第90話 因縁のモンスター 再び?
黒虎に続いて一角兎まで登場です。
おはようございます。今日も元気なカスミールです。
今日の予定は五十階層のエリアボスの部屋と向かいます。
下層のエリアボスは脅威度Bです。エリアボスや階層ボスの脅威度は目安のようです。
脅威度Bであれば脅威度Bと脅威度B+のモンスターの中から選ばれるようですね。四十階層の脅威度Aの黒虎は例外のようでした。
五十階層のエリアボスの部屋の前で待機している冒険者さんに聞いた話なので間違いなさそうです。
寧ろ、脅威度Aの黒虎が出た話を聞いて慌てて何処かに連絡していました。
通信の魔道具を使っていたので全員かパーティーリーダーさんの指示を仰ぐのでしょうね。
確かに、想定外のモンスターが出たら報告は大事ですからね。
五十階層のエリアボスは一角兎の強化版と言えるかどうか分からないですが、殺人兎です。
それも特殊個体で頭部に一角兎のように角があります。
通常の殺人兎の頭部には角がありません。大きさは一角兎と同じぐらいなので一メートルあるかどうかの大きさです。
五十階層のエリアボスに選ばれた特殊個体の殺人兎は体長が六メートルもあり、兎のモンスターとしてはかなり巨大なモンスターに見えます。
さすがに、この特殊個体の脅威度までは分かりません。殺人兎は脅威度D+ぐらいのモンスターだったはずです。
巨大化して角がある個体が脅威度Cな訳がありません。特殊個体の殆どが脅威度が少し高くなる程度なので脅威度D+なら脅威度Cぐらいということになるのです。
五十階層のエリアボスなので脅威度Bまたは脅威度B+のモンスターです。脅威度Cでは条件を充たしていないと思います。
でも、特殊個体ということが脅威度をBまで引き上げたのかもしれません。六体の特殊個体の殺人兎がエリアボスとしてその巨体で私を待ち受けているのですからね。
体長が六メートルのあれば三マスx三マスもの広さが必要なのです。
それが六体ですから十八マスx十八マスの広さが必要になります。
この階層のエリアボスの部屋の広さは四部屋x五部屋分(十六マスx二十マス)の広さがあるので巨体の殺人兎が動き廻っても十分な広さがあります。
多少、ウサギさんには動きづらく感じるかもしれませんが・・・。
これが、ぎゅうぎゅう詰めの部屋だったら目も当てられないです。
ウサギさんの肉詰め状態な部屋ですからね。可哀そうな状態で倒されてしまいますからね(;^_^A
それでも、あんなに可愛かったウサギさんが巨大な殺人兎となるとウサギさんとは思えないです。
巨大すぎて恐怖すら感じてしまいます。
体長六メートルのウサギさんですよ? 私の身長は120ぐらいですよ? 簡単に踏みつぶされてしまいそうなぐらい巨大なのですから恐怖を抱かない方がおかしいです。
最近の身長は測ってないので120より成長しているかもしれませんが、目線の高さが変わったと感じないので120~140ぐらいではと思います。
巨大なウサギさんが飛び跳ねるだけで、ドスンドスンという音と振動が部屋の中に響き渡ります。
一応、これでも戦闘のつもりのようです。一角兎ではあり得ないですが、殺人兎の角(普通は角はない)が薄っすらと光っているのが分かります。
角で私を串刺しにしようとしているのは予測出来ますが、肝心のウサギさんの方が巨大すぎて身体の小さな私を捉えられないでいます。
一角兎や殺人兎は体長60~70ぐらいで突進攻撃(頭突き含める)や噛み付き攻撃をして来るモンスターです。
小さな身体を駆使して人の動きを翻弄した隙を突きます。
今は逆にウサギさん自身の身体が大きすぎて狙いが定まらないと言った感じです。
身体の小さなウサギさんなら頭部を下げて角や頭突きで狙えるのですが、身体が大きいのでその角や頭部の角度が私の身体(的)が小さいから角度が・・・私に当てようとするなら地面すれすれを擦るような角度が必要ですからね。
地面に角や頭部を擦りながら突進して来て、勝ち上げるようにしないと私という的には当たりません。そんなことが出来る程の広さは、このエリアボスの部屋にはありません。
仲間であるはずの殺人兎が全部で六体もいるのですから助走出来るスペースはありません。
それだけ巨大な身体が邪魔しているってのはウサギさん自身も自覚しているようです。たぶんですが「こいつら邪魔だな」ぐらいは思っていそうですしね。
