第54話 エルフの従者 ディーネ
一人目の仲間の参入です
聖女アンズ様と賢者アレク様の力を確かに受け取りました。
実感はありませんが、賢者様と聖女様にこの世界を託されたので期待に応えたいと思います。
聖女のクラスの仕様変更と新たに得た賢者のクラスを確認してみます。
聖女に就くとちっちゃい聖女であるものの金髪ロリ巨乳ではありませんでした。
あの大きなおっぱいを気に入っていたので少し残念に思います。
神々しいローブや光輝く杖は失っていませんでしたがクラスチェンジ時の謎の発光現象もなくなっています。
聖女の力の時間制限が無くなったのでローブと杖は聖女の基本装備として今後使っていけそうです。
次は賢者のクラスです。
こちらは、赤一色になってしまいました。
母さん譲りの自慢の赤髪と賢者アレク様の赤いローブ。
故意に赤で統一されている訳ではありませんが全身ほぼ真っ赤です。
忍者スーツもピンクなので、赤系統の服装ばかりになってしまいました。
忍者スーツと賢者のローブの効果が重複が出来るのかな?
聖女と賢者だけが効果がありませんでした。
てか、聖女の衣装は脱げないから忍者スーツを着用出来ているかどうかも確認出来ませんでした。
賢者のローブと賢者のクラスは同じ衣装でした。
指輪の有無に関係なく賢者のローブは赤いローブです。
他のクラスだと忍者スーツと賢者のローブは重複出来そうです。
忍者スーツを頭巾を被った状態で賢者のローブを装備することが出来たからです。
外套だと忍者スーツのスキルは発揮出来ませんでしたが、賢者のローブだと可能なようです。
たぶん、賢者のローブが指輪だから可能だったのでしょうね。
【聖女】
最上位クラス。【聖なる癒しの力】を以って負傷した者に癒しの力を与える。
神の祝福を受けた女性限定。スキル:聖なる癒しの力、祝福
「異世界の魂を持つ者限定」から「神の祝福受けた女性」へと変わっていました。
聖女アンズ様は異世界の魂を持つ人ではなかったので私(新太郎)の魂が影響していたのでしょうか。
元々、聖女という特別なクラスが存在していて、それが聖女アンズ様だったと考えると納得出来ます。
例外の異世界の魂が新太郎のことだったと・・・では、カスミールが本来就くべきクラスが聖女だったなら、この表記も正しいと判断出来ますからね。
【賢者】
上位クラス。魔導の頂点に立つ者への称号。攻撃魔法と回復魔法の両方を使える天才。スキル:魔導の極み 天眼
賢者のクラスは称号? 頂点ではなくなると就けなくなるクラスなのでしょうか? 攻撃魔法っていうのは何となくですが、火、水、風、土、光、闇の属性を指してそうですね。
魔法使いや魔法士のようなクラスの上のクラスなのでしょうか?
上級クラスと上位クラスや最上位クラスとの関係も分かりませんが、何となくですが言葉の感じから上級クラスよりは上のクラスってことは私にも分かります。
誰か詳しく教えて下さいませ(;^_^A
ー閑話休題ー
賢者アレク様と聖女アンズ様の力の痕跡が周囲から全て失われてしまうと私は見知らぬ部屋にいました。
カスミ:
見知らぬ天井だ
今度こそ憧れの「見知らぬ天井」と言えたはずです。
突然、現れた私に驚いて部屋にいたエルフの女性の方が声をかけて来ました。
エルフ特有の人とは違った長い耳で初見でも直ぐにエルフであると分かります。
金髪のかなりの美人さんです。
女性エルフ:
あなたは誰でしょうか?
どうしてここへ?
カスミ:
私はカスミールと言います。
賢者アレク様とお話していたら、気が付くとここにいました。
ディーネ:
私はディーネと申します。
先程、カスミールさんは賢者アレク様と言いましたか?
カスミ:
はい。賢者アレク様と言いました。
ディーネ:
それで、賢者アレク様はどちらにいらっしゃいますか?
カスミ:
残念ですが・・・。
ディーネ:
そうですか。
カスミール様。あなたが賢者アレク様の後継者様ですね。
カスミ:
ちょっと~。様は要らないからね。様は・・・。
ディーネ:
そういう訳にはいきません。
賢者アレク様より承っています。
私は、あなた様の従者として仕えるようにと指示されております。
ーエルフのディーネさんが語った内容ー
将来、この屋敷に賢者様のご愛用の赤いローブを纏った人物がこの部屋に訪れること。
その者に仕えることと助力することを惜しまないことを一族をあげて取り組むことを賢者アレク様から指示されています。
賢者アレク様は「世界の脅威が封印されてから二千年後ぐらいが目安だろう」と言われて旅立ってしまったそうです。
賢者アレク様が青の勇者様と同行すると決めた時と言われております。それ以来、この屋敷にはお戻りになっていないそうでした。
ディーネさんは二百歳ですが、人の二十歳と同じだそうです。
緑の勇者様の従者候補としてどうかと言われていたそうですが、共和国からは人から剣聖が選出され、獣人から武術王が選出されたのでエルフからの協力は辞退したとのことです。
剣聖のクラスと言えば剣の達人です。剣士系の上級クラスの上のクラスです。
武術王は、格闘家(下級クラス)や拳法家(中級クラス)系統の上級クラスで素手やガントレットを装備して戦うクラスだそうです。
ディーネさんは魔法戦士系のクラスだそうです。
魔法戦士(中級クラス)や魔術戦士(上級クラス)の上のクラスだそうです。
今の私では上級クラスの上のクラスなど詳細はまだ知り得る段階ではないようなので、詳しいクラスは上手く聞き取れないので何を言っているのか分かりませんでした。
共和国から選出された剣聖と同等のクラスで武術王よりも上のクラスなのに辞退出来るって、賢者アレク様の権力が凄いのか共和国が戦力を温存して緑の勇者様に敢えて協力しなかったのかどちらかと思いました。
私には後者の世界の脅威に備えて戦力の温存を選んだように思いました。
その理由は二十歳のディーネさんが上級クラスよりも上のクラスだからです。
エルフは人の十倍生きると言われています。
人の十年をエルフの百年と考えると人の三十代や四十代。つまり、エルフでは三百代や四百代の強力なクラスのエルフがいてもおかしくないはずです。
ディーネさんからの説明や考察を終えると
ディーネ:
カスミール様の秘密は私に教えなくても問題ありません。
賢者アレク様がここへ導いたのですから、その理由を察することが出来ます。
人には公開出来ない秘密がある人物と私たちも予想していますからご安心下さい。
カスミ:
カスミール様はくすぐったいからカスミと呼んで下さい。
様付けされるようなことはしていませんからね。
ディーネ:
はい。分かりました。
今後はカスミ様と呼ばせて頂きますね。
評価やブックマークをしていただけると励みになります。
ーリメイク情報ー
終焉の起源をリメイクしています。
こちらの作品も宜しくお願いしますmm




