第124話 「ありがとう」と「ごめんね」
無事に解決
おはようございます。今日も元気なカスミールです。
久し振りに戻って来た自宅の部屋で快適に過ごせたと思う今日このろごろです。
翌日、レイラちゃん、ジンくん、ライムくんと久し振りに再開を果たしました。
昨日は私がちょこっと窓から覗いて見ただけなので、気付いていないはずです。きっと。
カスミ:
レイラちゃん、ジンくん、ライムくん。
久し振りだね。元気だった?
レイラ:
カスミ:
あなた。そんなにおっぱいを大きくしてどうしたの?
それも眼の色も片方違うし一体どうしたのよ?
カスミ:
・・・。
誕生日に起きたら、こうなってた。
神様からの誕生日プレゼントと思うことにしてるよ。
原因なんて分からないからね。
(((あり得ない)))
レイラちゃんが真っ先におっぱいのことや眼の色についてツッコんで来ました。
母さんやレイラちゃんが女性だからツッコんだのか、それとも男性陣は気付いてても言わないんでしょうね。ジンくんとライムくんは気まずそうに私のおっぱいから視線を外しました。
そりゃ、久し振りに会った幼馴染みが巨乳になってたら驚くよね? たったニ百日ぐらいでこんなにおっぱいが大きくなるなんて異常ですからね。
まな板のようなAAAサイズの私のおっぱいがGサイズになっていたら男女問わず驚くよ。私だって驚いたんだからね。
レイラ:
カスミ。
例のマジックバッグありがとう。
中に入ってたポーションってどんな効果なのかしら?
カスミ:
レイラちゃんのその右腕を回復するためのポーションだよ。
ちょっとだけ伝手が出来て、安価で譲って貰ったんだ。
ジン:
おい。カスミ。
安価と言ってもな。
欠損を回復するポーションは・・・。
カスミ:
私が稼いだお金だから心配しなくても大丈夫だよ。
そんなことよりもレイラちゃん。
欠損を回復するポーションを飲んでみてよ。
私もそれがどこまで効果があるのか分からないけど、欠損が回復するって場面を一度は見てみたいんだ。
レイラ:
本当に飲んでも良いの?
カスミ:
うん。そのための欠損を回復するポーションだからね。
何とかおっぱいの話題から反らせたと思います。あんなことを言ったけど、天眼できちんと確認しているので間違いなく「欠損を回復するポーション」なのです。
レイラちゃんの右腕は服に隠れてしまって見えないように工夫はされていますが、ポーションの効果が発現すれば右腕は元通りになるはずですからね。
レイラちゃんがポーションを飲みます。ピカっと光ったと思ったら、レイラちゃんの欠損は見事回復していました。
これは右腕の再生ってよりは元の状態に戻すって感じの効果ですね。突然、降って湧いたようにレイラちゃんの右腕の欠損が回復していました。
これで良かったんだよね?
レイラちゃんにも不便をかけたけど、私がもっと早く黒虎に対処出来ていればレイラちゃんは右腕を失わなかったはずだから・・・。
(タイチ):
カスミ。
それは違うぞ。
あの場面は逃れることが出来なかったんだ。
カスミのせいじゃないんだ。
気に病むようなことじゃないからな。
レイラちゃんに向かって笑って「良かったね」と言ってやれ。
それでだけ良いんだよ。
カスミ:
レイラちゃん。
右腕が治って良かったね。
レイラ:
カスミ。本当にありがとう。
私、こんなに嬉しいの初めてかも。
ジン&ライム:
レイラ。良かったな。
レイラ:
うん。
念願のレイラちゃんの右腕の欠損が無事に元通りになりました。
本当に良かったです。これで気が晴れた? 目的が達成したと思うと気が楽になりました。
私が、スキル:クラスチェンジが使えるようになっていれば、何とかなったのかもしれません。
聖女の力がもっと強く使えていれば右腕の欠損なんて回復出来たのかもしれません。青の勇者様は私のせいではないと言いますが、私がもっと出来ていれば現状を回避出来たのではないかと・・・。
ジン:
カスミが戻って来たことだし、昔のように俺らで再度パーティーを結成しないか?
レイラ&ライム:
それには賛成。
カスミ:
・・・。
レイラ:
どうしたの? カスミ?
カスミ:
ごめんね。
気持ちは嬉しいけど、私はもうジンくんたちとパーティーを組めないんだ。
母さんから聞いたけど、ジンくんたちってCランク冒険者だよね?
