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赤の勇者 ~ちっちゃい聖女は伝説の勇者様?~  作者: エグP
第五章 エルフル遺跡群のランクS

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第104話 百階層の階層ボスを予想してみた

過去を振り返っています。

 九十六階層からも一階層に二日かかるのは変わらないです。階層の仕様が変更になることはないようで安心しました。

 百階層まで残り五階層なのでカウントダウンが始まるかと思って少し用心していましたが、そんな必要はなかったみたいです。


 百階層の階層ボスは脅威度SSの予定です。百階層まで行った冒険者が剣神ジョア様しか存在しないので情報が不足しています。

 最下層の更に下の階層なので脅威度SSということになります。脅威度S以上のモンスターが存在すること自体に驚きなのに、その上の脅威度SSって一体どんなモンスターなのでしょうか。

 

 これまでのエリアボスや階層ボスから次の階層ボスの予想してみようと思います。


 十階層のエリアボスはスケルトンウォーリアー

 二十階層の階層ボスはオーガ

 三十階層のエリアボスはスケルトンソルジャー

 四十階層の階層ボスは黒虎ブラックタイガー

 五十階層のエリアボスは殺人兎キラーラビット

 六十階層の階層ボスはスケルトンキングとスケルトン軍団

 七十階層のエリアボスはグランタートル

 八十階層の階層ボスはファントムミノタウロス

 九十階層のエリアボスは不明(聖女アンズ様に瞬殺された?)


 アンデッド系のモンスターが多めな気がしますが、次の階層ボスがそうだと決めつける訳にはいきませんね。

 他のオーガや黒虎ブラックタイガー殺人兎キラーラビットやグランタートルと言ったモンスターは関連性が無さそうなので動物系だと爬虫類だという法則も当て嵌まりません。


 第一候補はアンデッド系ですね。聖女アンズ様が私には見せられないと言ったモンスターが何なのか気になりますが、おそらくは知ることは出来ないでしょう。

 聖女アンズ様が瞬殺出来たってことからアンデッド系と考えています。このことからアンデッド系が多めなのでアンデッド系または巨大なモンスターのどちらかの可能性があります。


 もちろん、これまでの傾向から判断した考察なのでアンデッド系とは限らないですが、第一候補として考えて問題ないと言えるのではないでしょうか。

 その上に大型モンスターか通常サイズよりも巨大化したモンスターの可能性も視野に入れておきましょう。


 これまでの考察から、巨大なスケルトンである可能性が高いです。

まぁ、私の予想ですからフラグが立ったなんてことはないでしょうが、頭の隅っこには入れておきます。


 巨大なスケルトンのイメージ。腕が何本もあって、その腕には色んな武器を持っている。例えば、剣、斧など近接用の武器を数種類持っているみたいな感じです。

 防具もしっかり装備してていかにもスケルトンなのに丈夫そうなイメーージがありそう。もちろん、武器や防具は鋼鉄シリーズですよ。


 巨大な剣を振り回して・・・


タイチ:

カスミ。

ストップ、ストップ、ストップ、ストップ。

また、変な妄想が始まってるぞ。


カスミ:

あっ、すみません。


 最近の私はどうかしているような気がします。青の勇者様に妄想を止められるようなことを勝手に考えている節があります。

 これまではそんなことはなかったはず?・・・だよね?

 

 百階層の階層ボスは巨大なスケルトン系のモンスターと予想しました。


 九十六階層から九十七階層へと移動しても宝箱の回収数と中身はそれほど変化ありません。

 一個か二個ぐらいしか見つけられないのと中身は鋼鉄シリーズの武器や防具か上級回復ポーションしか手に入りませんでした。


 モンスターも出ないけど、階層全ての部屋に足跡をつけないと次の階層を目指せないので階層を通り抜けるのにも一苦労です。

 エリアボスが刺激となっただけで最下層に入ってから何の変わりようがないことに飽きて来そうです。


タイチ:

カスミ。

そろそろ休憩にしようか。


 青の勇者様にそう言われて休憩を取ります。

前まではそんなことを言われなくても休憩してたようなしていなかったような?


タイチ:

いや。僕が言わなければ休憩しない方が多かったからな。

何か急いでいるような感がするけど、急ぐ必要はないんだから休める時にゆっくり休むんだ。


カスミ:

どうして私が急いでいるように感じたのですか?


タイチ:

おそらくは、緑の勇者のことを考えているんじゃないか?

ディーネを通じて、いつでも救援要請ヘルプが来るかもしれないという不安とこのランクSの戦闘中とかで直ぐには行けない状況だったらどうしようとか考えているんじゃないかと思うんだ。


 そうなのです。

緑の勇者様との最初の出会いの印象が悪かったので、次に顔を合わせづらいというか気まずいというか・・・ケンカ別れしたような感じで無理矢理に聖女アンズ様と魔王ガリア様のお力で離れることで難を逃れました。


 そうは言っても相手は緑の勇者様です。対して、私は赤の勇者といっても(おそらく)勇者として認定されないと思います。

 召喚の間という部屋を通じてこの世界に来た訳ではないので、勇者が同時代に二人っていうのも信じて貰えないと思います。


 たぶん、この世界の勇者を知る人なら信じて貰えそうですが、あの緑の勇者様だけは認めて貰えないような気がして凄く合うのが気まずく感じているのです。

 初対面の時から何故か苦手意識があります。


 十歳も違うとおばさんと呼べば良いのかな? それともお姉さんと呼ぶべきなのか分かりません。

 たぶん、おばさんと呼んで怒らせてしまうような気もしますし、お姉さんと呼ばなければと考えていても実際に本人を前にして無意識におばさんと呼んでしまいそうで怖いです。


 身近で十歳離れた人物って誰がいたかな? と考えてみても思い当たる人物がいません。ヤマギワ村のマールちゃんのお母さんぐらいが十歳ぐらい離れているかなと思うぐらいで、それ以外で十歳も離れた人物は知らないです。

 マールちゃんのお母さんだからお姉さんとは呼ばないですからね。おばさんと呼んでた記憶しかありません。


 確か、マールちゃんのお母さんは二十八歳ぐらいだったはずです。

緑の勇者様は二十五歳ぐらいなので、そう年齢に差はありませんから、やっぱりおばさんと呼べば良いのかもしれません。


タイチ:

・・・カスミ。

それは止めた方が良い。

お姉さんと呼んだ方が良いと思うぞ。


聖女アンズ:

そうですわよ。

二十五歳ぐらいでおばさんと呼ばれるのは、きっと辛いはずですわ。


カスミ:

???

そうですか?

では、お姉さんと呼ぶように心がけます。


 何故か分からないですが、緑の勇者様をおばさんと呼ばないでお姉さんと呼ぶことになったみたいです。

 無意識でおばさんと呼びそうですが・・・たぶん、緑の勇者様と呼ぶんじゃないかと思う今日このごろです。

評価やブックマークをしていただけると励みになります。


ーリメイク情報ー

終焉の起源をリメイクしています。

こちらの作品も宜しくお願いしますmm

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