歴史が古いからね」
適当に返事をしている。この部活は結構適当なのかもしれない。
「ここのダンジョンは意外に歴史が長くて禁忌区域以外はほとんど探索が終わってるから、我々の活動はダンジョンに以上がないか確認すること、ダンジョン内に入りたい方の案内、護衛だね。まぁ、ざっと説明したけどこんなもんかな。質問ある?」
「それでは、異常ってどういう?」
「そのまんま、どっからか迷い込んだ魔物が巨大化してたり、純粋に崩壊しそうな場所があったり、魔力に満ちてる場所だからか妙なことも多いんだ。そういうのを発見して対処したり、先生方に報告するのが仕事」
「ま、先生に言わないで勝手に対処することのほうが多いいよな、その方が楽しいし」
黙っとけと言うように日神先輩が睨みつける。
だんだんと不安が積み重なってきた。