ジン:
ああ。それがどうした?
カスミ:
あのね。私はSランク冒険者なの。
近々、パルチ山のランクSをちょっとばかり除きに行こうと思って村に帰って来たに過ぎないんだよ。
直ぐにでも行きたい気持ちだけど、少し落ち着いたらランクSに行こうと思ってる。
ランクSにはジンくんたちCランク冒険者を連れては行けないんだ。
ごめんね。
レイラ:
カスミがSランク冒険者になってたの?
それは凄いじゃん。
近々、お祝いをしようよ。
それなら良いでしょ?
カスミ:
うん。
それでジンくんたちはどうしてヤマギワ村に戻って来て狩猟団に参加しているのよ?
サラブで冒険者してたんじゃなかったの?
ライム:
俺たちじゃ厳しかったんだよ。
仲間になったメンバーもCランクまでは簡単にランクアップ出来た。
だけど、それ以上となると依頼をクリアするのに手間取るようになって依頼がクリア出来なくなって来たんだ。
カスミ:
何人のパーティーだったの?
ライム:
俺、ジン、レイラと後はカスミの知らない冒険者が二人の五人パーティーだったんだ。
カスミ:
それなら、前衛職三人と後衛職二人で十分じゃないの?
ライム:
前衛二人と後衛三人だ。
それも攻めるだけしか出来ない前衛だったのでモンスターの集団に対抗出来なかったんだ。
カスミ:
作戦や奇襲とか使えばそうでもないんじゃないかな。
無理だと思えば逃げれば良いし、勝てると思ったら殲滅する勢いで・・・。
ライム:
それが出来なかったから前衛職が定着しなかったんだと思う。
それで、ヤマギワ村の先輩冒険者に狩猟団に入らないか? と誘われて村に戻って来たんだ。
ここだと魔の森のが近いから依頼の条件を充たしやすいしな。
レイラ:
森の奥地付近に行けばCランク依頼を達成出来そうなモンスターもたくさんいるしね。
カスミ:
ふ~ん。
私はソロだから悪即斬って感じで突っ込むだけだから・・・。
上手くアドバイス出来ないかも。
ジン&レイラ&ライム:
悪即斬って・・・。
カスミ:
皆の今のクラスを教えてよ。
レイラ:
私は魔法士よ。
ライム:
俺は火魔法士だ。
ジン:
俺は魔法剣士だ。
カスミ:
ジンくんは魔法剣士なの?
ジン:
そうだが?
カスミ:
何か意外に思えたからね。
ジンくんなら剣王とか目指してそうだったからね。
カスミ:
そうだ。私の要らない武器や防具とか引き受けて貰えないかな?
ジン:
要らない武器や防具?
オークションにかけるなり、売れば良いんじゃ・・・。
カスミ:
売っても高額で買い取って貰えない武器や防具ばかりでね。
処分に困ってたから引き受けて貰えると助かるんだけど・・・どうかな?
レイラ:
さすがにカスミが使ってた防具は無理があるんじゃ~。
カスミ。貴女の身体は小さいからジンくんやライムくんのような体格の冒険者には装備出来ないと思うわよ。
カスミ:
ジンくんたちが使わないんだったら、村の狩猟団の方々で使ったら良いと思うよ。
私は不要な武器や防具をマジックバッグから取り出して見せます。
勿論、マジックバッグからは事前にアイテムポーチから入れ替えていた武器や防具を取り出します。
総ミスリル製の剣、総ミスリル製の戦斧、総ミスリル製の槍、総ミスリル製の槌など熟練度稼ぎに使った武器です。
さすがにミスリル製の武器はあの時の私には高額だったので買えなかったのですが、これでも手入れして貰っているので十分使えるはずです。
私が取り出した多種の武器を見てジンくんたちは驚いていました。
中には、こんな武器をカスミが使ってたのか? なんて別の意味も含まれてような?
まぁ、それは仕方ありません。あの時は熟練度稼ぎに色々と試すために武器を買い漁っていましたしね。
その影響で熟練度の稼ぎが出来た訳なので良しとします。
後日、レイラちゃんたちからお祝いをする日が来るまでは村でゆっくりしようと思う今日このごろです。
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ーリメイク情報ー
終焉の起源をリメイクしています。
こちらの作品も宜しくお願いしますmm




