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赤の勇者 ~ちっちゃい聖女は伝説の勇者様?~  作者: エグP
第七章 パルチ山のランクS

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第183話 中層 三十五階層

試練のネタ尽きそう(;^_^A

カスミ:

三十三階層と三十四階層の試練は絶対にパズルとは言えないんですの。


 こんなことを何度も呟きながら三十五階層まで降りて来ていました。確かに、地図に書かれた攻略情報には『中央で三十分祈る』と書かれていました。

 まさか、あんなことをするとは予想だにしなかった訳ですし『真贋を極めろ』と書かれていましたが、スケルトンの判別をすると思ってもみなかったのです。


 明らかに書かれている内容と実際の行為が異なっていますの。


 確か、あの娘のすることはおかしいから注意してみたいなことを言われていましたし、祈るを三十分もするなんてって一緒に笑ってた記憶もありますが実際と違いすぎと私は思いますの。


 そんな訳で三十五階層の試練はというと『ドラゴン退治!?』という文字が壁に大きく書かれているのでドラゴン退治なのです。

 ドラゴン退治と言っても本物のドラゴンではなさそうです。


 おもちゃのようなドラゴンが五体いて、あの頭を魔法で同時攻撃で破壊するという試練? だそうです。


 大きなヘビのようなドラゴンの頭には魔法の属性に対応するかのような赤色、黄色、緑色、白色、黒色、青色という六色の宝石のような物が付いています。


 問題はどちらが必要か? ということです。

赤色と言えば火魔法が思い付きますが、赤色の宝石に火魔法を使ってドラゴンの頭または宝石を破壊出来るのかどうか。


 または、火魔法の反対属性である水魔法を使ってドラゴンの頭または宝石を破壊出来るのかとか。

 単純に赤い宝石だから火魔法を使うと考えるのは駄目だと思いますの。


 ドラゴンの頭は自由自在に動いているので魔法で狙うにしては難易度が難しそうなのです。【火球ファイヤーボール】のような直線に進む魔法を使ってもヒョイっと避けてしまいそうな動きですからね。


 動きを予想してそこに魔法が当たるように使わなければならないと思いますの。不規則な動きをするドラゴンは予想しづらいので大変そうなのです。


 問題はドラゴンの頭はどのようにすれば良いのかなのです。ドラゴンの頭を一つづ壊して行けば良いのか。

 それとも六つの頭を同時に壊す必要があるのか。短時間で壊してしまわなければならないのかなどなど色々と疑問が出て来ます。


 ドラゴンの頭をどの順番で壊せば良いのか? 赤色→緑色→青色→黄色→白色→黒色がセオリーです。

 火魔法、風魔法、水魔法、土魔法、光魔法、闇魔法と魔法の属性名を挙げるならこの順番です。


 対応する色もそうに違いないのです。

でも、順番が違っていれば意味がありません。

 火魔法~闇魔法までのセオリーの順場が逆かもしれないのです。

闇魔法~火魔法と言った通常の順番を逆さまにドラゴンの頭を攻撃が必要かもしれません。


 順番に頭を攻撃していっても、一定の時間内にドラゴンの頭が壊されなければ元通りになるかもしれません。

 ヒドラのような多頭のモンスターが修復と言うか再生というべきか分からないですが、元通りになる可能性があります。


 五つ目の頭を破壊したけど、時間オーバーで全てが復活しましたとか。

再生させないような工夫が必要だとか。六つを同時壊してしまえば復活しないだとか。この辺も考えなければならないのかも。


 色々と試行錯誤してドラゴンの頭を壊すことは出来ると思います。そうすれば時間がかかってしまいます。

 三十二階層の釣りの時のように予定にもしていなかった時間が過ぎてしまったのは仕方ないのですが、出来るなら無駄に時間が使いたくないのです。


賢者アレク:

これはちと面倒そうじゃな。


カスミ:

どう面倒なのですか?


賢者アレク:

赤色の宝石には反対属性である青色の属性魔法を使わなければならない。

その上に反対属性に対しては強烈な拒否行動を行うんじゃ。

簡単には魔法は当たらないと思ってもよいぐらいじゃな。

その上にじゃ、同属性の宝石を持った頭部が魔法を吸収しようと邪魔をするはずじゃ。


 赤色の宝石を持つドラゴンの頭に水魔法を使えば、青色の宝石を持つ頭が邪魔しようと魔法に当たりに来ます。

 青色の宝石を持つ頭には同属性なので回復の効果があるんだとか。これって青色の頭が邪魔だからと火魔法を使えば、ダメージを受けているはずの赤色の宝石を持つ頭部が回復してしまうってことですよね。


 魔法を使うのにも正確に、他の頭に邪魔されないようにしなければならない。

特に回復してしまう同属性の宝石を持つ頭には注意しましょうって賢者アレク様の言われるように面倒でしかありません。


剣神ジョア:

カスミ、何を迷っているんだ。

簡単なことだろ? まず、カスミは聖剣に火属性の魔力を込めろ。

あたしが青色の奴を倒したら、次は水魔法の魔力を込めるんだ。

その次は風魔法だ。その次の次は土魔法だぞ。間違えんなよ。

最後は闇魔法と光魔法の順だ。順番を間違えるなよ。


カスミ:

えっ、ちょっと~


 私の身体はそういうだけしか出来ませんでした。

その後は剣神ジョア様に思うように身体を利用され、剣神ジョア様の指示の通りに火魔法の魔力を聖剣に込めると水色の宝石を持つドラゴンを首の部分から斬り落とします。


 そのままの勢いで込める魔力を水魔法の魔力に切り替えると赤色の宝石を持つドラゴンに向かって行きます。

 そのままドラゴンの首を掻っ斬って「次だ」と言わんばかりに風魔法の魔力を込めると黄色の宝石を持つドラゴンに向かって行きます。


 水色の宝石→赤色の宝石→黄色の宝石→緑色の宝石→白色の宝石→黒色の宝石を持ちドラゴンの首を掻っ斬って全てのドラゴンが倒せました。

 ドラゴンの首を斬るぐらいから宝石も一緒に斬り捨てていたので、後から宝石を壊して回るなんて行為はありませんでした。


 後から何度も属性の魔力を込めるなんて面倒ですからね。

一度で済むなら一度で終わらせて欲しいのです。


 それはそうと三十五階層の試練は無事に攻略クリア出来たのか気になります。魔法で攻撃しろとは書かれていないです。

 剣に属性を纏わせて攻撃しては駄目とも書かれていなかったので問題ないと考えますが、その判定はダンジョン側の謎の声の持ち主ですからね。


 少し間が空きましたが、無事に攻略クリアと判断されたようです。

次の階層への道が開けました。次の階層へ行けるようになる=試練のクリアを意味しますからね。


 では、次の階層へ向かおうと思う今日このごろです。

評価やブックマークをしていただけると励みになります。


ーリメイク情報ー

終焉の起源をリメイクしています。

こちらの作品も宜しくお願いしますmm

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