一体のウサギさんが角を構えると残りのウサギさんもそれをマネしようとする習性があるようで少し狭く感じるこの部屋では無理がありますからね。
殺人兎は一角兎と同じ要領で倒すと簡単です。タイミングを合わせて聖剣を振り下ろすだけで倒せます。
長年、一角兎を倒しているのでタイミングはばっちりです。
一体、二体、三体とウサギさんを倒すと動きづらそうにしていたウサギさんは角を地面すれすれに構えて私に突進して来ます。
助走出来る広さを得たからこんな大胆な行動に出たのでしょうが、それは悪手です。
頭部が下がってしまったことで的であるはずの私の身体が視界から外れてしまっています。ウサギさんの突進攻撃が来ても私は横にスライドするだけで攻撃を避けることが出来るのです。
頭部ごと角で勝ち上げた後は無防備になった部分を聖剣で斬ればお終いですからね。
六体の巨大な殺人兎は魔石となることで戦闘が終わったと感じ取れます。モンスターの魔石を見れば、そのモンスターの脅威度を知ることが出来ます。
殺人兎の脅威度はD+なので特殊個体脅威度が何処まで高いのか気にはなります。
カスミ:
この魔石のランク分かりますか?
魔王ガリア:
この魔石は脅威度C+だ。
賢者アレク:
脅威度D+の殺人兎の特殊個体は脅威度C+って所じゃな。
ただし、角があるから脅威度アップ、巨大な身体で脅威度アップした訳じゃから、特殊個体が脅威度二段階アップって訳じゃないかの。
そこは間違わんように・・・。
カスミ:
ありがとうございます。
脅威度の二段階アップがあることに驚きました。
特殊個体は脅威度一段階アップと信じていたので、脅威度を上げる要素があれば更に脅威度をアップしたモンスターも存在するってことですからね。
今回の場合だと、殺人兎に角、巨大化、翼があれば脅威度三段階アップの脅威度Bってこともあり得るってことですね。
脅威度C+は六体となって全体が脅威度Bというモンスターの群れと判断出来るそうです。
今回のウサギさんは、ちょっと意外だったように思います。
脅威度D、脅威度D+は上層に出現するモンスターと思っていましたが、ダンジョンのような場所で特殊個体のような特別なモンスターがいないとは限らないってことを知ることが出来たので良しとします。
ー閑話休題ー
五十階層でエリアボスを倒したので五十一階層からの攻略を始めます。
中層よりも少しだけ広くなった下層の移動は今までよりも時間がかかるようになっています。
上層の十五マスx十五マスを約三十分程度で進んでいました。もちろん、これはモンスターがいないので扉を開けて行くという作業だけでの時間です。
三十分で一階層だから十階層までは五時間、十階層から二十階層までも五時間で上層を抜けるまでにかかった時間は十時間ぐらいです。十階層ごとを一日の目標にしているので二日で上層をクリアしたことになります。
中層になれば十八マスx十八マスを一時間ぐらい使っています。これは中層の床や壁が特殊だったからです。
床や壁に描かれている絵が立体に見えるのでテーブルや椅子などに存在しないと分かっていても戸惑いますからね。
下層は二十四マスx二十四マスを約五十分ぐらいで進んでいます。四マスx四マスが一部屋が縦横で六部屋x六部屋づつあるので部屋数は変わらないです。
八メートルの間隔で扉があるような物で走って進んでいる訳でもないので五十分もの時間がかかっています。
六十階層の階層ボスの部屋の前の安全地帯までは約八時間ぐらいで到着出来ました。
これまでの移動時間には全てボス戦の時間も含まれてるので、私がどんなに早い時間で攻略しているのかが分かります。
冒険者さんの団体が一階層をクリアするの一時間が目安だとそうです。
深層ぐらいになると一日一階層がクリアするそうです。一人の私と違って団体ですから仕方ないです。
六十階層の階層ボスの部屋の前の安全地帯は、五十九階層から降りて来て直ぐでした。てか、階段のある部屋=安全地帯でした。
四マスx四マスの部屋です。待機している冒険者さんに挨拶だけして今日は終わりにしようと思います。
おやすみなさいmm
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ーリメイク情報ー
終焉の起源をリメイクしています。
こちらの作品も宜しくお願いしますmm




