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赤の勇者 ~ちっちゃい聖女は伝説の勇者様?~  作者: エグP
第二章 旅路 グランドワール王国

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第33話 決闘とその結果は・・・

注意)グロ表現があります

 私たちは冒険者ギルドへ一緒に向かいます。


 ギルドマスターを呼び出して貰い、私と彼らがダンジョン内で決闘(殺し合い)をすることを伝えます。  

 ギルドは私闘を禁じていますが、決闘のようにギルドが間に入って仲裁する際に行き付く先は決闘だそうです。


ー決闘の取り決め内容ー


 Cランク冒険者カスミールとBランク冒険者パーティー【聖銀の矢】が決闘を行うもの


 決闘の結末は、どちらかが死亡するまでか降参するまで継続します。

降参した場合は、相手の終始奴隷となること(奴隷の解放や売り払うことは出来ない)


 敗者は勝者の物になるってことのようです。

財産から命まで全て捧げる。奴隷に身を落とすので勝者の命令には一生従うことなります。

 決闘は、コロシアムのようなダンジョンで行われます。

立会人なし、監視なし、決着がつくまではダンジョンから出ることが出来ない。


 (ダンジョンのボスを倒すのと同じでは?)


 私から求めたのは、どちらかが死亡するまで終わらないことです。

聖銀の矢は、奴隷として私を従属させて自由に使えることが望みのようです。

 私の手の内を知って自分達に有利に働いて貰うなら奴隷が一番有効ですしね。


 やっぱり、決闘専用のダンジョンがありました。


 私が教わった決闘のイメージですがコロッセオと呼ばれる大きな闘技場で行われる試合や貴族同士の喧嘩が大きくなって代理に冒険者のような戦える者も戦って貰い、名誉を守ると言った具合のものというイメージがあります。


 私のような村人Aのような存在には一生決闘というものには縁が無いと思っていました。

 冒険者となった今でもダンジョンか何処かで襲われるぐらいは覚悟していましたが、決闘に発展するようなことはないと信じていました。


 Bランク冒険者パーティー:聖銀の矢(ダニエル、カズン、カレン、アレン)が、どうして私の手の内が知りたいのか謎です。

 彼らはランクAに挑戦出来るほどの実力のある冒険者パーティーです。


 私の手の内を知った所で利用は出来ないですし、パーティーメンバーに加えるとしても私はCランク冒険者なので彼らと一緒でもランクBでさえも同行出来ません。彼らの手助けになるとは思えないのです。


 キング級のモンスターを一人で倒したからと言っても、私の年齢を考慮するとただの早熟でしかないと思います・・・身体の成長は遅いですが(;^_^A


ー冒険者ランクとレベルについてー


 Eランク冒険者:レベル20ぐらい

 Dランク冒険者:レベル40ぐらい

 Cランク冒険者:レベル60ぐらい

 Bランク冒険者:レベル80ぐらい

 Aランク冒険者:レベル100ぐらい

 Sランク冒険者:レベル100以上


 こんな感じに冒険者ランクとレベルで冒険者の強さの目安にするのだそうです。

私のレベル35なのでDランク冒険者にしては少しレベルが低いぐらいの冒険者。

 脅威度D、脅威度Cぐらいまでのモンスターまでなら倒せる強さを持っているかもと判断出来るそうです。


 私の場合はDランクに昇格時に大量のDランク依頼クエストをクリアした関係で一挙にCランクまで昇格した口なので実力はCランクに届かないDランク冒険者と同じぐらいと判断するそうです。

 Cランクの依頼クエストも手を付けていませんし、脅威度Cのモンスターの魔石も手持ちには数個しかないのでBランクへの昇格試験を受ける資格さえもありません。


ー聖銀の矢がカスミールの手の内を知りたい理由ー

 (カスミールが勘違いしている部分)


 高ランクの冒険者なら知っていることですが、ゴブリンキングが作る百体クラスの大集落はAランク冒険者とBランク冒険者が約二十人ぐらいで攻略出来るレベルの脅威度です。Bランク冒険者の割合多めの編成です。


 オークキングが作る約百体クラスの大集落はSランク冒険者とAランク冒険者で約十五人ぐらいで攻略出来るレベルの脅威度です。Aランク冒険者の割合多めの編成です。


 オークキングのSランク冒険者とAランク冒険者を、ゴブリンキングと同様のAランク冒険者とBランク冒険者に置き換えると約四十人ぐらいは必要です。

 ゴブリンキングの時はBランク冒険者の割合多めでしたがオークキングの場合ではAランク冒険者の割合多めの編成じゃないと厳しいと言われています。


 ゴブリンキングとオークキングはどちらも脅威度B+のモンスターですが、百体クラスの大集落になると配下のモンスターの脅威度が高いのはオークキングに軍配があがります。

 脅威度B+の大集落ですから脅威度S以上の集団と認定出来る訳です。


 これらを一人で攻略出来るレベルはSランク冒険者に届くレベルで、大量のモンスターを殲滅出来るスキルやマジックアイテムを持っていると思われています。

 将来Sランク冒険者になっても不思議ではない存在として認識されています。


カズン: 

俺たち一人一人と決闘で良いんだな?


