第41話 新しい防具とサラブ領カワカミ村
変身セット
ここで私の新しい防具の紹介です。
今までは特注の皮装備一式を使っていましたが、特注品なので製作に時間がかかるのと一般的な皮装備一式よりも高価ですが、防具がないと困るので我慢していた部分でもありました。
聖銀の矢の持っていた防具の中に良さそうな物があったので有効利用することにしました。
聖銀の矢が持っていたマジックアイテムの中に「なりきり衣装 忍者服(ピンク)」という防具がありました。
高い効果のあるスキルを持つ防具ですがピンク色の忍者服ではかなり目立ちます。
これも世間には公開出来ないマジックアイテムの一つです。
私が使う分には問題ないですが、出来るなら他の人の手に渡したくない装備品です。
スキルの効果は、元の世界の忍者のイメージそのままです。
火遁の術のような忍術は使えないですが、身体能力に効果がありそうなスキル(身体強化、忍び足、気配遮断、暗殺など)は危険としか言えません。
このマジックアイテムを悪用すれば誰でも忍者のクラスに就けてしまうという物だからです。
斥候系のクラスを持つアレンの「なりきり衣装 忍者服(ブラック)」と色違いなので、彼も忍者や暗殺者として働いていたかもしれませんが・・・
このピンクの忍者服は予備として持っていた程度と思います。
美魔女のカレンの持つ美的センスに合わなさそうなのでカレンは一切使っていないと思います。
忍者服(ピンク)は、頭巾と服の部分に分かれていて、フル装備するとスキルの効果が自動的に発動しますが、頭巾を装備しないや忍者服の上に外套を着用するとスキルの効果が発動しません。
スキルが発動すると人には気付かれなくなります。
強力なモンスターや見抜ける人が居ないとは限らないです。
忍者スーツ(私が名付けた)は、フード付きの全身タイツかフード付き水着のような防具です。
着る時の昔の小学生が着てそうな飾り気のないスク水のように身体へピッタリフィットな感じが気持ち悪いです。
最初に脚を通した時のピタって感覚が、忍者スーツを着終わるとふわっとした感覚に変わるのは「サイズ調整」の感覚なのでしょうか。
自動で私の身体に合わせたからか緩やかな着心地の服装になったのかもです。
腰紐を解くとパンツ(ズボン)を下すことが出来ます。
着る前はワンピースような一枚生地の衣装だったのに着てしまうとパンツ(ズボン)部分を下ろせたり、穿いている草履も脱ぐことが出来ます。
忍者服を着る前は全身タイツのような物だったので、着ると都合良くなるのでおトイレなどで一度全部脱いで着直す心配もありませんでした。
忍者スーツを着た聖女の胸元はブラックボックス状態でした。
上からでも見えるかなと覗いてみましたが谷間さえ見えなかったです。
こんな不思議な忍者スーツですが、頭巾を被らないとスキルの効果が働かないし、頭巾を脱ぐと働いてたスキルの効果がなくなるので身体が凄く重く感じます。スキルの効果で身体が軽く感じ忍者のように動けます。
スキルのON・OFFで身体へ負担があります。
こんな感じのマジックアイテムですが、アレンの良心なのか護衛の者なら見抜けるからなのか分かりませんが世間には公表されていません。
隠密の効果はクラスのスキルと公表しているようでした。
悪用されるのを防ぐ意味では、世間に公開は出来ないと思いました。
隠密のスキルが使えるので、それに関係するクラスの条件を充たしそうなので本当に意味で忍者(もどき)に就けたんじゃないかと思います。
もしかすると「なりきり衣装シリーズ」は隠されたクラスに就けるようになるマジックアイテムなのかもしれません。
「なりきり衣装 忍者服」しか手元にありませんが、今後は他のシリーズも気になります。
サラブ領カワカミ村に到着しました。
カワギシ村で一泊して今に至ります。
食料の購入は十日分の予定でしたが十五日分用意することが出来ました。
アンモルの町で五日分、カワギシ村に到着した日に五日分、次の日の出発前に五日の合わせて十五日分です。
出発前に追加で五日分購入出来たのは予想外の出来事でした。
カワカミ村でも五日分を購入するつもりなので二十日分の食料を確保出来るはずです。
どうして五日分づつで食料を小分けに購入するかというと、食料を一度に大量に購入すると日持ちしない当時食べる分が一日分だけ用意され、残りの日数分は保存食で用意されます。
小分けで購入することで日持ちしないけど、美味しい料理の数を増やせるからです。保存食はあまり美味しいとは言えません(><)
予約も無しに、全て保存食以外でという注文は引き受けて貰えなかったです。
「予約してくれたら対応出来ます」と店員さんに少し困り顔で言われました。
カワカミ村から、ほぼ北西の方角に約六~八日程度でモリギワ村に到着出来る計算です。
私のような子供の脚ならもう少しかかるかもしれないけど、森の中で試したいことをしながら進めば時間なんか気にはならないと思います。
ー閑話休題ー
青の勇者様の理論によると私にもスキルレベル0というスキルがあって、スキルレベル1になるとクラスが増えるはずです。
以前に、オーク百体を倒した時には既にスキルレベル1になってたので、オーク百体を倒せばスキルレベル5になるはずです(たぶん)
そこで私はこう考えました。
スキルレベル1→レベル2に10体または十回
スキルレベル2→レベル3に20体または二十回
スキルレベル3→レベル4に30体または三十回
スキルレベル4→レベル5に40体または四十回
こんな感じでモンスターを100体か百回を数えてスキルになりそうな行動をすればクラスが増えるではと考えました。
では、スキルレベル10になるには
スキルレベル5→レベル6に50体または五十回
スキルレベル6→レベル7に60体または六十回
スキルレベル7→レベル8に70体または七十回
スキルレベル8→レベル9に80体または八十回
スキルレベル9→レベル10に90体または九十回
合計350体か三百五十回が必要になる計算。
スキルレベル1~スキルレベル10までとなると450体か四百五十回必要になる計算です。
回数なのか倒した数なのかは実際に経験してみれば分かることですからね。
一体のモンスターに何度かスキルに発展しそうな行動を試してみるとします。
このような考えに至った理由は、【刀】と【忍者服】の存在です。
この世界は、洋風の戦士はファイター、魔法使いはメイジと言ったクラスばかりです。その中で侍や忍者のような和風のクラスが出て来るはずがないと・・・考えていました。
忍者服があるなら忍者のクラスや刀があるなら侍のクラスが存在するかもしれません。もし、侍や忍者のクラスが存在するなら探せば良い。
つまりは手当たり次第にクラスの条件を解放すればいずれ辿り着くのではないかと考えた結果です。
スキルレベル5以上だとモンスターの脅威度次第では一撃で倒してしまいそうなので、強めのモンスターがいたり、弱めのモンスターがいたりと実験に都合の良い環境だったのが魔の森です。
ダンジョンではどうして駄目なのかって?
ダンジョンでは探索途中で地上に戻れるかどうかが不明だったからです。
神の恩恵(ステータス)を更新しなければ、新たに増えたクラスの確認が出来ません。
ある程度の熟練度? を稼げたら教会に行って神の恩恵(ステータス)を更新して再度ダンジョンの深い階層へ行くことを繰り返すようになるのでは効率が悪いですからね。
評価やブックマークをしていただけると励みになります。
ーリメイク情報ー
終焉の起源をリメイクしています。
こちらの作品も宜しくお願いしますmm




