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赤の勇者 ~ちっちゃい聖女は伝説の勇者様?~  作者: エグP
第五章 エルフル遺跡群のランクS

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第89話 因縁のモンスター

あのモンスターです

 おはようございます。今日も元気なカスミールです。


 今日の予定は四十階層の階層ボスはどんなモンスターだろうと思う今日このごろです。みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

 

 十階層ではスケルトンウォーリアー、二十階層ではオーガ、三十階層ではスケルトンソルジャーがエリアボスや階層ボスでした。

 四十階層ではどんなモンスターになるのか楽しみです。


 四十階層は中層最後の階層なので階層ボスが登場します。中層が脅威度Cだったので階層ボスは脅威度Bのモンスターです。

 アンデッド系だと聖剣の力で戦闘が直ぐに終わるのでそれ以外でお願いしたい所です。お願いした所で聞き届けて貰えないですけどね。


 階層ボスの部屋への扉を開けると階層ボスが登場します。

階層ボスは、黒虎ブラックタイガーでした。ブラックタイガーと言ってもエビではありませんよ(;^_^A


 魔の森で因縁のあるモンスターと同じ種類のモンスターです。

あの時の黒虎ブラックタイガーは特殊個体だったので尻尾が二つあった個体ですが、今回は通常個体なので黒色を基準に白い縞模様のある虎の尻尾は一本です。


 番なのか二体の黒虎ブラックタイガーですが、何か大きさが以前見た個体よりもかなり大きいように見えます。

 普通の虎の大きさがどんなのか分からないですが、以前見た黒虎ブラックタイガーよりも大きな体格なのは確かです。


 確か、以前の黒虎ブラックタイガーは体長は約六メートルぐらいだったはずです。

今回の黒虎ブラックタイガーは約十メートルぐらいはあるんじゃなかいと思われる体格です。


 体格の大きい黒虎ブラックタイガーがどうして階層ボスなのか分からないです。黒虎ブラックタイガーは脅威度Aだったはずです。

 階層ボスは脅威度Bか脅威度B+ぐらいまでが出現すると聞いていたのに脅威度Aですから予想外の強さのモンスターです。


黒虎ブラックタイガー

グルルルルル


黒虎ブラックタイガー

グルルルルル

 

 二体の黒虎ブラックタイガーが威嚇しながら私との間合いを取っています。

油断している様子はありません。私の一挙動一挙動に注意している感じは私にも分かります。


 相変わらず、通常個体でも警戒心だけは強いようです。

一定の距離を保ちながら威嚇し続けていますが、二体が私を取り囲むような位置にいるのは隙を見せれば二体同時になる挟撃を狙っているのでしょうね。


 私には気持ちの余裕がありますが、二体の黒虎ブラックタイガーの方には無さそうです。

この緊張した間を先に痺れを切らしてしまったのは、やっぱり黒虎ブラックタイガーの方です。


 二体同時に私に向かって飛び掛かって来たので、聖剣で一閃するだけでした。あの頃の私とは違うんですよ。

 初めて黒虎ブラックタイガーに出会った頃は恐怖で動けませんでしたが、今はそんな恐怖すらありません。


 黒虎ブラックタイガーからは魔石以外に尻尾と毛皮をドロップしていました。

ランクSで初めてのドロップアイテムが黒虎ブラックタイガーの毛皮と黒虎ブラックタイガーの尻尾でした。黒虎ブラックタイガーの尻尾や毛皮ってドロップしやすいのかな。


 一角兎ホーンラビットの毛皮も手に入れたので毛皮というアイテムはドロップしやすいのかもしれませんね。

 良く考えてみると私が倒したモンスターの中から毛皮をドロップするモンスターは一角兎ホーンラビット黒虎ブラックタイガーだけかも・・・サンプルが少なかったです。


 四十階層を攻略したので次の階層からは下層です。

下層は脅威度Bのモンスターが出現する階層です。五十階層でエリアボス、六十階層の階層ボスを目指します。


 今の所、先行している冒険者さんの痕跡は消えていることはありません。前回の物資の補給がいつなのか分からないですが、このまま痕跡が消えないで最下層まで辿り着きたいですね。


