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赤の勇者 ~ちっちゃい聖女は伝説の勇者様?~  作者: エグP
第五章 エルフル遺跡群のランクS

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第116話 パネルアタック

ダンジョンクリア?

 私は先に黄金の剣の副リーダーさんに情報を聞くことを優先することにしました。賢者の一族の方の協力を得て、転移門ゲートのポイントを十階層の安全地帯に設置して貰うと早いからです。

 そうすれば私が地上から十階層へ移動する時間や物資の補給を調達する時間を節約出来るからです。


 十階層へ行くと安全地帯に待機している冒険者の方とも面識がありますし、副リーダーさんとも相談しやすです。

 賢者の一族の方だと詳しい事情は教えられないと断られるかもしれませんからね。


 百二十階層の安全地帯にも転移門ゲートのポイントの設置は忘れないようにしています。

 再度、百二十階層に訪れた時にボスモンスターが復活していると思いますが、謎の存在じゃなければ不安になることもありませんからね。


 十階層の安全地帯の冒険者さんに副リーダーとお話が出来るように通信機を繋いで貰いましたが、副リーダーさんからは残念ながら求めているような情報を得ることは出来ませんでした。

 黄金の剣も最初から途中の宝箱にはランクが低いので興味を示さなかったので、宝箱を回収していないとのことでした。


 それ以外にダンジョン内で変わった所や気になった場所なども心当たりがないそうです。

 手掛かりになりそうなことは一切無かったという結果となりました。


 後は、百二十階層で痕跡をつけることが良い結果になることを祈るばかりです。単純に最深部のボスモンスターを倒してお終いって凄く単純過ぎるので疑ってしまいますからね。

 ダンジョンファンタジアを知っているだけにこんな結末があるとは予想していませんでした。


閑話休題(話変わって)


 百二十階層の安全地帯に戻って来ました。この先のボス部屋にきっとボスはリホップしていると思いますが、また謎の存在だと今度は初手から全開で行く予定です。

 それ以外のモンスターだと良いなぐらいには考えています。謎の存在がイレギュラーで本来のボスであるモンスターが登場するっていうのに期待しています。


 そんな淡い期待をしていた時の私を恨みます。百二十階層のボス部屋にはモンスターは存在していませんでした。

 屋敷に戻って食料などの補給物資の調達と十階層への転移門ゲートのポイント設置は賢者の一族の方に依頼しましたが、謎の存在を倒してから二日ぐらいは経過しているのです。


 エリアボスや階層ボスが再度出現するには十分な時間経過だと考えていましたが、百二十階層にはモンスターがいません。

 再度出現する条件を充たせていないか私だから再度出現しないのかもしれませんが、おかしな現象です。


 何らかの何かがあるのは分かっているのですが、それが何なのかが分からないのでもどかしいです。


 結局、私には全ての部屋に痕跡を残すぐらいしか残されていません。

幸いにも、この部屋の床にはマス部屋特有のデザインのようなので部屋の壁や扉が無いような巨大なマス部屋と化しています。


 改めて床を見てみると私が移動したと思われる床だけが、僅かにですが色が変わっていることに気が付きました。

 色が変わっている床に移動すると元の色に戻りました。全ての床の色は違う色に変えると何かが起こると思いました。


カスミ:

青の勇者様。

この床をどう思いますか?

まさか、全て床を色を変えるとかあり得るんですかね。


タイチ:

その可能性は否定出来ないけど、それ以外に方法はないんだからやってみるしかないんじゃないかな。


 ですよね。これが部屋だった時に掛かった日数は四日でした。マス部屋なので一部屋には三マスx三マスの九マスあるので全ての床の色を変えるには十二日必要になります。

 その間、寝ないで進むとか食事しないで進むなんてことは出来ないので、仮にテントを張ったらどうなるかとか食事するとどうなるのかも確かめておく必要はありそうです。


 一日使って進んで場所で食事したら、最初からやり直しではシャレにならないですからね。

 そうならないように事前に色々と確認しておこうと思います。


 床の仕組みについて分かったことですが、一度乗った床は黒色から赤色に変わることが分かりました。

 床の色も最初は黒っぽい色かなと思っていましたが黒色と判断しました。灯を照らして確認したのは間違いはないと思います。


 次に赤色の方ですが黒っぽい赤色というかドス黒い赤なのです。

血が変色したような赤色で気持ち悪く見えます。気持ち悪くても我慢するしかないですけどね。


 寝返りや食事の時に複数の床を踏むことに関しては問題ありませんでした。全ての床の点灯をリセットするのは安全地帯に入ると全てが元の床の色に戻ります。

 少し大変だったですが、一マス飛び越えても床の色が変わるので黒色の床の色替えして行けば問題なさそうです。


 武器やアイテムなどで踏んだことになるかどうかも試してみましたが、これからはどのアイテムでも無理でした。

 私の体重より重い物を置いても無理でした。人の身体じゃないと反応しない仕組みがあるのでしょうね。


 えっ? 私の体重ですか? 

 それは秘密です。


 全てのマスが赤く色付くと部屋の中央に下への階段が現れました。百二十階層より下の階層があるのか。

 それとも地上への転移門ゲートの魔法陣があるのかどちらか分からないですが、やっと百二十階層の謎が解けたと思うと安心出来ます。


 下への階段は一度出現すると床の色が変わっても消えてしまわないみたいです。

全ての床の色が変わってしまっているので私が階段へ近づくと階段が消えるかと心配でしたが、時間経過で消えるかもしれませんが、床の色が変わったぐらいでは階段は消えなかったです。


 恐る恐る、階段を降りて行きます。

何が起るのか不安でしかありませんからね。


 百二十一階層に到着しました。

一般的なダンジョン攻略は、下への階段を降りることなく地上への魔法陣がある部屋から転移します。


 今回は下への階段があったので降りてみましたが、そこは・・・。

評価やブックマークをしていただけると励みになります。


ーリメイク情報ー

終焉の起源をリメイクしています。

こちらの作品も宜しくお願いしますmm

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