表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
赤の勇者 ~ちっちゃい聖女は伝説の勇者様?~  作者: エグP
第二章 旅路 グランドワール王国

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

31/266

第30話 ランクEの攻略

ダンジョン攻略に向けて

 おはようございます。カスミールです。

今日は昨日のゴブリンキングの集落を倒した五階層からの続きです。


 六階層は問題なく進めましたが、七階層~八階層のオークは長剣ロングソードで瞬殺で素通りとまではいきません。

 戦闘は手こずりましたが、簡単に下への階段を見つけることが出来ました。


 現在は九階層で十階層への階段を見つけた所です。次の十階層が不安です。

私の予想通りだと十階層はオークとオーク亜種で六階層と同じように集落になっているはずです。


 大規模の集落なので、また聖女の力を使って切り抜けるしかなさそうです。

ただ、聖女の力が回復出来ているかどうか試していないので分からないです。


 十階層への階段も目の前にあるのだから、もう少し休憩してからでもと休憩を始めます。昨夜? は疲れて寝てしまったのでご飯を食べていませんしね。


 聖女の力の回復が出来ていないとたくさんのオークやオーク亜種には対処出来ないと思います。少しでも時間を作って聖女の力の回復に努めます。


 今回のダンジョン探索に持ち込んだご飯はBLTとカツサンドです。

カツサンドは私のお気に入りなので、ご飯と言えばカツサンドです。


 BLTも元の世界のような食材は使われていません。

ベーコンはオーク肉で作ったベーコン。レタスはレタスに似た野菜でなんとかって言われたけど、もう覚えていません(><)


 最近の私の記憶や知識=元の世界の知識が曖昧になって来ているように感じる時があります。


 成人は十五歳なので元の世界だと高校一年か中学三年ぐらいの年齢です。

高校受験に挑んだ年齢なので、そこまで知識が欠如するようなことはないと思います。


 ただ、ゴブリンキング戦での「アキレス腱」を「アクレスなんとか」と言い間違え、正しい知識が思い出せなかったのも事実です。

 身体が十五歳よりも小さいのも影響しているのでしょうか。幼女な身体に精神が引かれて、私はいつか本物の幼女になってしまうのでしょうか。


 さぁ、ご飯も食べ終わったことだし休憩を終えてオーク戦に備える準備をします。


 ・武器の手入れと確認は済みました。

 ・傷薬やポーションは、一つも使っていないので十分にあります。

 ・他に準備や確認が必要なことはありません。


 それでは十階層へ降りるとします。


 十階層は予想通りでした。

オークのボス(多分、オークキング)と思われる存在が上の階から降りて来た私の姿を確認出来たからか「グオオオオオー」と凄く大きな叫び声を上げます。


 その大きな叫び声に反応するように「ブモー。ブモー。」という声などが聞こえ始めました。

 オークキングが作ったオークの大集落に入り込んだと私は感じることが出来ました。


 おそらくは、ゴブリンの集落の時と同じで、ボス(オークキング?)の大声に反応してその他大勢が一斉に同調するような声を上げたに違いありません。


 私は、階段の傍の壁に長剣ロングソードを立てかけ、スキル:クラスチェンジを使い、目の前に現れた透明なボードの聖女の項目をタッチし聖女のクラスになります。


 聖女の力は回復していたようで、私は神々しいローブを纏って右手に光り輝く杖を持っています。

 そっと杖を壁に立てかけようとしましたが、杖を手放すことが出来ませんでした。


 聖女の力が発揮出来る時間で、長剣ロングソードに武器を変える予定でした。

杖よりも長剣ロングソードの方が殺傷力があるからという考えからです。


 武器の換装が出来ないので杖で戦うしかありません。

 (こそっと長剣ロングソードはポーチの中へ仕舞っておきます)


 オークキング戦は、ゴブリンキング戦よりも、あっけなく終わりを迎えました。


 聖女の力には、【身体強化ブースト】という魔法があって、それを使うと凄く楽にオークキングが作った集落を片付けることが出来ました。


 こんなに簡単に終わるのなら、ゴブリンキングの時にも使いたかったです。

まぁ、この後の魔石とドロップアイテムの回収は、地獄のような光景だったのは言うまでもありません。


かすみ:

