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赤の勇者 ~ちっちゃい聖女は伝説の勇者様?~  作者: エグP
第六章 タイガの大森林のランクS

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第135話 中層 二十一階層~三十階層まで

注意)グロ表現があります。

 二十階層の階層ボスを倒して二十一階層へ降りて来ました。

ここからがタイガの大森林のランクSの中層となるのです。


 見た感じだと上層と様子は変わらないように見えます。

上層より広くなったのは分かっていますがダンジョンの壁は相変わらず透明のままです。

 カートを使って安全地帯を目指します。


 上層では見なかったモンスターがいます。サボテルとスコーピルです。サボテルはサボテンと同じ系統のモンスターですが脅威度Cになるモンスターです。

 サボテンよりは若干大きく見えます。少しだけサボテンよりも緑色が濃くなったように感じます。


 スコーピルは、スコーピンと同じ小さいタイプのサソリのモンスターです。スコーピンより若干大きくて色が赤いサソリです。

 スコーピンは砂漠と同色だったので分かりづらかったですがスコーピルは赤いのでスコーピンよりは目立ちます。


 赤色というよりはピンク色に近い感じの赤色って感じかなと思います。

でも、天眼では赤色となっているので赤色なのでしょう。


 サボテルとスコーピルのどちらのモンスターも脅威度Cです。

やっぱり身体が大きくなると名前と強さが変化します。私も身体が大きくなるとカスミルになるはず・・・きっと。


 脅威度Cのモンスターが出ること以外で上層と変わった様子はありません。

あっ、上層では一時間ぐらいで下の階層への階段がある安全地帯を見つけることが出来ていましたが、距離が二倍になったので二時間ぐらいかかるようになりましたね。


 中層の一階層を進むのに二時間ということは、三十階層のエリアボスがいる下層までは十八時間必要になります。

 二十一階層からだと一日六時間稼働して三日で行けそうですね。無理すれば二日で行けそうですが急ぐ理由がないので無理しないように進む予定です。


 砂漠の大蛇(デザートサーペント)と呼ばれる砂漠の蛇(デザートスネーク)と同じ系統のモンスターが二十五階層ぐらいから出るようになりました。脅威度Cのモンスターです。


 砂漠の蛇(デザートスネーク)と行動が似ているので対処は可能です。

身体が少し大きいのと俊敏に動くこと、毒液を飛ばして来るなど少しばかり厄介です。いわゆる、初見殺しってやつですね。


 砂漠の大蛇(デザートサーペント)砂漠の蛇(デザートスネーク)の見た目はとても似ています。

砂漠の大蛇(デザートサーペント)の頭部には☆のような模様があります。身体の色は同じで体長が少し大きいぐらいなので間違いやすい見た目をしています。


 一方の砂漠の蛇(デザートスネーク)の方は数体で飛び掛かって来ることもありましたが、砂漠の大蛇(デザートサーペント)は群れるのが嫌いなのか単独行動が目立ってました。


 砂漠にいるモンスターの中で捕食者に当たるのかサボテルを食べている所を見かけることが多々ありました。

 サボテルはサボテンなので草食と言って良いのか、それともモンスターを食べるから肉食と言いのか分かりませんでした。


 スコーピルを捕食している姿は見かけなかったので、サボテルにとっては天敵なのかもしれませんね。


カスミ:

炎の【赤】

【赤】は大地の力。


 右手のリストバンドを聖剣の方に変えて、そう言いながら大地に剣を刺します。


タイチ:

カスミ?

一体、何をしようとしているんだい?


 砂漠という大地に赤の勇者の力が広がって行きます。

天地アメツチ】の力なら十キロぐらいなら余裕で賄えます。


 大地に刺さった赤の聖剣を中心に赤色の稲妻がまるで放電現象のように雷が砂漠からバチバチと周囲を焼き払って広がって行きます。

 目視では分からないですがモンスターは倒されていっているのです。


 【天地アメツチ】の力の青の勇者の青色は天を指し、赤の勇者の赤色は大地を指します。

今回は赤の勇者の力のみを使い【迅雷】のスキルも併用しました。


 【迅雷】のスキルだけではここまで広範囲に行使出来ませんでした。

天地アメツチ】の赤の勇者の力を併用したことでここまで広範囲にすることが出来たのです。


 本来の炎の赤、大地の赤はマグマを指すワードなのです。

どうしてか分からないですが、マグマを呼び出せそうにないので【赤雷セキライ】で代用しました。不完全な形ではマグマは呼べないのかな。


カスミ:

よし。これでOKですね。


タイチ:

この階層にいる全てのモンスターを倒したってことか。

そんなことをする必要があったのか?


カスミ:

砂漠から急に出て来るモンスターが鬱陶しかったんですよ。

それならまとめてやっつけてしてしまえと思ったので・・・悪即斬なのです。


 アイテムポーチがあるから魔石の回収は楽ちんです。凄い数の魔石がアイテムポーチの中に入って行く様が伺えます。

 アイテムポーチの脅威度Cの魔石のカウントが凄い勢いで上がっているのです。


 それぞれも百三十個ぐらいの魔石が集った訳ですから、そんな数のモンスターが潜んでいたのですから怖いですよね。

 広範囲なので潜んでいない? この階層にそれだけのモンスターがいたってことなので意味は変わらないはずです。


 これだけの数のモンスターを一度に倒したからかドロップアイテムを入手出来ました。


 ・砂漠の大蛇(デザートサーペント)の毒牙x二十個

 ・スコーピルの毒針x二十個

 ・サボテルの実x二十個


 ドロップアイテムに偏りがあるとしか思えませんね。運がどうこうと考えてる問題ではない気がして来ました。

  二十九階層に入ってからは安全地帯の位置を確認するとカートを使って近づき、歩いても疲れない程度の距離から歩いて安全地帯に行こうと思います。


 この安全地帯には冒険者パーティーが周囲の様子を伺っているのです。

二十九階層と三十階層の二つの階層を跨いで安全地帯には二つの冒険者パーティーが待機しています。


 「九階層と十階層」「十九階層と二十階層」で冒険者さんが待機兼周囲を警戒しているので、ここ二十階層と三十階層も同じようなのです。

 周囲の警戒って必要なのかは疑問ですけどね。安全地帯だからモンスターは襲って来ないのです。


 物資を輸送している仲間の冒険者が目視出来る範囲に到着しそうなぐらいは分かると思います。

 二十五階層では誰もいなかったから、あんなことが実行出来たのだからカートで進んでいる私を追い抜くなんてことはあり得ない話ですし、冒険者らしき人を追い抜いたなんてこともなかったのです。


 単なる見張り? 暇だから警戒を兼ねて外を見ていたと考えるしか私には分からないのです。

 今日は三十階層の安全地帯で休んで翌日のエリアボス戦に備えるとします。


 おやすみなさいmm

評価やブックマークをしていただけると励みになります。


ーリメイク情報ー

終焉の起源をリメイクしています。

こちらの作品も宜しくお願いしますmm

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