第43話 油断しないで
注意)グロ表現あります。
今後はゴブリンやオークでは耐久に欠けて来ると思います。
スキルレベル5ぐらいまでなら耐えられると思いますが、それ以上になると一撃で倒してしまいそうです。
一撃でモンスターを倒せるのは良いことですが、今回のような熟練度稼ぎの実験では耐久のある方が都合が良いです。
なので、一撃で倒されてしまうのでは困るってことですね(;^_^A
私の計算が正しいとするなら、一撃でモンスターを倒してしまった時のスキルレベル1~スキルレベル10になるまでに必要なモンスターの数は450体。
スキルレベル5~10までには350体ものモンスターが必要になります。
スキルレベル1~スキルレベル5までなら100体で達成可能なので、脅威度Fの一角兎や脅威度Dのオークだとギリギリ見つけられるかどうかの問題です。
脅威度Cのオーガ以上になると一撃では倒せないので、必要なモンスター数が減るので強くて耐久力のある脅威度の高いモンスターじゃないと苦しくなると考えます。
かと言って、モンスターハウスのような大量のモンスターでは私には全てに対応出来ないのでベルトコンベアー作業のように順番に途切れることなく出て来ることが理想かも。
森の奥へと向かって行く進路上にいるオークやオーガなど強めのモンスターを見つけ次第倒しつつ本来の予定通りにモリギワ村を探そうと思います。
取り敢えずは、色んな武器がスキルレベル1になってクラスが解放されたから、弱っちい魔法+戦斧に切り替えます。
一番スキルレベルが高い斧術レベル7のレベルアップを目指し、魔法は補助? 削り役? として使っていきます。
魔法は三連発使えるので、火と水と風のセットと土と光と闇のセットを交互に使います。
魔法戦士のクラスだから、戦斧と魔法の組み合わせでも問題ないからね。
他のクラスだと削り役の攻撃がありませんでした。
唯一、魔法戦士だけが魔法と剣術、槍術、斧術のどれかでとどめを刺す武器と削る手段の両方の熟練度上げが狙えるクラスだからです。
忍者スーツのお陰でオークやオーガぐらいのモンスターには気付かれる様子もないのでどんどん進めます。
基本的に、ゴブリンと一角兎などの脅威度の低いモンスターは無視。
オークは進路上にいれば倒して、少し遠ければ無視して通り過ぎます。
オーガは少しぐらい遠くても狩ります。
脅威度Cのモンスターだから、依頼の達成件数に繋がるからです。
ようやく、一体のオーガの姿を発見しました。
カスミ:
火よ。我が敵を打て 【火球】
風よ。我が敵を切り裂け 【風刃】
水よ。我が敵を打て 【水球】
先制に火魔法、水魔法、風魔法の三連発です。
突然の魔法攻撃に驚き、オーガは周囲を探します。
カスミ:
土よ。我が敵を砕け 【石礫】
光よ。我が敵を貫け 【光矢】
闇よ。我が敵を貫け 【闇矢】
次の三連発が決まると素早くオーガに近づき、膝の裏当たりを狙って戦斧を振り抜きます。
「ガキィ~ン」という音がしてオーガが膝から崩れ落ちます。
オーガの頭部の近くにある首の高さが私には丁度良い高さになった所でもう一度戦斧を振るいます。
オーガは片足に力が入らず立てそうにないし首への攻撃を受けても致命傷には至っていません。
ヒット&アウェイ戦法でオーガと戦っていますが、後二回ぐらい攻撃を与えるととどめを刺せそうです。
オーガは身を固め警戒してはいますが、攻撃している私の位置を発見出来ている訳ではありません。
まだ、見つけられずって感じで時折周囲を探す様子が伺えます。
首のような弱点だけど固い骨がある部分を狙うよりは、肉だけの腹の部分を狙った方が良かったのかもしれません。
大きく切り裂いた腹から血が噴き出せば致命傷になるでしょうしね。
もしかすると、オーガは反撃の機会を伺っているのかもしれないです。
暫くすれば自分は死ぬが何も出来ないでただ死ぬのは自分が許せないと思うかもしれません。
こう考えると相手が自身にとどめを刺しに来るタイミングでカウンターの反撃が来るはずです。
肉質の柔らかそうな腹、先程傷つけた首の裏側、とどめを刺すのには定番の頭の三択。
私の武器の戦斧は大型の戦闘用の斧です。
頭を狙って来るのも予想してくると考えます。私は肉質の柔らかい腹を狙うことにしました。
モンスターは倒すと消えてしまいます。
ゲームでいう所のHP0になると消滅してしまうに似ていると思います。
死に際のカウンターは起こらないのではないかという考えで腹なのです。
カスミ:
それでも可能性を排除します。
火よ。我が敵を打て 【火球】
風よ。我が敵を切り裂け 【風刃】
水よ。我が敵を打て 【水球】
オーガの左側から魔法の三連発を放った後に直ぐに右側へと回り込みます。
カスミ:
土よ。我が敵を砕け 【石礫】
光よ。我が敵を貫け 【光矢】
闇よ。我が敵を貫け 【闇矢】
続けての三連発の魔法は、ほぼ六連発に近い形でオーガにダメージを加えます。
カスミ:
これで最後。
そう言って私は戦斧でオーガの頭にとどめを刺します。
オーガは消え去り、残した魔石とオーガの牙というドロップアイテムをポーチに仕舞って先へ進みます。
モンスターを倒すと直ぐに消えてしまうのではなかったです。
倒れて行くオーガの様子を見ながら、もしオーガが死ぬ間際のカウンター攻撃が私に当たっていたかもと思うと判断は危険だったとしか言えません。
HP0になってモンスターは倒れて行きますが、完全に倒れてしまってから徐々に消え去って行くという感じです。
これって爆散したら辺り一面お掃除が大変なことになると今更気付いたと思いました。
大変な目に遭わなくて良かったと思う今日このごろです。
評価やブックマークをしていただけると励みになります。
ーリメイク情報ー
終焉の起源をリメイクしています。
こちらの作品も宜しくお願いしますmm