もうむり。もうむり。もうむり。もうむり。もうむり。もうむり。もうむり。もうむり。もうむりなのよ~。


 という叫び声が誰もいないダンジョンの十階に響き渡ります。

魔石とドロップアイテムを回収し、休憩を取り終えた私は次へと向かいます。


 ランクEのダンジョンはここ十階層で終わりでした。

オークキングを倒した先には小さな部屋があります。


 その部屋に入ると目に入る光景から「ここが終点」であることを理解出来ました。次の階層への降りる階段がないので誰でも理解出来ます。


 これでランクEのダンジョンを攻略したことになります。

何か攻略した証にアイテムなどを受け取るのかと期待していましたが、そうではなかったようです。


 そのまま地上へと飛ばされたようでした。

見たこともないここは何処だか分かりませんでした(><)


 私が飛ばされた所はダンジョン攻略者専用の出口だそうで、その出口から出ると受付のお姉さんが大慌てで私に駆け寄って来ました。


女性受付:

お嬢ちゃん。無事だったのね。良かった。

レッドカラーの表示が出ていることに気付かなくてごめんなさい。


カスミ:

レッドカラーって何ですか?


女性受付:

レッドカラーというのは、しばらくダンジョン攻略されていなくて、ダンジョンにいるモンスターが強くなったまま放置され続けている印なの。

お嬢ちゃんがランクEを攻略したから、もう見せることは出来ないけど、ダンジョンの入り口の上が赤く光ってるのよ。


カスミ:

どうして私がランクEを攻略したって分かるのですか? 

モンスターが強くて逃げて来たなんてことも考えられませんか?


女性受付:

それはね。点灯してるレッドカラーはダンジョンが安定しないと消灯しないのよ。

原因であるモンスターを討伐したからってだけではレッドカラーは消灯しない。

つまりは、誰かがダンジョンを攻略しなければレッドカラーは消灯しないってことなの。


カスミ:

それなら、私以外の人がダンジョン攻略したという可能性は?


女性受付:

それは冒険者カードが教えてくれるわ。冒険者カードでダンジョンの出入りの記録を確認出来るの。

誰がどのランクのダンジョンに今、入っているのか知ることが出来るのよ。

逆に、ランクEに誰が挑戦しているかも分かる仕組みなのよ。

レッドカラーを確認して誰がランクEに挑戦しているのか確認するとお嬢ちゃんが挑戦してたって訳ね。


カスミ:

そうなのですね。


女性受付:

お嬢ちゃんがランクEに入ってから、結構な日数が経っているからそれで皆が心配して駆けつけたってとこよ。


 私がランクEに挑戦し始めてから数日経過したようです。

普通にダンジョン十階を攻略したなら遅くても二~三日ぐらいで戻って来るそうだ。


 私のダンジョンに入った日を確認してから、もう五日も経過しており六日目や七日目に戻って来なかったら救助部隊を編成して助けに行く予定だったそうです。

 私が生存しているのは冒険者カードで確認出来ていたそうで、ダンジョンの何処かに避難して助けを待っているという状況を想定していたそうです。


 もし、私がダンジョン内で死亡したら?

亡骸(死体)はダンジョンが吸収してしまうので、亡くなった直ぐでもなければ亡骸(死体)の回収は出来ないそうです。死後、四~六時間ぐらいで亡骸(死体)は吸収されてしまうそうです。


 冒険者カードはダンジョンに吸収されない特殊なカードだそうで、その持ち主の生死の確認はギルドの端末で確認出来るそうです。

 生死の確認が出来るだけで何処にいるかまでは確認出来ないそうで、逃亡犯を捕まえに行くなんて都合の良いことは出来ないそうです。


 例え、冒険者カードを紛失しても、その記録を端末で確認出来るそうです。


 色々とありましたが、私は宿に戻ると怒られ心配されました。

ダンジョン探索する冒険者だから何日もダンジョンに入って戻って来ないことも多々あるそうです。


 元気に戻って来るか、そのままいなくなってします(死亡)こともあるので、しばらく姿を見なかった=亡くなってしまったのではと心配したそうです。

 

カスミ:

心配させて、どうもすみませんでした。

評価やブックマークをしていただけると励みになります。


ーリメイク情報ー

終焉の起源をリメイクしています。

こちらの作品も宜しくお願いしますmm

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