第161話 女性冒険者さんパーティーと顔合わせ
正義の剣と言う冒険者パーティーの存在を忘れていましたmm
今回の作戦には不参加という形で加筆しました。
ご迷惑かけて申し訳ありません。
パルチ山のランクSで活動している冒険者さんから攻略情報の確認に呼ばれました。それぞれの冒険者パーティーごとに割り振られた部屋が異なっています。
パルチ山のランクSで活動しているのは「魔性の微笑み」と呼ばれるSランク冒険者パーティーです。
パルチ山のランクSで活動するSランク冒険者は「魔性の微笑み」以外にもう一組に「正義の剣」というSランク冒険者パーティーがいるはずですが見当たりませんでした。
緑の勇者様関係でリーダーが不在だから活動休止しているのか、それとも攻略するダンジョンを変更したのか理由は分かりませんが、今回の作戦には参加されていないようです。
前線で活躍するメインメンバーは女性冒険者さんで構成されています。
サポート担当や二次メンバーには男性冒険者さんもちらほらと見かけるそうですが、飽くまでも主戦力は女性冒険者さんたちなのだとか。
そんな女性冒険者さんがいる部屋に私は向かっています。
カスミ:
あのう。私はカスミールと申します。
今日はよろしくお願いします。
ローザ:
ああ。私はローザっていうものさ。
今日はよろしくな。
ローザさんはSランク冒険者さんで魔性の微笑みの副リーダーさんだそうです。
この度、緑の勇者様関係の出来事の依頼を受けて最下層の九十階層から地上に戻って来たんだとか。
Sランク冒険者パーティーがランクSダンジョンを攻略しているのは冒険者ギルドも周知の事実ですが、八十階層を中心に活動しているって情報しか伝えていません。
九十階層から戻って来たと言っても良かったのでしょうか? 秘密事項なら黙っていようと思います。
ランクSの攻略情報やアドバイスを受け取るための話合いの場なので、サクっと可能な情報を受け取りたいです。
緑の勇者様には問題がありませんが、最下層付近まで降りるとなると日数もかかるからです。
特に深層や最下層となると一日に進める階層も少ないので余計に日数が必要ですからね。
まぁ、いざとなったら転移門を使ってディーネさんの元へと行きますが、そうでない場合はエリアボスや階層ボス直前の安全地帯には冒険者さんが待機しているでしょうしね。
チェックポイントみたいな扱いになっていますが、補給や交代要員とかの手配とか本来は重要な役割があります。
各安全地帯に冒険者さんが待機していたので今回の件も早めに気付けたんだと思います。
七十階層のエリアボスを倒してから八十階層に到着する予定日時を過ぎても緑の勇者様一行が現れなかった=何か問題があったのでは? が発展して今回の件に至った訳ですからね。
カスミ:
本題の七十一階層~七十九階層はどんな所ですか?
ローザ:
それよりもパルチ山のランクSの情報を知って貰った方が良いかもしれないのさ。
ここランクSダンジョンは環境変化型の面倒な仕様のダンジョンさ。
幸いにも、平地タイプなので移動に苦労はしないが、変化する環境が凄く面倒さ。
ランクSダンジョンなのに、ここのモンスターはランクAと同じ基準のモンスターが出るのさ。
ランクSでは脅威度Aの階層が、ランクAでは脅威度Bへと脅威度が落ちるのさ。
モンスターに関してはランクSだけど少し余裕があると思うのさ。
深層は森林エリアだったはず?
おい。誰か深層のエリアの詳しい情報を持ってるか?
アリス:
私はアリスよ。
これからお世話になるかもね。
それと副リーダー。
深層は森林エリアで間違いありません。
ローザ:
そうか。アリス。ありがとな。
そういう訳で深層は森林エリアだ。
森林エリアというのは階層全てが森林地帯ってことさ。
タイガの大森林のランクS周辺地域と似ていると思ってくれて大丈夫さ。
パルチ山のランクSの基本情報を教えて貰いました。
上層の一階層~二十階層は洞窟エリア
経路さえ間違えなければ誰でも攻略出来るぐらい簡単な道順だそうです。
後で詳しいマップ情報の説明と地図を貰えるそうです。
中層の二十一階層~四十階層は遺跡エリア
上層の洞窟に似てはいますが、エルフル遺跡群のような遺跡がたくさんあるエリアだそうです。
ただ遺跡と言っても日々変化するので法則はなく迷いやすいことで有名なんだとか。詳しい経路は不明ですが、適当に行けば何とかなると言われました。本当かな?
下層の四十一階層~六十階層は砂漠エリア
タイガの大森林のランクSと同じ砂漠エリア。砂漠エリアってことだけが同じですが、ここの砂漠エリアではオアシスがあるそうです。
それ以外にも砂漠で見かけるようなヤシの木とかもあるんだとか。
深層の六十一階層~八十階層は森林エリア
階層全体は大きな森林地帯です。タイガの大森林よりも広いです。
最下層の八十一階層~九十階層は氷河や氷原と言った氷や雪に覆われたエリア
おそらく、その先の階層はマグマが溢れる世界で最下層と真逆のエリアのように考えました。
上層~深層までにそんなエリアは無かった訳なので可能性としてはあり得るかなと。
こんな感じのダンジョンだそうで情報と実物には大きな差があるんだとか。
実際にどうなのかというのは情報として聞くよりも、その目で確かめた方が良いとまで言われました。
それぐらい壮大なダンジョンなのでしょう。
「忘れていると思うけど・・・」で始まったのはパルチ山のランクSが環境変化型のダンジョンであることです。
これまで説明を受けた範囲では如何にもありそうなダンジョンと思いました。
これ以上に環境変化が加わると言うのです。
例えば、洞窟ならトラップが発動しやすくなっていて、洞窟の鍾乳石とかあろうものなら落下して来るかもしれない。
足元に気を付けて歩いていたはずなのに何かのスイッチを踏んだという感覚があったりと災難を招くんだとか。
砂漠や氷河なら砂嵐や吹雪で突然視界が悪くなり、落ちついたと思えば目の前には大量のモンスターが待ち構えていたとか。
冒険者からすると遭遇したくもない災難のオンパレードなのです。
魔性の微笑みの方々が緑の勇者様の行方の予想は、七十一階層~七十九階層の何処かは間違いではなく何処かにいるはずだから見逃さないようにと言われました。
それと木で出来た檻のような物に捕らわれている可能性があるんだとか。
そこは魔法の影響が著しく弱まる場所があって、そこに迷い込むと武器で壊せそうにない固く大きな木に檻に閉じ込められるように封鎖されるそうです。
中からは自力で脱出できそうにないそうで外から助けて貰うしかないんだとか。
七十代の階層は森林エリアなのであり得ない話ではない。
緑の勇者様の一行は約二十人ぐらいで行動しているので知らなければ簡単に捉えられてしまいそうです。
捉えられても慌てる必要もなく助けられるまで待つしかないそうです。食料や生活する場所はあるので閉じ込められるだけなんだとか。
いやぁ~。閉じ込められるだけでも問題と思いますが(;^_^A
この情報を元に現場まで行ってみようと思う今日このごろです。
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ーリメイク情報ー
終焉の起源をリメイクしています。
こちらの作品も宜しくお願いしますmm