カスミ:

今更、面倒だから全員一斉で良いですよ。


 ダンジョン内は誰にも見られないしダンジョン内だから瞬殺出来るしね。

私たちは決闘専用のダンジョンへ向かいます。


 道中の【聖銀の矢】の皆さんは私を睨み続けています。

そんなに睨んだら、わたし、穴開いちゃいますよ(;^_^A


立会人:

ここから右側には【聖銀の矢】がダンジョンに入れ、カスミールは左側からダンジョンに入れ。お互いの冒険者カードがダンジョン内に居ると確認が取れたら決闘開始のブザーが鳴る。

それが開始の合図だ。良い決闘を・・・。


聖銀の矢:

良い決闘を・・・。


カスミ:

???? ん?


 私だけが何も言えなかった。

良い決闘って何だ? と思ってたら、そんなことを対戦相手は言っていました。

 そんな私を、また鋭く睨んで来ます。

どうも決闘時のマナー的な何かだったようです。


カズン:

お前が俺たちを殺すというなら俺たちは返り討ちにしてやるから覚悟しておけよ。


 そう言い右側の入り口へ向かって彼らは歩いて行きました。私は戦斧バトルアックスを片手に持ち、左側の入り口からダンジョンへ入ります。

 ダンジョン内では、対戦相手の彼らが見えるか見えないかぐらいで決闘開始の合図が鳴ります。


 さぁ、始めるぞと気合を入れたタイミングで一人の姿が消えました。

居なくなったってことではなく、姿を消すスキルで姿を消したのでしょうね。

 こういうスキルって、やっぱりあったんですね。

多分ですが、隠密とかのクラスのスキルだと思いますが、私には全く情報がなく残念です。


 さて、相手にするのは面倒なので攻撃させないで瞬殺するとします。


 私はスキル:転職クラスチェンジを使い、いつものように目の前に現れる透明なボードの「聖女」の欄をタッチし聖女のクラスに就きます。

 聖女への転職クラスチェンジのタイミングだけは光り輝いています。


 この光り輝いて姿が見えない内に【拒絶結界】をダンジョン内一杯に広げます。

そうです。彼らは広がっていく結界とダンジョンの壁に押し潰されて勝手に死んで逝きます。


 見えない結界に押されてダンジョンの壁まで押し込まれて行きます。

「来るな」とか「助けてくれ」とか「許してくれ」とか泣き喚いていましたが、プチっという音がしたかと思うと私の勝利を祝うように決闘終了の合図が鳴りました。


 この方法はダンジョン内で魔石とドロップアイテムを集める時にダンジョンの隅に集めれば何とかなるかなと閃いた方法です。

 その結果、ダンジョンの部屋の外周を回ることになりましたが、手当たり次第にダンジョン内を歩き回って魔石を集めるよりは良い考えでした。


 私が取った方法は、(彼らを)拒絶する結界とダンジョンの壁で圧死させるでした。


 これでダンジョン内だと無敵な戦法が出来てしまいました。

ただ、迷路となっているような所では使えないし、これをするとダンジョン探索が面白くなくなります。


 ただの作業になってしまいますからね(;^_^A


 元々は、こんな方法を取る必要は無かったのです。

Cランクの私はレベル35ということは、Bランクの彼らだとレベル50~70ぐらいを予想していました。

 Sランクがレベル100を超えた者なので、それ以下なら聖女の力があれば十分に戦えます。


 最初は、身体強化ブーストして杖で撲殺する計画でした。

殺すことがなくても私を見れば怯えて戦意を失うぐらいの恐怖に陥れるぐらいのお仕置きは必要でした。


 ですが、冒険者ギルドがウソを吐きました。

隠れ見ないという誓約を交わしたのに覗き見していたようです。

 彼らには悪いですが、聖女の情報は秘密にしなければならないです。

おそらくですが、綺麗で鮮やかな赤髪の私が金髪の私になる一瞬を見られたと思います。


 チラッと見えたのは金髪だけで顔までは確認していない(出来ていない)と願いたい。


 彼の装備がメイン装備ではないことを祈ります。

今回の決闘で使った武器や防具は彼らと共に結界に圧迫され潰れてしまっています。もうボロボロです。

 この武器と防具が私をなめて予備が理想。高価なメインに使っている武器や防具が受け取るからです。


 彼らの資産は全て私の物になります。

少しでも多くの資産を貰えると良いなと思う今日このごろです。

評価やブックマークをしていただけると励みになります。


ーリメイク情報ー

終焉の起源をリメイクしています。

こちらの作品も宜しくお願いしますmm

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