第100話 黄金の剣の副リーダー
注意)グロ表現がありますmm
祝)100話目です。
閑話を含めていません。
おはようございます。今日も元気なカスミールです。
八十四階層からは宝箱の回収だけだったので九十階層の階段で今日も休んでいます。何故かモンスターが一切出ないのに戸惑いすら感じています。
ここまでモンスターが出ないのは異変と考えても良いんじゃないかと思うぐらいです。私だけの判断は出来ないので、この階層で会えるはずの黄金の剣の副リーダーさんにお話を伺ってから判断したいと思います。
ー各階層で得た宝箱ー
・八十四階層の宝箱は三つ。
欠損を回復するポーションx1、鋼鉄の刀x1、鋼鉄の盾x1
・八十五階層の宝箱は四つ。
鋼鉄の兜x1、鋼鉄の鎧x1、鋼鉄の籠手x1、鋼鉄の足具x1
・八十六階層の宝箱は三つ。
鋼鉄の杖x1、鋼鉄の指輪x1、鋼鉄の籠手x1
・八十七階層の宝箱は四つ。
鋼鉄の剣x1、鋼鉄の斧x1、鋼鉄の槍x1、鋼鉄のハンマーx1
・八十八階層の宝箱は五つ。
鋼鉄の矢の束(十本)x1、上級回復薬x3、鋼鉄の矢の束(二十本)x1
・八十九階層の宝箱は二つ。
鋼鉄の矢筒x1、鋼鉄のベルトx1
嫌なぐらい鋼鉄と名の付いた武器・防具しか出なかったです。
それもレア度Aなので鋼鉄シリーズを侮る訳にはいかなかったのです。
予想に反してレア度が高かったことに驚きました。
鋼鉄シリーズは決して使えない武器ではありません。
魔法武器や魔法武具に該当するのでミスリルの上の武具になります。
名前がそうでないと語っているだけです。
サイズ自動調整がなければ一般的なサイズの防具は身体の小さな私には装備出来ません。
今の私には勇者の装備があるので不要ですけどね(><)
ミスリルの武器や防具よりも高性能なら冒険者ギルドに売ってしまった方が良さそうですね。
九十階層のエリアボスの部屋の前の安全地帯に黄金の剣の副リーダーさんがいました。
カスミ:
初めまして。
私はカスミール言います。
ガイア:
俺は黄金の剣の副リーダーをやっているガイアという者だ。
お前さんのことは上の連中から聞いている。
ここまで来たってことはこの先に行きたいんだよな?
カスミ:
はい。出来るならランクSを攻略してみたいです。
ガイア:
そうか。ランクSを攻略してみたいか。
お前さんなら出来るんだろうよ。
カスミ:
攻略したらどうなるのか知っていますか?
ガイア:
誰も知らないと思う。
俺たちランクSを攻略している冒険者間で噂されている情報だと百階層よりも下があるんじゃないかと言われているんだ。
それが、ここエルフル遺跡群のランクSだけではなく、パルチ山のランクSの連中も言っているんだ。
たぶん、百階層以降の階層は俺はあると思う。
カスミ:
後、ここまでの道中にモンスターが出なかったのですが理由分かりますか?
ガイア:
ここエルフル遺跡群のランクSに限ってはモンスターはエリアボス、階層ボス以外には出ないんだ。
百階層以降は知らんがな。
他のランクSにはモンスターが出るから勘違いするなよ。
ランクSの最深階層到達は百階層なんだ。これはどのランクSでも同じだ。
階層ボスかダンジョンボスかまでは分からないが、ボス部屋の前の安全地帯まで行っているのは確かな情報だ。
これは上の冒険者ギルドの連中には言わないでくれ。
やれ百階層に挑戦しろとかやれダンジョンボスを倒せとか煩いからな。
カスミ:
そうなんですね。分かりました。
私は攻略してみせますから安心して下さい。
ガイア:
お前さんが攻略したら、俺たちに催促が無くなると思っているのかい?
そんなことはねぇぜ。
ドロップアイテムやレア度の高いアイテムや武器・防具の類は色んな連中が狙っているから変わらないはずだぜ。
カスミ:
次のエリアボスの対策を聞いても?
ガイア:
もう知っていると思うが、このランクSの殆どのモンスターは火や炎などの属性と聖属性が弱点のモンスターばかりだ。
たまに、そうでないモンスターもいるが殆どが火属性と聖属性に弱いんだ。
お前さんもグランタートルというデカいカメのモンスターに遭遇したと思う。
燃料となる物を本体にかけて、点火すると簡単に倒せるんだ。
いわゆる、焼きカメってやつさ。
カスミ:
・・・。
ガイア:
どうしたんだい??
もしかして知らなかったのかい?
カスミ:
そうだったんですね。
知らなかったです。
まさかカメさんにそんな攻略方法があったとは考えつきませんでした。巨大なカメさんを甲羅ごと焼くってどれだけの量の燃料が必要なのでしょうか。
燃料の入ったタルを大量に用意する必要もありますし、ポーションのような感じに燃料の入った物を投げつけたりするんでしょうね。そんな燃料だらけになったカメさんに点火して大炎上って感じで倒すってことなのでしょう。
それで燃料って何なのでしょうか。
油類かな? アルコール類かな? ランタンに使われるような燃料と思いますが、大量のマジックバッグで用意するのも一苦労な気がします。
まぁ、私はそんな方法は使わないですからね。燃料が勿体ないと思いますし、費用対効果を考えると経費がかかってのに得られる利益が少ないように思います。
あんなに大きなカメさんですから、それなりに大量の燃料を用意しないと焼きカメなんて方法は出来ないと思います。
九十階層のエリアボスは脅威度S。
続いて百階層の階層ボスは脅威度SSと強さのモンスターです。
脅威度Sまでなら認知出来る範囲で倒すのには苦労しないだろうとのことですが、脅威度SSは誰も体験したことのないモンスターなので情報不足でどんな問題があるかも分からないそうです。
ガイアさんはそう言われていましたが、脅威度S程度なら苦労しないってどんな基準でそういうんでしょうか。私がソロでここまで来れるような冒険者だからでしょうかね。
私が嫌だなと思うモンスターは巨大なモンスターが一番嫌ですね。高校などを余裕で超えた大きさの某怪獣映画のような人が怪獣に踏み潰せるぐらいの大きさのモンスターです。
それも私と同じように動けるってことになるとどうすることも出来ないように思えるから嫌です。
私たちのような人が蟻を踏み潰すような感じの逆バージョンです。私たちが蟻ぐらいの大きさで、敵となるモンスターが人の大きさと同じって比較対象とすると分かり易かったです。
逃げ惑う私たちを余裕で追い越したり出来る訳ですよ。最高の攻撃をしても掠り傷程度しか傷つけられないとなるとどうしようもありませんからね。
ご飯を食べるように私たちを飲み込んでも、一寸法師のような針で胃の中で暴れるなんて効果ないようにしか思えないですしね。
タイチ:
カスミ。妄想が激しすぎるよ(;^_^A
カスミ:
すみませんでしたmm
そんな訳で私は巨大すぎるモンスターは苦手? 嫌かも。
危険極まりないですからね。
九十階層で黄金の剣の副リーダーさんにお話が出来て、ランクSのダンジョンを攻略しても問題ないということが聞けて良かったです。
脅威度SSが今後は出て来るだろうけど情報が全くない状態だから気を付けてって感じでした。
明日は九十階層のエリアボス戦なので、戦いに備えて十分な休息を取ろうと思う今日このごろです。
おやすみなさいmm
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ーリメイク情報ー
終焉の起源をリメイクしています。
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