 賢者アレク様や魔王ガリア様が言うにはマップ作りは気にしないで進めと言われているのでマップを私は作っていませんが、お二人を信用して次の階層へと進みます。


 下層になってまた階層の広さが変わっていました。

これまで上層、中層、下層と進んで来ましたが徐々に階層が広くなって来ています。


 上層は十五マスx十五マスの階層でした。

三マスx三マスの部屋が、縦横で五部屋x五部屋づつ区切られていました。


 中層は十八マスx十八マスの階層でした。

三マスx三マスの部屋が縦横で六部屋x六部屋づつで区切られていました。

 下層はニ十四マスx二十四マスの階層でした。

四マスx四マスの部屋が縦横で六部屋x六部屋づつで区切られています。


 目が悪くなるような造りは中層だけだったようです。

上層のような石肌? 岩肌がむき出しの壁が、下層だと綺麗に切り出された感じの雰囲気になっただけ、全体的な印象に変化はありますが、ダンジョンだって感じは無くなりませんでした。


閑話休題(話変わって)


 先行している冒険者さんはどうして迷いなく進んでいるのでしょうか。

最短ルートを通っているのは分かりますが、階層を隈なく調べた結果のルートなら宝箱がある部屋で宝箱を取って階層を進むってことをしていてもおかしな事ではありません。


 多少、遠回りするようなルートだったとしても宝箱が手に入るならルートを変更しても良いと思うのですが・・・そうしない理由があるでしょうか。

 それとも宝箱が無いや上層~下層までの宝箱では開けるだけ無駄になるとか。深層や最下層の宝箱の方が良い物が手に入るから必要ないと判断しているとかもあるのかも。


 物資を搬送している冒険者さんの一行を全く見かけません。

確か、中層では物資の搬送している冒険者さんよりも私の方が早い時間で移動していると聞いたので、何処かでその冒険者さん一行を追い抜くなんてことが起ってもおかしくありません。


 そんな気配はないので別の方法で物資を搬送しているのかもしれませんね。

冒険者ギルドから無限に入るマジックバッグを冒険者グループに一組に一つ貸し出しているようなので、物資の搬送の冒険者さんも無限に入るマジックバッグを持っている=マジックバッグだけを搬送すれば十階層から二十階層のように短い区間で搬送することが出来ます。


 マジックバッグをバトンリレーの要領で最下層まで送り届ける。

黄金の剣のメインメンバーは帰還しないけど、ボス部屋前で待機している冒険者さんの入れ替えが出来ると思います。


 病気や怪我などで離脱が必要になったとか交代要員だけを上層からトコロテン方式で冒険者さんを送り込むってことも出来ますからね。

 待機している冒険者さんが物資の搬送の冒険者さんかもしれない点も考えると出会わないのも納得するしかないのかもしれません。


 よ~く考えるとこんな結論に至りました。


タイチ:

強ち、間違いではない考えだけど、決めつけるのは良くないな。

ボス部屋の前で待機している冒険者=搬送の冒険者が休憩しているかもしれない。

それをカスミが追い越したってのもあるからね。

待機している冒険者の様子とか確認していないでしょ?


カスミ:

そうですね。

そんな所まで確認していませんね。


 こんな話をしながら下層を進んで行きます。

五十階層に到着してエリアボスの部屋までが更に面倒でした。


 階段のある部屋には扉が一つしかなく、その扉を開けて五部屋(二十マス)進みます。

 左に曲がって一部屋目(四マス目)を更に左に曲がって五部屋(二十マス)進んだ部屋がエリアボス前の安全地帯でした。


 階段のある部屋から真っ直ぐ進んで、次の部屋からUターンする形になるのです。ダンジョンの壁を壊す方法を誰かに教えて貰いたいぐらい何度もダンジョンの壁を壊したいと思いました。

 階段のある部屋の右側の壁を壊せばエリアボスの部屋の前の安全地帯へ最短で行けるのですからね。

評価やブックマークをしていただけると励みになります。


ーリメイク情報ー

終焉の起源をリメイクしています。

こちらの作品も宜しくお願いしますmm

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