第5話 子供パーティーの日常
日々の活動です。
ステータスのお披露目&お祝いで一緒だったレイラちゃん、ジンくん、ライムくんと私の同い年四人で成人するまで、ここヤマギワ村で子供パーティーを結成するになりました。
先輩子供たちが結成した子供パーティーと合流することにはならなかったです。一つ年上の子供たちはその上の子供たち(私たちより二つ上)と子供パーティーを組んだからだそうです。
子供の人数が少なくてパーティーが組めない時合は大人が作る狩猟団と一緒に活動します。
子供パーティーも大人の冒険者と同じような人数でパーティーを組みます。
大人の冒険者が四~六人ぐらいなのに、子供だからという理由で十人や二十人以上でパーティーを組むようなことにはなりません。
村の南にある草原で一角兎を今日も狩ります。
ライム:
ジン。そっちに行ったぞ!
ジン:
ああ。分かった。
レイラ:
カスミちゃん。最後は任せたわ。
そう。いつものように作業します。
いつものように返事をする前に剣を振り下ろすだけです。
一角兎を仲間の三人が追い込み、私が最後にとどめを刺します。
何度も何度も同じ手段で一角兎を倒しているので手慣れた訳だが、剣を振り下ろしたタイミングに丁度 一角兎はやって来ます。
他の人から見たら、攻撃対象もいないのに剣を振り始めた馬鹿にしか見えないです。だけど、空振るはずの剣の軌道に一角兎が吸い込まれるようにやって来るのだから驚きです。
カスミ:
よし。
だいたい、ここまで出来るようになったのも毎日何度も繰り返したから出来るようになっただけです。
最初の頃は何度も失敗して苦労はしています(;^_^A
仲間が獲物を追い込み、最後のとどめを私が刺します。
どういう理由か分からないですが、私がモンスターにとどめを刺すとドロップアイテムが手に入り易いです。
一角兎の程度のモンスターの魔石だと高値で売れることはないので、せいぜい、魔道具の燃料に使われるぐらいにしか役に立たない魔石です。
それが、稀にしか得ることが出来ないモンスターのドロップアイテムは高値で買取って貰える物もあるようです。
一角兎なら、兎の角と兎の毛皮がドロップアイテムです。
兎の角の方が希少で角の用途は粉にして薬に使えるので高額で買取られます。
兎の毛皮は大きな都市では、毛皮のコートというものに加工され売っているそうです。
加工された毛皮のコートはかなりの高額ですが、その材料である兎の毛皮はそこまで高額ではないようです。
一角兎は珍しいモンスターではなく兎の毛皮も運が良ければそこそこの数が手に入るからだそうです。
たくさんいるモンスターのドロップアイテムと言ってもたくさん入荷出来れば価格を高く設定出来ないそうです。
私達はそこそこの数の一角兎から兎の毛皮などを得たので村へと帰ることにしました。
今日の成果
・一角兎の魔石22個=銅貨22枚
・兎の毛皮22枚=銀貨22枚
・兎の角2本=金貨2枚
合計 4万4、200ゴールド(金貨2枚、銀貨22枚、銅貨22枚)
一人1万ゴールドづつで、残りの4、200ゴールドはパーティー用資金として保管します。
パーティー用資金は、日帰り出来なかった時の宿屋の費用、怪我をした時の治療費や傷薬など回復薬の費用などに使われます。各自で用意する物は各自の資金で購入します。
各々が用意するにはお金が足りないなんて事もあるので事前に協議した結果、1万ゴールド未満のお金は子供パーティー用に保管しておこうとなりました。
今回は4、200ゴールドがパーティー用資金に追加されます。
いつもの様に、それぞれ手元に1万ゴールドづつ受け取り、残りの4、200ゴールドはパーティー用資金として保管して貰うように受付のお姉さんに伝えます。
私たちのような冒険者になれない子供のこうしたお金は支部で管理して貰えます。ヤマギワ村支部だから可能なことで、他の支部では駄目かもしれないですが確認する方法や手段はありません。
支部の受付:
畏まりました。
その言葉を貰って私達は支部から出ます。
ライム:
また明日。
ジン:
また明日。
レイラ:
またね~。
カスミ:
また明日。
そう言って手を振ってそれぞれが家路につきました。
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ーリメイク情報ー
終焉の起源をリメイクしています。
こちらの作品も宜しくお願いしますmm