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赤の勇者 ~ちっちゃい聖女は伝説の勇者様?~  作者: エグP
第三章 旅路 アズアン聖神国

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第49話 旅路 カズンワールの砦~領都イナフル

陸の孤島から脱出(笑)

 私は数日前から夜型に活動時間を変えるように言われて練習しています。

 

 砂漠を馬車で移動する時間帯は夜です。


 昼の砂漠の炎天下の中を馬車で移動するのは体力的に厳しいので昼よりも涼しくなって来た時間帯から朝方に向けて馬車が移動するそうです。

 馬車の中で寝るのも構わないそうだが、もし避難する必要があるような状況だと、眠っている者を起こすことは出来ないそうです。


 馬車に乗っている守護騎士がモンスターの対処などに追われている状況が予想され、そんな状況の中で避難が必要となると馬車の中で眠っている者を起こす間=手遅れになる可能性が凄く高いそうです。


 非情な話になるけど、逃げ遅れた者を助ける余裕は無いってことのようだ。


 まぁ、そうなりますよね。

モンスターとの戦闘で逃げなければならない状況って、手に負えないモンスターや大量のモンスターの対処などにあたると思います。

 

 守護騎士の方が手に負えないって脅威度Aレベルの危険なモンスターですからね。

 そんな状況で馬車の中で逃げ遅れた者を助けていたのでは、助けに行った者までも亡くなってしまう可能性が出て来るはずです。


 この世界にいるかどうかは分からないですが、『剣と魔法のファンタージーな物語ストーリー』などでは登場するドラゴンが夜中に襲って来たら逃げ遅れた者なんて助けられず全滅してしまうと思います。


 砂漠という周囲に何もない場面で、馬車は恰好の獲物に見えるはずですしね。

現に周囲に何も無い状況ではないけど、夜中に寝ていたらガルーダに捕らわれここまで連れて来られた私がいるのだからあり得ないって話ではないのでしょうね。


 実体験した私が言うのだから間違いないです(;^_^A


 砂漠を走る馬車は私が知っている馬車とは違っていました。

まず、車輪がなく車輪がある部分にソリがあります。本体の重量を支える為かソリは全部で三つあります。


 高速馬車の馬のようなモンスターなら何とか馬車かも? と言えますが、もはや馬のようなモンスターでさえもありませんでした。

 今回馬車を引くのはダチョウを四本脚にしたような姿をしていますが、この生物はモンスターだそうです。


 馬のようなモンスターよりも早く走れ、砂漠のような砂地を走らせるのに向いているモンスターなのだとか。

 モンスターに隷属の首輪をして無理矢理馬車などの運行に使っている地域もあるそうです。


 高速馬車の馬、砂漠の馬車の馬は、モンスターが馬車を引いているから早く移動出来ます。

 水の上を走るモンスターが引く馬車とかありそうと気付かない内に口走っていたようで、そんな馬車もあるぞと言われた時には驚きました。


 水の上を走る馬車ですよ? 信じられますか?


 砂漠を馬車が走るなら石畳は必要ないんじゃないかと思いました。

ですが、この石畳は商人が使う馬車や冒険者さんが用意した馬車も利用するので、ここを利用する全ての馬車が同タイプの馬車とは限らないからだそうです。


 車輪の馬車が国境を越えようとすると石畳の上を走るしかないそうです。

車輪では砂漠の砂地を走れないそうです。何か車輪では都合が悪いことがあるのかもしれませんね。


 グランドワール王国側は草原というか平地ですが、アズアン聖神国側に入ると砂漠ですからね。

 急に平地から砂漠に変わる訳ですし、馬車の仕様変更も砂漠を通るだけのためには用意も出来ないですからね。


 馬車は六~八時間ぐらいを休憩なしで走行します。

昼間の砂漠の暑さが涼しくなった時間帯から出発し、朝方になるまでに走ります。


 暑くなる前にテントを作り休憩の準備は始めるので体感時間で六~八時間だそうです。夜八時ぐらいから朝四時ぐらいまで走れれば良い方だそうです。


 夜に走るから感覚がおかしくなりそうですが、朝八時ぐらい~夕方四時ぐらいまで馬車で走っていると思えばおかしくはないと感じることが出来ます。

 夕方近い時間帯から野営の準備して夜に備える。明るいとおかしいとは感じないのに夜に同じ行動を取るとおかしく感じてしまう不思議な感覚です。


 休憩は馬車を中心にしたテントのような物にして休みを取るそうです。

馬車の四隅から少し離れた所にポールを立てて、ポールと馬車をテント生地で出来た物と馬車を括りつけ屋根を作ります。

 馬車の前か後から見れば馬車が翼を広げたように見えるそうです。その支柱がポールの役目のようです。


 ポールで囲まれた空間と馬車の中は魔道具で冷却されているので暑くならないそうです。

 実際に確認してみるとポールで囲まれた内と外には空気の壁のようなものがありました。

 こんなことが出来る魔道具って何か便利過ぎる? 都合が良すぎな気がします。


 こんな感じで夜に馬車で走行し朝方から夜にかけて野営をして、また夜の出発に備えると繰り返します。

 一日目の食事は、保存食を保存しないで食べられるようにしたお弁当を食べ、その次の日から保存食を上手に元に戻した食事が続きます。

 

 専門の食事の世話をする人ではなく守護騎士さんが料理を行うのでお弁当よりは美味しく感じなかったです。

 でも、美味しくない訳ではありませんよ。料理人プロと料理の得意な素人の仕事ぐらいの差はありましたが・・・。


 もう日付感覚が分からなくなりました(><)

カズンワールの砦を出てから五回目の休憩を迎えた次の日にアズアン聖神国イナフル領の領都イナフルに到着しました。

 正式名称で言うと長いですが、領都イナフルと簡易に呼んでも良いそうです。


 領都イナフルからは高速馬車も出ていますし、砂漠地帯も終わったのでカズンワールの砦からの馬車ではなく車輪のある普通の馬車で移動することが出来ます。


 守護騎士の人たちにお礼とお別れを言います。

 

 彼らはここ領都イナフルで食料や備品など事前に用意して貰っている物を、馬車に積み込んでカズンワールの砦に戻るそうです。

 着いた途端に砦に戻る訳ではなく二~三日ぐらいはゆっくり出来るそうです。


 夜型の生活からいつもの生活が出来るように感覚の調整を行う予定。

教会で神の恩恵(ステータス)の更新とクラスチェンジ候補の確認など暫くやっていなかったことやこの町の周辺やモンスターなどの情報得るとかやることが多すぎます。


 まずは、教会で神の恩恵(ステータス)の確認して美味しい食事やお勧めの料理などを楽しもうと思う今日このごろです。

評価やブックマークをしていただけると励みになります。


ーリメイク情報ー

終焉の起源をリメイクしています。

こちらの作品も宜しくお願いしますmm

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