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ちっちゃな聖女は伝説の勇者様? ~TS勇者の異世界冒険禄~  作者: エグP
第四章 継承と覚醒

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第69話 覚醒の力

必殺技

魔王ガリア:

青の勇者殿はカスミ殿の本気を見たい。

それで良いか?


タイチ:

それが叶うならさ。


魔王ガリア:

可能だぞ。カスミ殿は、この薬を飲んでくれないか?

ここ限定でしか使えないが、一時的に分身を作り出せる薬だ。

飲めばカスミ殿を二人にすることが出来る。

まだ、研究中だからここ以外では分身は出来ないが凄く苦い薬になってしまったがな。


カスミ:

薬を飲むのは構わないんですが凄く苦いんですか?


魔王ガリア:

苦くはない。

ここ以外で飲めば凄く苦いってだけだ。


カスミ:

!!!!!!!!!!

苦くないってウソですか?

凄く苦いのですが・・・(;^_^A


魔王ガリア:

人の幼い娘には凄く苦く感じたんだな。

悪かった。


 薬が効いて目の前に私がいます。これが赤の勇者となった私の姿だと思うと恐怖を感じます。

 今まで出会った人の中で恐ろしく強い人であることが分かります。今の私と対等の強さと言われても信じることがは出来ないです。


タイチ:

本能に赴くままに全力で戦えば良いさ。

どんなに全力で戦ってもここが壊れる心配は必要ないし、僕らが巻き込まれて死ぬようなこともないからさ。安心して全力を出すと良いさ。


(剣神ジョア):

剣を使う時の身体に働きはあたしに任せな。


(聖女アンズ):

サポートはわたしくしに任せて下さいまし。


(賢者アレク)

世界の脅威を倒す前哨戦とでも思って気軽に戦えば良いぞ。


(タイチ):

僕らの力をカスミに叩きつけよう。


(魔王ガリア):

・・・。


 私は聖剣を二刀流ではなく一本の剣として構えます。対するカスミの方は二刀流で構えて来ます。

 私対私です。考えていることまではわかりませんが同じ人が考えている限り私の想像通りの行動はカスミの考えている通りの行動となるのでしょうね。


 隙がなく全く動ける感じがしません。お互いに間合いにでも入らない限りこれ以上は厳しいです。

 何処かの剣豪同士が戦う場面でお互いに一歩も動けないってきっとこのことなんだろうと思いました。


 それでもいくしかありません。


 カスミと数合だけ打ち合っただけカスミの力が凄いことが分かります。

ですが、それは私にも同じことが言える訳です。これでは引き分けという結果しか得られません。


 世界の脅威を倒すのならば、同じ力を持つ者でさえも倒せるだけの差を作り出さないと厳しいんじゃないかと思います。

 世界の脅威がどれぐらいの強さか分からないですが、目の前にいるカスミよりきっと強いはず。それを倒せないようなら世界の脅威なんて倒せるはずがないのです。


 カスミは二刀流なので手数ではカスミの方が有利です。

段々と押されてきているように感じて来ます。


(剣神ジョア):

おい。カスミ。

押されているぞ。

こっちも二刀流にするべきだ。


カスミ:

それで良いんです。

二刀流にはするべきではないんです。

天源流奥義・改 【雷光殲滅陣】


 カスミの二刀での攻撃を奥義で弾きます。手数だけは多いのは仕方ありませんが、一瞬の隙を突いての突然の奥義が飛んできた訳です。

 防ぐか交わすので精一杯のはずです。


カスミ:

聖女アンズ様、賢者アレク様。

私の思考を読み取って下さい。

行動のその先を結果として私に下さい。


(聖女アンズ):

分かりましたわ。この先ですわね。

【拒絶結界】


カスミ:

そうです。その通りです。


賢者アレク:

なら、儂はこうすべきじゃな。

神炎の矢(メルギド)


カスミ:

そうです。その通りです。


 今までよりも私の攻撃がカスミに当たるようになりました。

私の攻撃の軌道に合わせて、聖女アンズ様が【拒絶結界】でカスミの攻撃を跳ね退けることで私の攻撃がカスミに当たろうとしますが、それをカスミが何とか避けます。


 しかし、その私の攻撃を避けたタイミングに合わせて賢者アレク様の魔法がカスミに襲い掛かります。完全にタイミングがズレてしまったことでカスミは更に慌てて避けるしか出来なくなります。


カスミ:

勇者タイチ様も聖女アンズ様たちと同じように私の思考を読んで下さい。


(タイチ):

カスミの攻撃に合わせたら良いんだな。

【水龍の爪】


カスミ:

【雷龍の爪】


 私と青の勇者タイチ様が作った水と雷を纏った龍の攻撃です。

避け切れないタイミングを狙っているので、勇者装備をしていると言っても当たると痛いはずです。

 

 カスミは攻撃に当たりに行った感じとなり、ダメージを受け吹き飛ばされてしまいます。

 吹き飛んだ先は地面なのでその衝撃でドガーンという音がして土埃も舞います。

 

 私がカスミを上空から地面に叩き付けるような感じになった訳です。

追撃と言わんばかりに聖女アンズ様の【拒絶結界】がカスミをの行動を制限し、賢者アレク様の魔法がとどめを刺すか如く更に攻撃を加えます。


剣神ジョア:

