第88話 相性が良すぎでは?
エリアボス
おはようございます。今日も元気なカスミールです。
今日の予定は三十階層のエリアボスの討伐です。
中層に入ってからの初めてのエリアボスです。
中層なので脅威度Cのモンスターはエリアボスとして登場します。
上層の階層ボス(脅威度C)よりも強いか弱いかまでは決まっていません。
なので、上層の階層ボスの方が強く、中層のエリアボスの方が弱かったなんてことも起こるそうです。これは他の階層でも同じ現象が起こるそうです。
私が体験したのは上層の階層ボスがオーガで数が多かったの脅威度が高くなっていましたが、エリアボスがスケルトンソルジャー二体だったなんてことが起きるのです。
そうです。三十階層のエリアボスはスケルトンソルジャーが二体なのです。
スケルトンソルジャーはスケルトンウォーリアーよりも脅威度が一つ上のモンスターです。スケルトンウォーリアーは脅威度Dなのに、スケルトンソルジャーになると脅威度C+です。
見た目は、スケルトン、スケルトンウォーリアー、スケルトンソルジャーは変わらないように見えます。
持っている武器や戦い方など変わったように感じないのですが、モンスターの脅威度はスケルトンソルジャーの方が高いのです。
ゴブリンだと見た目の違いから、ゴブリンかゴブリンリーダーの違いは分かりますが、スケルトンの場合はガイコツでしかなく武器などの違いだけでモンスターの区別が私には出来ません。
スケルトンソルジャー
スケルトンが進化した姿の一例。剣技のスキルを身に着けたことで剣術のスキル持つウォーリーアーよりも更に進化したと言える強さを持つスケルトンだそうです。
スケルトンソルジャーを鑑定してみるとこんな内容が確認出来ました。剣術と剣技ですからスケルトンソルジャーの方が断然に強いですね。
そうは言っても剣技のスキルもレベル次第では私より強いことにはならないので何処まで私相手に戦えるのか試してみようと思います。
まともに戦ったのはアズアン聖神国イナフル領の領都イナフル以来ですからね。青の勇者様の御一行と戦ったのはノーカウントです。
あれば戦闘ではありません。稽古や修行の一環ですからね。
スケルトンウォーリアーと戦ったのでは? そう聞かれると思いましたが、あれは聖剣と一振りしただけですから戦闘のせの字もありませんよ。
剣を一振りしたら十体ものスケルトウォーリアーが聖剣の聖なる力によって消滅したんですから、戦闘とは言えませんからね。
スケルトンソルジャーのアンデッド系なので聖剣の一振りで消滅しそうなんだから、余計なことを考えないでおこうと思います。
あっ、そう言えば十体のオーガを倒したのを忘れていましたわ。
青の勇者様にオーガのことを指摘されて思い出したぐらいなので、これも戦闘と言うには無理があったんじゃないと思いますよ。
オーガもほぼ瞬殺なんだから戦闘とカウントしない方が良いですよね?
