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 「あの、お怪我とかないですか? 身体でどこか痛いところありますよね?」

 真七海に肘でつつかれた鈴がたどたどしく質問をする。

 「いえ、お気遣い頂きありがとうございます。お尻が少し熱い程度ですので大事ではありません、それに食事までご馳走頂けるとの事でかえってご迷惑ではないかと」

 

 真七海達はパチンコホールの前で空腹で倒れこんでいる彼女を車で踏んでしまったみたいだ、運良くタイヤがお尻を通過し大きな怪我は無いとの事だ、そして自らを宇宙人だと説明した。

 

 「私は瓜田桜坊って言います、いまさらですけどお名前聞いてもいいですか?」

 「あっ申し遅れました私の名前はエブリディサンディです、サクラ宜しくお願い致します」

 「私は間中真七海です」

 「私は斉藤鈴です」

 「マナミ、スズ宜しくお願い致します」

 

 「じゃあサンちゃん、好きな物なんでも頼んでね」

「ありがとうございます、ただ地球の食事は初めてで何を頼んだらいいのかご教授お願いしたいです」

 「そっかぁ、宇宙人の味覚には何が良いかなぁ? じゃあいっぱい頼んで、みんなでシェアしようよ」

 そう言って桜坊は、各カテゴリーから一種類ずつ料理を注文した。

 

 「どう? 美味しいのあった?」

 「はい、どれも美味しいのですが特にコレとコレ」

 「宇宙人は麺が好きなんだね、その右のがうどんで左のがパスタっていうんだよ」

 「メン? これは素晴らしい食べ物です」

 「じゃあ、絶対ラーメンも好きだと思うよ」

 「ラーメン?」

 「麺の王様だよ」

 「説明になってないわよチャク、あとだいぶ主観的」

 「じゃあサンちゃんを富士角に案内します、連絡先教えて」

 「えぇいきなり二郎系はやめようよ、慣らしが済んでないとトラウマになるよ」

 「うーん、カンちゃんがそういうなら家系にしようかな」

 「あの、私の為に計画をして頂いてるのに申し訳ございません」

 「え? ダメ? もう遊んでくれない?」

 「いえ そうではなくて、本日が地球初日の為、連絡を取れる手段を持ち合わせていないのです」

 「あら、じゃあこれからどうしていくの? すぐ帰んないといけないの? やっぱり」

 「しばらくは居るつもりです、私のような星外の漂流者は届け出をしないといけないので、明日はその手続きに行く予定です」

 「へぇそんなとこがあるんだ、どの辺りなの?」

 「東京都足立区という場所です、まだ地図を入手出来ていないのでどの辺りかは分からないのですが、これが詳細です」

 そういってサンディは右の袖からメモ書きを出す。

 「梅島だ、これ区役所の出張所じゃない?」

 「知っているのですか?」

 「うん、みんな足立区に住んでるの、梅島はチャクの家から近いよ」

 「本当ですか? もし宜しければ案内をして頂けないでしょうか?」

 「もちろんいいよ、でも明日は日曜日だからここやってないよ」

 「え? 日曜日とはなんですか?」

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