天源流奥義・改 【雷光殲滅陣】


 先程のカスミの乱撃を防いだ攻撃がカスミを襲います。

でも、きっとカスミは防いでいるはずです。


 聖女の【拒絶結界】がある限り、私の攻撃は通じない気がします。

でも、それは私も同じです。お互いが最終的に防御に使うのは聖女の【拒絶結界】ですからね。


 魔王ガリア様の作った薬の効果が切れたのでしょうね。

カスミの身体は次第に薄くなって行き、ついに消えてしまいました。


 今まで青の勇者パーティー五人が連携していた行動を私一人の身体を使って一人連携みたいな形にすることでカスミを一時的にですが圧倒することが出来ました。

 もちろん、カスミの反撃も同様に連携して来る訳ですから防御したり避けたりするのは大変でした。どうしても避けられなくダメージを受けそうな場合のみ【拒絶結界】で防いだのは仕方なかったです。


カスミ:

勇者タイチ様。

これから使う技が赤の勇者と青の勇者の真の力です。


 そういうと私は目を瞑りって集中します。


カスミ:

空の【青】

炎の【赤】


賢者アレク:

天と大地がカスミの魔力で震えておる。


 私は、二つに分けた一つ青の聖剣を空に刺します。

剣を空に刺す? という不思議なことですが、刀身は空に刺さったように剣の柄のみが存在しています。


 次に赤の聖剣を大地に刺します。

こちらは分かりやすく地面に剣が刺さった状態なので地面からは刀身が全く見えなく柄のみが見えます。


カスミ:

【青】は空の力。

【赤】は大地の力。


 そう言いながら青の聖剣と赤の聖剣を引き抜く動作を行います。それに従うように空はゴゴゴゴと言った感じで唸り始めます。

 一方の赤の聖剣は大地から引き抜こうとする動作に合わせて地面が避け、いたる所からマグマが吹き出し始めます。


賢者アレク:

何をしておるのじゃ?


剣神ジョア:

なんかヤバそうなことが起きるんじゃないか。


魔王ガリア:

カスミ殿。

それ以上は止めてくれ。

ここが壊れる。


カスミ:

ごめんなさい。

もう止められません。

天地アメツチ


 青の聖剣により空が引き寄せられ、赤の聖剣にて大地が引き寄せられて行きます。天と地の両方は引き寄せられたことで空間が歪み、様々なエネルギーが生まれます。

 大地にあるものは空に押し潰されたようにひしゃげ、空にある物は行き場を失い大地に落ちるしかありません。


 その出来てしまって膨大なエネルギーは大爆発を起こします。ここは魔王ガリア様が作った特殊な空間ですが、無数の亀裂が空間に発生しています。

 パリンという音と共に空間は避けてしまいます。その余剰エネルギーは世界を破壊しような勢いです。


聖女アンズ:

ガリア様。

エネルギー貯蔵庫への接続は大丈夫かしら?


魔王ガリア:

たぶん、大丈夫なはずだ。


聖女アンズ:

では、接続の開始をお願いいたしますわ。


魔王ガリア:

ああ。分かった。


 予め、聖女アンズ様と魔王ガリア様がこのようなことが起るであろうと予測して過剰なエネルギーを蓄える装置を作っていたらしいです。

 ですが、集まったエネルギーは貯蔵庫の限界を迎えたのかガタガタという音がするようになります。


魔王ガリア:

どうやら、限界を迎えそうだ。


聖女アンズ:

それは困りますわ。

エネルギーを空に放出するしかありませんわね。


 聖女アンズ様の【拒絶結界】を利用して、エネルギーの逃げ口を魔王ガリア様が用意した貯蔵庫に蓄える予定でしたが、予測した以上のエネルギーのため上空に放出するしかなかったようです。

 上空に向けて【拒絶結界】に穴を開けるような感じでその穴からエネルギーが上空へと進んで行きます。


 ズゴゴゴゴゴという重く響くような凄い音がします。

エネルギーという柱が出来たように上空の雲は円を描くように消えて行きます。空が震えているとはまさにこのことだと感じました。


タイチ:

これが勇者の真の力か。

僕にはこんな力を発揮することは出来なかった。

世界の脅威を倒せるだけの力があるのは分からないけど、凄い力だってことは分かる。

おそらく、神は最低でもこれぐらいの力を求めていたのかもしれないな。

青の勇者と赤の勇者二つの勇者の力だから、この威力は僕一人では出せなかったと思う。

これは僕の力不足だね。


カスミ:

いえ。これでも威力は抑えた方です。

発生したエネルギーの放出先も放出方法も決定出来ていませんし未完成な技です。

おそらく、青の勇者様の真の力を解放出来ていなかっただけと思います。

その証拠に、この指輪を見て下さい。

凄く赤く光輝いているでしょ。

おそらく、私は赤の勇者として覚醒したんだと思います。


タイチ:

そのようだね。

カスミの指輪の方が僕の指輪よりも光輝いているよ。

これが勇者の覚醒の力ってことか。

僕は勇者の力を覚醒させたと思っていたけど、それはまだ真の意味で覚醒したってことではなかったんだね。

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ーリメイク情報ー

終焉の起源をリメイクしています。

こちらの作品も宜しくお願いしますmm

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