結果としては、スケルトンソルジャーも駄目でした。聖剣を構えただけで弱っていき、私が距離を詰めた所でスケルトンソルジャーは消滅してしまいました。
二体しかいなかったこととボス部屋の入り口で何のモンスターか確認するのに距離を取っていたので詰め寄る前に消滅してしまいました。
聖剣の聖なる力つまり青の勇者様の分と私の赤の勇者の分の二人の勇者の力が重なっている訳ですから、スケルトンソルジャー程度のアンデッドなら二人の勇者分もの聖なる力の前では無力と化すのは仕方ないのです。
中層のエリアボスを倒したので次の三十一階層から中層の階層ボスを目指します。
階層ボスはワンランク上の脅威度を持つから中層の階層ボスは脅威度Bになります。
下層、深層、最下層とこれから進むごとにモンスターの脅威度も高くなって行きます。そろそろダンジョン内での稼ぎについても考えなければならなくなって来ます。
エリアボスや階層ボスから得られる魔石だけでランクSの稼ぎとするなら(お財布が)淋しいです
ドロップアイテムや魔石を考えると脅威度Bか脅威度Aぐらいが最低ラインになるでしょうね。
脅威度Dのモンスターの魔石は少なくても構わらないですから敢えてスルーしたって部分もありましたしね。
折角、ランクSに挑戦したのに脅威度Dの魔石ぐらいしか得ていませんではね。
深層や最下層ぐらいの脅威度の高いモンスターが登場するようになってから積極的に稼ごうと思います。
最下層ぐらいからの宝箱には欠損を回復するポーションを始めとする貴重なアイテムが手に入るような階層ですからね。
剣神ジョア様の体験や青の勇者様からの情報から最下層より更に下のダンジョンには誰も手に入れたこともないような貴重なアイテムが眠っていると信じたいですからね。
最下層より更に下の階層ってどう言えば良いのでしょうか? 冒険者ギルドに報告すれば固有名称を付けて貰えるのかな。
こういうのは面倒なので冒険者ギルドに全て丸投げすることにします。取り敢えずは(仮)最下層の更に下という呼び方でしょうね。(仮)が前か後かは決め兼ねています(;^_^A
下層は今直ぐは言えませんが近々行くことになるでしょうが、深層以降の階層はまだ先のことになりそうです。
まずは、四十階層を目指して三十一階層への階段を降りることになります。
中層は目が悪くなりそうなぐらい立体視の絵が描かれてるので早く抜け出したいです。
四十階層の階層ボスの部屋までが少し遠かったです。
三十九階層から降りて来た階段のある部屋から左手側の部屋を五部屋(十五マス)進んで右に曲がります。そこから更に三部屋(九マス)進んだ所が階層ボスの部屋の前の安全地帯です。
ここの安全地帯は二部屋分(六マス分)あって広かったですが、後一部屋(三マス)進むと階段がある部屋に到着出来るぐらいの距離を四十階層で進んだと思います。
ダンジョンの壁を壊せるなら壊して通過した方が早いと思うぐらいの距離です。後一歩で階段のある部屋って・・・。
四十階層の階層ボス直前の安全地帯には、もちろん黄金の剣のサポート役の冒険者さんは滞在していました。
三十階層にいた冒険者さんから報告を受けていたんだと思いますが、私の移動速度が予想よりも早かったようで少し驚いていました。
ここまでエリアボスや階層ボス以外のモンスターに出会わなかったですし、先行している冒険者さんの痕跡を辿って来ただけなので早いのは仕方ないと思います。
荷物のマジックバッグに入っていますし、手に持って歩かなければならないような大きな物も持っていないですからね。
冒険者ギルドから貸し出されている無限に入るマジックバッグはユックのような背負うタイプの物です。
カバンタイプの物よりは入り口は広く使えますが、入り口より大きいものは入れることが出来ません。入り口より大きな物が入るのは私の持っているアイテムポーチです。
マジッグバッグには色んなタイプがありますが、基本的にどのマジックバッグも入り口より大きな物を入れることは出来ません。
冒険者ギルドが貸し出すダンジョン用の物は容量が無限ですが、入り口が大きめですが何でも入る訳ではないです。
人前で無限に入るアイテムポーチを使わないように言われたので、冒険者ギルドから貸し出されているマジッグバッグを使っていますがテントも小さくすれば入りますから、大きな物は私は持ち歩かないですしね。私の身長よりも大きな物は私が運べないですし・・・。
あっ、そう言えば商業ギルドでギルドハウスをアイテムポーチから出した時にマジッグバックから出したと言ってしまっていますね。上手く誤魔化せているかな?
今更遅いと思う今日このごろです。
おやすみなさいmm
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ーリメイク情報ー
終焉の起源をリメイクしています。
こちらの作品も宜しくお願いしますmm




