第58話 秘密の告白
天眼
いつものディーネさんの言葉から今日が始まります
ディーネ:
カスミ様は、クラスチェンジしてもレベルが変わらないのではありませんか?
カスミ:
また、その関係ですか?
もう、その話は止めて下さい。
ディーネ:
カスミ様の不自然な能力でカスミ様の育成に問題が生じてしまっては困ります。
全てを教えろとは言いません。
必要な部分には答えて貰わないと困るようになりました。
これからの目標です。
一つ目は、賢者の力の自らののものとする点
今のカスミ様では、賢者アレク様の力を借りているだけにしか見えません。
賢者の力を持つ者なのに、上位クラスの情報やその力を使えていません。
賢者へのクラスチェンジ条件の解放にはまだ届いていなさそうという私の予想の範囲でしか調整が行えないのです。せめて、スキルレベルだけでも教えていただけると助かります。
限界突破したようなのでレベルはクリアしたようですからね。
二つ目は、装備を手に入れる為にランクSの最下層へと行って貰う予定です。
もちろん、私も同行します。なりきり衣装 忍者服だけでは今後が厳しいと予想出来ます。
なりきり衣装だとある日突然防具を失っては困りますから、新たな武器や防具は必要でしょうしね。
三つ目は、緑の勇者さまを超えた世界最強の存在になっていただきたいのです。
「今回こそ世界の脅威の討伐を・・・」が青の勇者パーティーの皆様の願いだからです。
カスミ:
私の秘密は天眼を使えば簡単に覗けます。
どうして、ディーネさんは私に答えさせようとしているのですか?
賢者のクラスを隠していますよね?
それに私の秘密の確信にあたる部分だけを避けていますよね?
ディーネさんは賢者のクラスです。剣神のクラスチェンジ条件も充たしています。だから、魔法と剣の両方が使えるクラスの魔法戦士の上位クラスだと言ったんだと思います。
(知れ渡っていない上位クラスは何を言っているのか分からないです)
天眼を使って二枚目のステータスを確認しているはずです。
そうじゃなければレベル100丁度とか熟練度がキリの良い値になるはずがありません。
意図的にレベル100になる&熟練度がキリの良い値になるように調整された結果なのです。
ディーネ:
確かに私のクラスは賢者です。
天眼を使ってステータスの覗き見してしまい申し訳ありませんでした。
天眼は軽く使えば表層の内容が分かりますが、深く探れば誰にも知られたくない事柄までも見えてしまいます。
レベルアップと熟練度上げが目的ですから、軽くしか使っておりません。
さすがに初対面の私に知られたくない秘密を知られるよりもご自身から伝えた方が良いかと思い、このような行動となった訳です。
カスミ:
そうですか。仕方ありませんね。
私の秘密はクラスチェンジというスキルにあります。
クラスチェンジしてもレベルは変わらないです。
ただし、クラスチェンジしたクラスのスキルしか使えません。
ディーネさんのように賢者のクラスでありながら、剣を使うことは出来ないです。
例え、それが剣聖のクラス条件を充たしていてもです。
ディーネ:
それでおかしな現象が起こっていたのですね。
賢者のクラスでありながら、魔法スキルのレベルが低すぎるなんて本来ならあり得ませんですからね。
それなら納得です。
賢者のクラスの解放するのは準備に三日四日必要です。
それまでは、私と一緒に首都で回復役のお仕事をして貰いたいのです。
出来るなら、聖女のクラスで行って貰いたいです。
もちろん、聖女のクラスの熟練度を上げるためですけどね。
カスミ:
どうして首都なのですか?
ディーネ:
現在、首都では武闘大会が開かれています。
その負傷者の回復要員としてお手伝いしていただけると助かります。
範囲上級回復を何度も使うようにして熟練度を上げると、たくさんの負傷者は直ぐに怪我が治りますし、カスミ様はたくさんの熟練度を得ることが出来ますからね。
お互いに都合が良い関係になれます。
首都に飛竜で行くので直ぐにでも行けます。
もし、首都に行かれないなら、ここでプチジェルスライムの増殖を手伝って貰います。
どちらが宜しいでしょうか?
カスミ:
参考までに教えて欲しいのだけど、プチジェルスライムの増殖ってどんなことをするのでしょうか?
ディーネ:
「フェザーソード」という特殊な短剣を使って熟練度を稼ぎます。
この短剣は一振りで短剣の熟練度を普通の短剣よりも三倍速く熟練度を上げることが出来ます。
一回の素振りで三連撃を加えることが出来ます。ただ、攻撃力が無いのでプチジェルスライムにはダメージが1程度しか与えることが出来ません。一振りで三連撃ですから一回の行動で三体に増えます。
この方法だと、一回の戦闘として換算されるますから「なりきり衣装 忍者服」の熟練度も上げることが出来ますから短剣の熟練度、忍者服の熟練度、スライムの増殖の一石三鳥です。
カスミ:
ディーネさんは忍者のクラス条件を知っているのですか?
もし、知らなかったら、ディーネさんの前で素っ裸になるなんてことになるのでは?
ディーネ:
一日でそこまでの熟練度が上げられませんし、カスミ様の方が先にが音を上げてしまうと思いますよ。
三倍速で熟練度が稼げると言っても約1500回ぐらいは必要ですからね。
素振りか回復役かは順番が変わるだけですから、どちらを選んでも結果は変わらないですよ。
カスミ:
・・・。
プチジェルスライムって分裂しますが、元はどうやって手に入れているのですか?
ディーネ:
脅威度Fのモンスターの魔石を与えるだけです。
このスライムは脅威度Fの魔石を二個を吸収すると二体に増えます。
これは分裂とは違います。
過剰になってしまった価格の低い脅威度Fの魔石の使い道な訳です。
何でも、ここ数年は脅威度Fの魔石の流通量が急に増えたと聞きました。
こちらとしては大助かりですけどね。
「それ。私たちが原因かも」とは、とてもではありませんが言えませんでした。
私たちが一角兎を狩った影響がこんな所に出ているとは思ってもいませんでした。
冒険者ギルドのお姉さんに「一角兎に恨みでもありませんか?」と言われたことを思い出しました。
心当たりがあり過ぎて・・・どう答えれば良いのか困ってしまいました。
ジンくんやライムくんやレイラちゃんも冒険者ギルドでは同じことを言われて、同じことを思ったのかなと思う今日のこのごろです。
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ーリメイク情報ー
終焉の起源をリメイクしています。
こちらの作品も宜しくお願いしますmm




