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赤の勇者 ~ちっちゃい聖女は伝説の勇者様?~  作者: エグP
第五章 エルフル遺跡群のランクS

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第77話 冒険者ランクアップを目指そう

お役所仕事

 今日は、王都の冒険者ギルド本部でランクアップの申請に行きます。

私の冒険者ランクはCランクなのに、Sランク冒険者入門と言われるレベル100と限界突破しています。

 

 早々にランクアップしてランクSへの挑戦権を獲得する必要があります。

緑の勇者様には勇者特権があってランクSに挑戦してそうな予感がします。


 実際に勇者特権があるかどうかは別としてランクSという難関ダンジョンで経験値や熟練度を上げていそうです。

 今後、緑の勇者様と合流すると考えると私だけランクが低くてランクSには挑戦出来ないなんて事になると困るからです。


 確か、ランクSの挑戦条件はSランク冒険者かAランク冒険者だったはずです。

最低でもAランク冒険者にならないとランクSへの挑戦することは叶わないんじゃないかと。


 身体の方も力を制限している状態に慣れて来たので頃合いと思います。


 グランドワール王国の冒険者ギルド本部で昇格審査を受けます。

冒険者登録がグランドワール王国だからって理由と王都にある自宅を利用した方が冒険者ギルド本部には転移門ゲートを利用して簡単に行けるからです。


 冒険者ギルド本部に行くと受付にいた男性職員に声をかけます。


カスミ:

あのう。

Bランク冒険者への昇格するには冒険者ギルドの方からここへ来るように言われました。


男性受付:

所属する冒険者ギルドとあなたのお名前を教えて下さい。


カスミ:

所属する冒険者ギルドというのは分からないです。

拠点を設けて冒険者活動をしていないので、良く利用している冒険者ギルドはありません。


男性職員:

そうですか。

それでは最初に冒険者登録した冒険者ギルドまたは支部を教えて頂けますか?


カスミ:

グランドワール王国、サラブ領ヤマギワ村で登録したカスミールと申します。


男性職員:

サラブ領ヤマギワ村のカスミールさんですね。

お調べいたしますので少々お待ち下さい。


 受付の付近は待合室のようになっていて、そこにある椅子に座って待つようになっている。

 私以外にも昇格の申請に来ている冒険者の方もいて、待っている人数の具合から処理の内容次第では結構待たされそうです。


男性職員:

Bランク冒険者パーティーの【疾風の力】さん。

四番窓口にお入り下さい。


疾風の力:

は~い。分かりました。


 パーティー名を呼ばれた女性冒険者の五人が、トビラに大きく【4番】と書かれた個室へと入って行きます。

 窓口と言っても冒険者同士で秘密にしたい内容を言う必要があるかもしれないので、秘密が漏れないように工夫が施された個室を利用して昇格の審査を受けるようです。


 【疾風の力】はBランクというだけあって、前衛三人と後衛二人もパーティーでした。

 冒険者ギルド本部では装備類を着用していないのに、その身体付きから前衛か後衛かが分かるぐらいでした。


 次に呼ばれたのは私と同じランクのCランク冒険者パーティーの【巨人の雫】という男性ばかりのパーティーです。

 こちらは殆どが前衛じゃないの? と思わせるような体格の良い男性の人ばかりで後衛の魔法職が一人もいないのでは? と思ったぐらい皆さん体格の良い男性ばかりです。


 そうして何度か私以外の冒険者の方が順番に呼ばれて行き、それぞれが個室へと入って行きます。

 そろそろ私の順番かなと思っているとついに私が呼ばれました。


男性職員:

Cランク冒険者のカスミールさん。

一番窓口にお入り下さい。


カスミ:

はい。一番窓口ですね。


 一番窓口と言われたのでトビラに【1番】と書かれた部屋に入ります。

部屋に入ると正面に女性の職員の方が待っていました。部屋の中は何処かの役所の相談室のような作りです。


 女性職人さんの前には、椅子があり私にその椅子に座るように促されます。

もちろん、女性職員さんと私の間には机があってパソコンのような魔道具が机の上に邪魔にならないように置かれています。


女性職員:

カスミールさんですね?


カスミ:

はい。カスミールです。


女性職員:

今日はどのようなご用件ですか?


カスミ:

Bランクへの昇格の審査をお願いします。


女性職員:

それでは冒険者カードを提出して下さい。

こちらの方で昇格の申請の条件を充たしているか確認いたします。


 女性の職員の方にそう言われたので冒険者カードを提出します。

私から受け取った冒険者カードを何かの機械に差し込んでパソコンの端末のような魔道具を操作します。魔道具を操作し終わると冒険者カードは返却されました。


女性職員:

あのう、カスミールさん。

Bランクへ昇格ではなくSランクに昇格出来ますがどうなさいますか?


カスミ:

へっ?

それはSランクに私が昇格するという事ですか?


女性職員:

はい。その通りです。

Sランク昇格条件を充たしているのでBランクやAランクを飛ばしてSランクにすることが可能です。

ですが、カスミールさんが今回はBランクへ昇格し次回はAランクへ昇格するように順にランクアップしたいと申されるならBランクにする事も可能です。


カスミ:

何度もここに来るのは面倒なのでSランクに昇格して下さい。


女性職員:

はい。Sランクに昇格ですね。

そのように手続きいたします。

これがカスミールさんの新しい冒険者カードです。

冒険者カードの内容に間違いはありませんか?

間違いがなければこれでカスミールさんの昇格の手続きは完了します。


カスミ:

はい。間違いありません。

これでランクSに挑戦しても大丈夫ですか?


女性職員:

はい。問題ありません。

これにて終了します。


カスミ:

ありがとうございました。


 こうして私はSランク冒険者の仲間入りを果たしました。

ランクSのダンジョンにいつでも挑戦出来るように準備は完了です。


 カスミール

 レベル100

 年齢:16歳

 性別:女性

 クラス:一般人

 ランク:S

 スキル:生活魔法、武技スキル、魔法スキル、その他のスキル


 これが新しくSランクになった私の冒険者カードの内容です。

 

 武技スキル、魔法スキル、その他のスキルというスキル欄をチェックすると大量に獲得しているスキルの確認が出来ます。

 女性の職員さんも大量のスキルを確認したのでクラスが一般人だったの不思議そうな顔をしていました。


 普通にはあり得ない程の異常な状態ですからね。十六歳でレベル100、大量のスキル持ちでそれも一般人のクラス。

 赤い外套は賢者の一族の証として世間には伝わっているのだから、赤い外套を来た私を見て賢者の一族と納得するしかなかったのでしょう。


 賢者の一族ならこんな異常なスキルやレベルや年齢もあり得ると・・・認識されていそうです。

評価やブックマークをしていただけると励みになります。


ーリメイク情報ー

終焉の起源をリメイクしています。

こちらの作品も宜しくお願いしますmm

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